育成期間0年4ヵ月2週間
今日は気分転換のため、学校とカナマラの間を流れる「テル川」へ釣りに来ている。
まあ、気分転換が必要なのは俺であって、コッコに休息は不要。
いつも通りの訓練内容を指示しておく。
しばらくは近場で獲物取りに奔走することだろう。
野に駆けていくコッコを見送り、手頃な川辺の岩に座り込む。
来る途中で捕まえてきたミミズを釣り針に刺して準備完了。
川へ釣り糸を垂らす。
最近は、雑念が頭の中を駆け回り過ぎている。
たまには、こうやって何も考えずに過ごすのも悪くない。
あとは、魚が釣れれば言う事無しだな。
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・・・・おかしい。
もう昼過ぎだというのに、一向に魚が釣れない。
川面には魚の影がちらほらと見受けられる。
別に魚がいないわけじゃない。
なのに、釣れない。
・・・どうやら、ここでも俺の幸運値は遺憾無く発揮されているらしい。
色々と、試してみたが結果は言わずもがな。
数時間粘ったが、結局一匹も釣れない始末。
いつの間にか日も傾き、潮時である。
失意のうちに釣り道具を片付け始めたところ、コッコが近づいてきた。
訓練も終わったので、その辺をうろついてろと指示していたんだが。
嘴に何か咥えている。
うん、あれは小さいながらも・・・・立派な魚だな。
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何、その魚。もしや、俺への当て付けか?
まさか、自分の魔獣から嫌がらせを受けるとは思ってもみなかった。
取り敢えず、コッコの頭(だと思われる部分)を掴み、川へ投擲。
そして、川を水鳥の如く優雅に泳ぐコッコ。
嘴には魚を咥えたまま泳ぐ様は何と言うか、シュールだ。
これが所謂、「滑稽」・・・いや、これはやめておこう。
うまく言えたようで、言えていないしな。




