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2章 162
店員のお姉さんに怪訝な顔をされながら花を見ることになった。
不機嫌な私と泣き顔の岐阜さん。
簡単なストーリーなら直ぐに思い浮かぶだろうけど、事実は小説よりも奇なり、だ。下方修正をかけてだけど。
「私、鈴城さんに似合う花を選ぶから」
「花に似合う似合わないも無いと思うけど」
そう言いはしたももの、結構色んな花があって、印象があって。
イメージが浮かぶ。
岐阜さんは静かな青のイメージだった。
けるど、初めて贈った花は、彼女の名を冠する『牡丹』で、それは赤だった。
たった数十年の小娘では赤で連想できることは情熱で、おおよそ似つかわしくないなと今になって思う。
なるほど、似合う似合わないがある。




