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恋よりさきのその先で  作者: 坂水 雨木
恋さき設定詳細資料
122/123

恋さき設定資料集詳細編 主役二人の紹介

本編終了時(新暦28年12月)


咲澄(さきすみ)日結花ひゆか

年齢:18歳 

誕生日:2/6

身長:157cm  

体重:49kg

趣味:旅行、食事、スイーツ巡り、読書

住まい;咲見岡さきみおか

※身長体重については可変


外見

黒髪黒目。長さはミディアムで肩甲骨より上。基本スタイルはサイドテール。結び目は髪の真ん中から下位なため、落ち着いた雰囲気がある。標準体型ではあるが胸は小さい。勝気な瞳がよく目立ち、立ち振る舞いや表情から活発な印象がある。

肌も髪も綺麗で、お化粧は薄くが好み。ただしリップは色々なものを試すのが好き。

体型は女性として平均的であり、胸が貧しいことを除けば普通。顔は綺麗系より可愛い系。


性格

親が声者と小説家。母親の影響で幼い頃から声者の仕事にかかわり、年齢よりかなり大人びている。しかし、内面は未だ子供。むしろ早々と大人に混じって仕事をしていたため子供っぽいところが残っている。背伸びをする癖があり、自分に自信もあるが悩みを抱え込む性格。

性根は優しく、思いやりにあふれている。ただし自信家なので、上から目線で素直になれないことも多い。郁弥と知り合って親しくなるに連れ、自分一人で抱え込むことはほとんどなくなった。気を張ることが少なくなったため、言動も柔らかく落ち着き、とげとげとした雰囲気は薄れた。自分に余裕ができたことで周囲へ目を向けるようにもなり、方々(ほうぼう)からの評価も上がっている。


略歴

声者の試験を受けたのは10歳のとき。素養試験をクリアし仮の資格を得る。

資格を得たことで"声者事務所ソノシルカ"にも軽々と所属し、2年後の12歳に本資格も取得した。そのため、12歳から歌劇や拡歌を始めた。

仕事そのものは10歳から始めており、もともとの才能や親からの演技指導もあり、同年代ではトップクラスの実力。同年代どころか多少上にも引けを取らない。

声当て(吹き替えやアニメーション)、ナレーション、ラジオ、朗読、とオールマイティにこなしており、周囲からの評価も高い。母親のおかげか演技の幅も広く、大人から子供までこなせる。

幼い頃から仕事に触れており、日結花自身も仕事を行っていたためか、早々と考え方が大人のそれになってしまった。本当はもっと両親に甘えたかったし、同じ仕事をしている母親には教えてほしいこともたくさんあった。けれど素直に伝えることはできず、ずるずると溜め込む日々。それは藍崎郁弥や青美知宵とその家族の助力があり解決となった。

作中で日結花が見つけた自分の目標、目指す先を考え、とにかく幅広い人に楽しさを、嬉しさを、面白さを届けたいと思うようになった。それがRIMINEYであり、歌劇もそのうちの一つである。

現在は、とにかく自分のできることをやっていこうと色々模索しつつ頑張っている。


仕事例

・あおさきれでぃお

ラジオ番組。青美知宵と一緒にパーソナリティーを務める。

既に放送100回を突破し、日結花が18歳の誕生日で150回目に到達した。

年数でいえば新暦28年の4月で3周年。

DJCDも第四弾の石川編まで発売中(幕間参照)


・まほうひめリルシャのぼうけん

RIMINEY制作のアニメーション。主人公たるリルシャを演じている。

専用チャンネルやBSのみならず地上波でも放送されている人気作品。シーズンは既に3となり、新暦28年には劇場版が公開され、挿入歌CDも複数枚発売されている。


・Mysterious family

言わずと知れたアメリカの有名映画。咲澄日結花の吹き替えにおける代表作とも言える。新暦26年春公開の大作。謎解きとアクションとSFとファンタジーと現近代を組み合わせた作品で、日本でもよく知られている。

作中で日結花は主役となる家族の次女を演じ、以降仕事が増えた。

日本の興行収入が150億を超えているといえば規模がわかるだろう。RIMINEYの作品に匹敵するものだ。


声者力

力を伝える、浸透させる能力については同世代でトップクラス。

経験を積んだ杏(日結花の母)などには劣るが、声者になって10年や15年経った人とも同レベルかそれ以上である。

日結花の場合拡歌が得意ではないため、基本的には歌劇を行っている。単純に歌劇のオファーも多いが、だいたいは月2に収めている。新暦29年になる少し前から月3回に増やした。能力が高いため仕事も多く、朗読の仕事を頼まれることも多い。

(恋さき設定資料集 声者編参照)


恋愛面

恋愛については初心者で、手探りな状態。色々と考えていたが周囲に相談することで足を進めることに。悩んで動けないように見えて、実は大胆かつ積極的。周りから見ればがんがん攻めている。好意は全身からあふれるように出ている。

嫉妬深くはあるが、自制心もあるため普通の人と変わらない。甘えるだけでなく甘えられたいとも思っており、それが原因でもどかしい思いをしていた。

もともとの性格に加えて、初めて焦がれるほどの恋に落ちたため自己中心的な振る舞いが多かった。それが原因で郁弥を傷つけるはめになったものの、真正面から謝って告白することで解決。晴れて彼氏彼女の関係に。

