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服の似合う似合わないに関わらず、人に自分の服を貸すという事が人生で無かった。
一々そういうふうに考えると意識してるみたいで気持ち悪い。
どんな色が似合うのかも、好きな色も知らない。
「……あの時、聞いてればよかった」
会話してってご褒美の時、実質的にあんなのは会話なんて呼べないけど、質問をして、それを返して。
私の好きな色は答えた。黒と。
その後に、変な意地、では無いけれど、頑なに会話を終わらそうとするんじゃなかったと後悔する。
簡単なことも岐阜さん相手だとむずかしい。
「好きな色は?」




