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じっくり観察するのも悪くないけど、鈴城さんが不機嫌なのはいつもだけど変にへそを曲げられると面倒なので自分の読書に専念する。
本を読むことはいつから好きになったんだろう。
好きになるって無意識だ。
ハッキリといつからって、思い出したり、考えて答えを見出すもので、それらは好きになった後にする事だ。
本を読んでいれば息苦しい世界から離れられる気がして夢中になった。登場人物たちが幸せそうでも嫉妬は無い。羨んだりしない。
けど、不幸になると悲しくなったりする。
文字を追いながら、ふとそんな事を考えて読む手が止まる。
視線を感じて起き上がれば鈴城さんがジーッと私を見ていた。
なんだろうね、実験対象とか珍しいものを見てる科学者みたいなんだ。
「な、なに?どうしたの」
「え、あ、め、命令!」




