出会いの始まり
………誰かいる………
私は焦っていた。おかしい、ちゃんと昨日玄関も窓も全部閉めたはず。もし窓を割って入って来たのなら音でわかるはずだしAL○OKも起動するはずだ。
もしかして手練の強盗ではないかと思ったが、その
《誰か》は物を漁っているようではなかった。
どっしりと椅子に腰をかけてくつろいでいた。
妙に寒気がする。
一応身の安全のために用意したサバイバルナイフを片手に誰かに近づいていく。
「君はそれでいいのかい?」
突然の問いかけにビビる私、しかし誰かはそれを気にもせず話す。
『僕の顔を見れば君は必ず後悔する。それでもいいなら「ふざけないで!!」……』
「そもそもあんた誰よ!いきなり人の家に入ってきて!!
警察呼ぶよ!」
恐怖と怒りのあまりその誰かに怒鳴った。
『呼んでも構わないさ、僕は君以外に認知されないからね』
その答えに頭がおかしいのだと思い呆れた。
「は?何馬鹿なこと言ってんの。頭大丈夫?」
『うん、いたって正常だよ。心配してくれて有難う』
うんうん、コイツ頭逝ってるよ。
とりあえず顔だけは確認しなくてはと、その誰かの正面に回ろうとする。
『あ、ちょっと、僕の忠告無視するの?』
無視だ無視だ早く顔を確認して警察に届けよう。
私は誰かの正面にまわり、顔を見た。
2話めの投稿です。
なかなか書く時間が無いので不定期になるかもしれません。
でも、1話1話が短いので休憩時間などにコツコツ書いていこうと思います。