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9/11

8:受験勉強

少し短めです。

とりあえずの目標だった10話が見えてきました!!

読んでくださっている皆様、誠にありがとうございます。

 そして始まった入試対策。

 しゃ、しゃ、しゃ。

 現在は、非番だというレースさんに丸付けをしてもらっている。

 「はい、できたよ」

 「ありがとうございます。合計280点ですか。合格ラインはどのくらいなんでしょう?」

 「たしか、筆記は半分、250点を取れれば合格だったと思う。だから、藍衣ちゃんは大丈夫だね」

 250点か。けっこう低いなと思いつつ、確かにどの教科も後半が悪魔級に難しかったと納得した。

 「筆記以外には何があるのですか?」

 そういえばと聞いてみると、

 「えっとね、まず一日目が筆記。二日目が実技。三日目が能力測定と面接。だよ」

 「実技はまあわかるとして、能力測定とは?」

 「能力判定はLevelと魔法の発動スピードを専用の機械を使って計測するのよ」

 ・・・・・・・・

 「「あ゛あ゛あああああああああっ」」

 数秒の沈黙の後、私たちは絶叫した。淑女とか人前だとかそんなことは関係なかった。

 「どうしましたっ!!」

 絶叫を聞いたからか、あわてた凜子さんが駆けつけてきた。

 「ああ、凜子。ごめん。ちょっと驚いただけだから。うん」

 レースさんは、自分に言い聞かせるように言った。いや、実際そうなのだろう。

 凜子さんは、私のテストをちらっと見て

 もしかして、と言った。

 「もしかして、能力測定があることをお忘れだったのですか?」

 「はい。その通りでございます」

 さすが凜子さん。ちゃんと分かっていました。しゅんとした様子のレースさん。これではどちらが主人だかわかったものじゃない。

 「あの、メイド長?点数の配分はどうなっているのですか?」

 「筆記が500点。実技が500点。面接が300点。能力測定が700点。合計2000点です」

 「合格ラインは?」

 「合計、1200くらいが目安と言われていますね」

 ん?

 待てよ・・・。

 能力測定の配分が700点。能力測定はLevelと魔法発動スピード。つまり魔法の使えない私は0点が確定している。

 つまり・・・

 「2000 マイナス() 700 イコール() 1300」

 「合格ラインが1200」

 「「「あああああああああああああああああああああああああっっ!!!」」」

 

 三人の絶叫は太陽のきらめく夏の空に吸い込まれていった。



 

つづいて、この日の午後の様子をお届けしたいと思います!!

9話へどうぞ。

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