Adventure jAst begAn 序章-4
突然現れた地底人エマルとともに戦争終結を目指すことになった佐向たち。すると、彼らのもとに特殊防衛隊へ招集するメッセージが届いた。そして招かれざる人物であったはずの佐向が偶然リーダーに選ばれてしまった。彼は不安のなかリーダーになった。
結局、佐向爽太が特殊防衛隊のリーダーに(本人の意志に反して)決定して、説明会はお開きとなった。
佐向「マジでないわー」
今井明仁「ハハ、動いてしまったほうが悪い」
佐向「そんな~(泣)」
御宿陽樹「まあでもよかったんじゃないのか?リーダーのほうが目立ちやすいし、俺たちの目的に近づくだろ?」
今井「目的って?」
御宿はしまったと言いたげな顔をした。(今井はまだ目的について知らないため)
御宿「あっ…これいっていのか?」
南保「大丈夫よ、今井くんは口が堅いから」
地底人のことを話す。
今井「へえ、それはまた偶然が重なったなあ。ハハ」
御宿(嘘だろ…!あっさり信じた…)
佐向「実はそこにいるんだ」
歴史書のコーナーで本を読んでいたエマルを呼ぶ。エマルにも事情を説明。
エマル「面白くなってきたじゃん。」ニヤニヤしている。
佐向の家までみんなが付いてきた。すっかりエマルと今井は仲良くなってしまった。
佐向「それで、ナウイジン(今井のニックネーム)、これからどうなると思う?」
今井「さあな。ただ、SNSではもうそろそろこの街もやばいんじゃないかって話になってたぞ。」
エマル「あいつらはこんなに小さな街よりももっと大きな都市を攻撃するはずだ。カッシーダは細かいことは無視するんだ。」
佐向「いや、この街には超大企業の本社があるんだ。奴らが知ってれば攻撃されるに違いないさ。」エマル「意外だな、こんな小さな街に…」
御宿(じゃあ、なんでお前たちはこんな小さな町に来たんだ…?)
佐向「うん。O32Oっていう会社なんだけど、創業がこの街で…」
ドタバタ…誰かが走ってくる音がしたので、振り返った。見ると、南保悠香と御宿がガルルルル…とうなる生き物に追いかけられていた。
御宿「なんだ、このへんな犬!?」
南保「犬よりはイノシシ!」
今井「どうしたんだ!?」三人は向こうから走ってきている動物を確認した。
南保「助けて~(泣)」
佐向「直角に曲がれ!イノシシなら曲がれない!」
二人が道の脇に避けた。イノシシ?はそのまま走り去るかと思われたが、なんと急ブレーキをかけたように止まり、南保の方を向いた。南保は後ずさりしたが、足がもつれて転んでしまった。動物は南保に襲いかかろうとした
今井「悠香!」
御宿も止めに行こうとした。
そのとき、佐向が石を動物に命中させた。動物が佐向の方へ一気に走り出した。
佐向(やばっ…思わず投げてしまった…)
足がすくんで動けなくなった。そのまま動物は佐向に向かって飛びかかった。
御宿「そうt…!」
佐向は顔を覆ったが、襲われなかった。目を開けると動物が倒れて息絶えていた。
エマル「ふ~」息を吐いた。
佐向「エマル!これは?」
エマル「こいつはナービーという、こっちの世界の生き物だ。」
御宿「は?なんでそんなのがここにいるんだよ?」
エマル「決まってるだろ、俺の仲間がやったんだ。俺達ですら手に余るものを人間との戦争に使うなんて…」
佐向「もう、そこまで地底人たちの手は迫っているのか…」
続く
続きをお楽しみに!