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あの時から料理の元なる物は買い足してある。
お父さんに料理でもするのかと聞かれ答えに詰まったものだ。
やってみようかななんて嘘ついて、でもお父さんはそうかって短く言うだけ。
特に何も追求されることもなかったから良かったのか悪かったのか分からない。
「何がいい?」
「なんでも」
岐阜さんは冷蔵庫やキッチンの収納を見て驚いた顔をする。
その後にブツブツと独り言を言っている。その様子を私は見下ろして。
何もしないけど、見ていたいと思った。
「前より調味料とか増えてるね」
「前言われたし」
岐阜さんが嬉しそうに言う。
私が、岐阜さんに作ってもらう為に用意したなんて言いたくなくて、適当なことを言う。
「そっか。嬉しい」
「知らない」




