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2章 8
2人分の食材を見た鈴城さんがおもむろに冷蔵庫を開けて追加でパックの肉をキッチンに置く。無言で。
「……えっと、そんなにお腹すいてるの?」
「別に」
戻そうとするとキッと睨まれたので、仕方なしに何人分になるか考えながらタレを作る。
まあ、別に私が食費を出してる訳じゃないし、良いんだけど。
それを思った時点で今まで考えてなかったと気が付いた。
「そうだ、食費」
「しょくひ?」
鈴城さんが初めて聞いた言葉の様に繰り返して言う。
首を傾げて知らない言葉の様なリアクションを取るけど、鈴城さんがこんな調子なのが行けない。
「いや、だから。作ってるとはいえ私も食べてるんだからお金」
「要らないから」
「いやいや、駄目でしょ」
「もう、いきなり何。今までそんなこと言ってこなかったくせに」
「それが問題だったと気が付いた」
「要らない!」




