森
「こ、こは…。も、り?」
何故?だって、僕は…。
失敗した?
いや、だとしてもどうして森?
…わからない。何も、わからない。
僕、これでも同世代の間じゃ頭回る方だったんだけどな。
ガササッ
「な、なに?」
ビクッ
そんな効果音が聞こえてきそうなほど大げさに肩を震わせる。
怖いながらも確認してみれば
「…なんだ、動物か」
…動物?
しかも小動物。ただしビビッドピンクの。
え、僕森にはあんまり詳しくないんだけど、こんな小動物っているの?
意外…。
それにしても小動物がいるってことはここはあまり深くないってことかな?
大きな動物とか、熊とかそういうのはいない、みたいな。
ここは不思議な森だ。
もはや森と言うより樹海と言った方がいいかもしれない。
かと言って自殺者の首吊り跡が残っていたりする訳でもない。
...そもそもなぜ僕はここにいる?
もしやここは死後の世界だったりするのだろうか。
だが、それにしてはおかしい気もする。
なぜここには僕以外の人の姿がないのか。
今のところここで出会ったのはさっきの小動物だけ。
考えられるのは獣用の死後の世界である場合と人もいるがまだ会ってないだけの場合。
そしてそもそもここが死後の世界ではないという場合だ。
1番有り得そうなのは人もいるがまだ会ってないだけの場合だ。
ただその場合人がどこにいるのか、そして僕はこの後どうしたらいいのか。
........疑問は尽きないけどとりあえず寝よう。
例えここがどこだろうとも僕が1人でいられる場所だ。今までの不自由を取り返している気持ちになれる。
何より今はただ、眠りたい...。
さむい
あつい
くるしい
だれか
た す け て
はっと目を覚ます。
息が苦しい。目が痛い。体が震えてる。
こわいこわいこわいこわいこわい。
いきがっ...できな...っ
「っげほっ」
偶然飛んできたナニカによって酸素が取り込まれていく。
...死ぬかと思った。
あ、いや死んだ方が良かったかな??




