序章-3 必然と偶然
突然現れた地底人エマルとともに戦争終結を目指すことになった佐向たち。すると、彼らのもとに特殊防衛隊へ招集するメッセージが届いたので、集合場所の図書館へ向かった。
佐向爽太・御宿陽樹・南保悠香・エマルは集合場所の図書館に到着した。
御宿「てかなんで爽太まで付いてきてるんだよ?」
佐向「いいじゃん別に~、僕とエマルは外で待ってるよ」
エマルはコートを羽織って変装している。
すると後ろから誰かが二人(佐向・御宿)の肩に腕を乗せてきた。振り向くと友人の今井明仁だった。
今井「3人も呼ばれたんだ、やったあ」
南保「ということは今井くんも?」
今井「そうそう。頑張ろう!」
エマルが静かに離れていた。
そのまま4人は図書館の奥の談話室に入った。中には,十数人の高校生がいた。
佐向(どうしよう…隙きを見て出るしかないか…)
しばらくして図書館長の滝谷が入ってきた。現役時代は敏腕の司令官として敵味方に恐れられたそうだが、今はそのような雰囲気はなく白髪の老紳士のようだ。
滝谷「諸君。よく集まってくれたのお~今日は…
(要約:昨今の情勢を考えると、この街の守備に国が戦力を割くとは思えないので早くから戦闘の準備を整えておかねばならない。特に高度な戦闘力を有する部隊を編成しておいたほうがいい。)…ということで、わしが選抜した君たちに集まってもらったのじゃ。」
誰か「これどういう基準で選ばれたんですかー?」
滝谷「いろいろな分野に長けている者たちを集めたんじゃ。できる限りバランス良く選んだつもりじゃよ。」
佐向は周りを見渡した。よく知らない人もいるが、陸上で全国大会に出た人もいれば、学年の中で成績がトップクラスの人もいた。しかし、バランスがとれているかどうかはわからなかった。
滝谷「さてと、君たちには実弾や武器を使った訓練をやってもらうので、怪我をしてしまう可能性もあるし、実戦ともなれば死ぬ可能性もあるが」空気がピリッとする「みな参加してくれるか?」
しばらくして佐向以外の全員が頷いた。佐向は断ろうとおそるおそる手を上げた。
滝谷「お、君がリーダーをやってくれるのか?」
佐向「えっ?」
今井「おお~さすがは爽太だ」
御宿「ハハ、頑張れ~(状況を察しているがスルーしている)」
拍手が起こった。こうして佐向は特殊部隊のリーダーになってしまった。
まだこのときはみなが甘かったのかもしれない…
第3話を投稿しました。
第4話をお楽しみに!