デート中は考え込んで妄想する癖があり、最近はそれが表に出そうになることが多い。恋人になったことで、今まで考えていたことを行動に移そうと決意した。

余談だが、結構な人に"この子、恋してるな"と思われていたりもする。同業もファンも自分のことを温かく見守っていることに本人は気づいていない。



良い人からの一言

「日結花ちゃんはね。僕にとって天使…いや、女神なんですよ。姿を見るだけ、声を聞くだけで幸せな気持ちになれる、そんな素敵な人なんです。他のどんな人とも比較にならないくらいの魅力にあふれた女性ですね。彼女のために人生をかけてもいい、それくらいには思える相手ですよ。どこまでもずっと先へ歩いていける、彼女の声にはそんな力があります。人を支え、人を導き、人の背中を押して進ませてくれるような。立ち止まってしまった人を前に進ませるパワーに満ちています。ええ、きっと、あなたも彼女のことを好きになりますよ。だって、日結花ちゃんは誰よりも何よりも明るく強く光り輝く太陽みたいな女の子なんですから」




藍崎(あおさき)郁弥いくや

年齢:25歳

誕生日; 4/1

身長:171cm

体重:70kg

趣味:旅行、ラジオ、食事

住まい:八胡南はちこみなみ

※身長体重については可変


外見

黒髪短髪の丸顔。だいたい眼鏡をかけているが、私生活ではかけないことも多い。

筋トレとジョギングのおかげで全身にしっかりと筋肉がついている。ただ、以前からお腹とお尻に贅肉がついて肉体については諦めている。二の腕やふくらはぎ、太ももや胸ではそれなりに筋肉量が多く、見た目がっしりしているタイプ。優しげな顔つきをしているが、骨格からしっかりしているため肩幅も広く、胸を張ると大きく見える。


性格

温厚で優しく、穏やかな人柄。日結花いわく癒しオーラが凄まじく、側にいるだけでぽわぽわしてくるそうな。基本癒しオーラを放っているが、日結花と共にいるときはわかりやすく雰囲気が優しくなっている。

分け隔てなく優しいが、実際は日結花とその周囲以外にあまり興味がない。興味がないからこそ誰にでも優しくでき、怒ることもない。人好きされる性格ではあるが、一定ライン以上踏み込むことも踏み込まれることもしようとしない。

その根幹は両親の死と友人との離別にあり、人が自分から離れることを極度に恐れている。天涯孤独の身の上であり、一人になってからは人の温もりに飢えている。それなのに人と親しくなるのが怖いため、矛盾の中ずっと頭を悩ませてきた。

咲澄日結花と出会い、少しずつ親しくなる中恐怖と戦っていた。しかし、それもお互いに言葉で伝え合うことで解けて消えた。まだまだ問題の多い性格だが、一貫して咲澄日結花第一主義であることに変わりはない。


略歴

高校大学と普通に卒業した一般人。留年や浪人もなく、普通に卒業して普通に就職した。

ただし、前述した通り既に両親を亡くし、親戚もいない天涯孤独の身。

中学生の頃生徒会に所属しており、当時は会長の財力に物を言わせた方針に率先して従っていた。演劇部にも所属し、いちいち生徒会活動で演劇風に話をすることで生徒会役員から癒し演劇系キャラとされていた。

高校生になり、母親が亡くなったことで一転。現実を受け入れることに必死で周りを見る余裕がなくなった。結局、高校で入った演劇部も幽霊部員に終わり、ひたすら家事と勉学に勤しむことに。父親の勧めで大学に入るが、その前に父親が亡くなった。

大学ではどうしようもない現実に疲れ、表面上取り繕うことを覚えた。演劇サークルで演技をしている間は自分を忘れることもでき、演劇とアルバイト、勉学で学生生活を終えた。

社会人になり、仕事に慣れたところで現実を直視したところ、やりたいことは一つだけ。それが咲澄日結花に対する感謝であった。

日結花に会ってからは何か自分にできることを探し、以降変わることがなく、それは恋人になってからも変わらない。

今の藍崎郁弥にとって、咲澄日結花は生きる指針となっているのだから。


恋愛面

圧倒的ともいえる癒しオーラが相手の心を解し、良好な人間関係を築かせる。デート回数はあるものの、好意がないことが相手にわかりやすく伝わるため深い付き合いはない。

日結花にはとびっきりに優しく、誰より大切に扱っているため遠慮が多い。

もともと直接的に深くかかわることがないと考えていたため、喜びと困惑が多かった。自分自身の気持ちは最初から恋愛以上のものであり、それが普通ではないこともわかっていた。だからこそ悩み迷い、結局一人では答えを出すことができなかった。

日結花のことは、他の誰よりも好きだと自信を持って言える。日結花を愛する人の中でも、自分が一番だとさえ言える。なぜならそれは、自分には他に誰もいないから。自分のすべてを捧げられる。費やすことができる。異常だなんてわかっている。それでも生きるためには仕方のないことだ。

藍崎郁弥には道標みちしるべが必要なのだから。

色々あって日結花と話し合うことで、大幅な人間的成長を経た。

とにかく今は、日結花に自分を見極めてもらおうと考えている。それまでは本当の恋人として行動してみようと心に決めた。



良い人からの一言

「郁弥さんはねー。一言でいうと癒し、ね。そこにいてくれるだけで心穏やかに気持ちが落ち着くの。別に特別なことなんて何もないのよ?ただ一緒にいて、話を聞いて、笑顔を見せてくれるだけ。それだけで疲れた心と体が楽になって、いつの間にかリラックスできているのよ。全部を受け止めてくれる、青く澄んだ空みたいな人ね。見ているだけで安心できて、見上げればそこにいてくれる。そんな、人に寄り添って生きてくれるような存在。好きになるとか、嫌いになるとか、そういうことじゃないのよ。だって、そこにあるのが当たり前な人なんだから。自分自身の心の一部みたいな感じ。どうせならあの人のこと知ってみたらどうかしら?笑顔になれると思うわよ?」


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