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温かい目で見てください
僕は何で生きてるんだろう。
僕は何で存在しているんだろう。何もないに、価値もないのに、才能もないのに、名誉もないのに、
僕は何で、僕は、ぼくは、、、
ピリリリリ。 アラームの音が聞こえる。 また憂鬱な日々が始まる合図がする。また。
僕は田中雄一、16歳の高校2年生。 趣味かはわからないけど音楽を聴くことが好きだ
毎日、登校に使っているバスの席で音楽を聴きながら景色を見るのが好きだ。
けど、正直学校は楽しくない。休憩時間騒いでるやつらが多いし、
かといって静かな奴らは陰湿で気持ち悪いし、
しかもこのクラスではいじめが起こっている。
水ぶっかけたり、パシリにしたり、カツアゲしてたり、
おまけに、アイツらの「アハハ!」とかいう声が気持ち悪い。
「だから僕は音楽を聴いているのかもしれない、、、」と思っていたら、西田というやつが「よう」と話しかけてきた。
この西田というのはただの「話し相手」、友達でなければ知り合いでもない。
なぜならこいつの連絡先もしらないし、知ろうとも思わない。
多分、彼もそうだろう。
お互いただの話し相手と思いながら話しているのだろう。
内心、「つまらねえ、、、」と思っていた。
そのまま学校はいつもどうり進んで宿題をバッグに入れていたら放課後のチャイムがなった。
僕は特に部活に入ってないので校門をでてバス停に行く。
この町変な人が多い。
帽子とサングラスとマスクをした明らかに不審者なおじさんや、アイドルが着てそうな派手な衣装をバス停で平然と着るおばさん。
「やばいやつらだな、、、」と音楽を聴きながら思っていたら、ある事に気が付いた。
宿題を忘れた。しまった。やらかした。今日は金曜日だし、提出は月曜日だ。
バスは52分に来る、いまは43分。走れば間に合う。
そう思って早歩きで学校へ向かった。
人目のつかないところでは走ったりしたからか思ったより早く学校についた。
「いける」と思いながら階段を走りながら登って教室へ着いた。
教室へ入り机を確認するが宿題がない。
「あれ?」と呟きながら隅々まで確認しようとしたら、誰かが肩をたたき、「おい」といった。
たぶん西田だろう。あいつは卓球部らしくたまに教室へサボりに来るらしい。
「こんな忙しいのに、、、」
と少しイラつきながら「なんだよ」と言いながら後ろを見た。
けど、そいつは西田ではなかった。
そいつは水ぶっかけたり、パシリにしたり、カツアゲしていたアイツらだった。




