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カードマスターはギルドに行く

 店の人に聞くと冒険者ギルドの場所はすぐに分かった。


 ギルドは街の西側の中央近くにあった。ギルドの中に入ると時間が中途半端な為か意外と閑散としていた。奥に受付カウンターが3つあり、それぞれ女の人が座っていた。いずれ劣らない美人揃い。採用基準に容姿の項目がかなり重要視されているのではないかと下らないこと考えていると「本日はどのような御用でしょうか」とそのうちの一人の受付のお姉さんに声を掛けられた。

 「すみません、冒険者登録したいのですが」と慌てて答えるとお姉さんは笑顔で「かしこまりました。まずはお座りください、登録ですね。他の街での登録はお済みですか」と聞いていた。後で知った事だが登録には他の場所で登録した者が活動拠点を変える為の登録もあるそうだ。登録したことが無い事を伝えると

「初登録ですね、失礼しました、それでは魔石はお持ちですか」と聞いてきた。

「魔石ですか?登録に魔石が必要なのですか」と素直に尋ねると 「はい、近くの森に現れる魔物の魔石を10個納品していただくことが登録試験の代わりとなっています。魔物の種類などは関係なく10個あれば問題ありません。また、納品頂いた魔石は買取させて頂いており、最低でも登録料の代わりにはなります」 

 魔物か、危険そうだな、などと考えていると、

 「スライムなど、比較的危険の少ない魔物もいますから、そういう敵を見つけれるか。敵わないと思った敵から逃げる事ができるかが冒険者の最低条件ということですね」とこちらの心配を察したようにフォローしてくれた。

 一通り話を聞いた俺はお礼を伝えてギルドを後にした。

 



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