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弱味から始まる2人  作者: 新規四季
弱みから始まる2人

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不毛な言い合いで疲れた。

ベットを背もたれにして慎重に言おうと思ったことなのに、気軽に言えてしまいそうで。


「ねぇ、2つの中から選んで欲しいんだけど」

「は?私が?」

「そう」


滅茶苦茶嫌そうな顔をされると普通は傷付くんだけど、私はもう壊れちゃってるからその顔を見るとゾクゾクするの。

火に油を注いでいるって気付いたとき、どんなリアクションをするんだろうね。


「キスかハグ」


ピシッと時間が止まったみたいに、微動だにせず、不機嫌から怒りに変わっていく。

さすがに怖い。


「馬鹿じゃないの。キスなんてする訳ない」

「なら、ハグだね」


声が震るわなかったのは褒めて欲しいくらいで、ニコリと笑って何気なさを装ってるけど心臓はバクバクだし、目の縁に涙が溜まりそうになる。


「勝手に決めないで」

「でも、これをご褒美にするよ」

「………ばかしゃないの」




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