おしゃべりチャービー
【プロフィール】
なおみ
一人暮らしをする大学の後輩。ぬいぐるみが好きなおっとり系女子。
最近はおしゃべりぬいぐるみがお気に入り。
【本編】
なおみ「おしゃべりぬいぐるみがしゃべりました・・・」
プレイヤー「?そりゃそうだろうね?」
なおみ「違うんです!今はおしゃべりするはずがないんです・・・。」
プレイヤー「ちょっと!落ち着いて!」
なおみ「すみません・・・。少し落ち着きました・・・」
プレイヤー「何があったの?詳しく話してみて」
なおみ「1ヶ月ほど前、話したかけるとものまねしておしゃべりする、チャービーというぬいぐるみをお隣に住む田中さんからもらったんです。」
なおみ「レアでなかなか手に入らなくて頂いたときは本当に嬉しくて・・・。毎日チャービーに話しかけていました。」
プレイヤー「どんなことを話かけてたの?」
なおみ「なんてことないことですよ。今日あった嬉しいこととか、悩みとか・・・。」
なおみ「まぁたまに、他人には言えないような秘密とかも・・・。」
プレイヤー「秘密・・・気になる・・・。」
なおみ「ま、まぁそれはいいんです!問題はおしゃべりが止まらないってことなんです!」
プレイヤー「ちょっとよくわからないよ・・・。」
なおみ「1ヶ月ほどで電池が切れると説明書に書いてあったので、昨日、チャービーの電池を交換しようと電池を抜いたんです。」
なおみ「そしたら・・・電池を抜いた後もチャービーはおしゃべりを続けるんです・・・。」
プレイヤー「え!?まさかの怪奇現象!?」
なおみ「わたし怖くなっちゃって今は電池を抜いたまま、箱に入れて押し入れの奥にしまってあります。」
なおみ「今度は動き出したりするんじゃないか、わたし怖くて・・・。」
プレイヤー「破壊しちゃおう」
なおみ「そ、そんなことしたらそれもまた呪われてしまいそうで・・・。」
なおみ「プレイヤーさん、わたし、どうしたらいいんでしょうか・・・。」
プレイヤー「霊媒師にお願いしよう。」
なおみ「やっぱりそれがいいですかね・・・。」
なおみ「思えばそれ以外にも不思議なことがあって、やっぱり呪われているのかも・・・。」
プレイヤー「不思議なこと?」
なおみ「チャービーに話したことが現実になるというか・・・。」
なおみ「トイレットペーパーが切れちゃったってチャービーに話した翌朝、家の前にトイレットペーパーが置いてあったり・・・。」
なおみ「朝、お腹が痛いってチャービーに話したら、夜にポストに腹痛薬が入っていたり・・・。」
プレイヤー「不思議というか、不気味じゃないか!」
なおみ「わたし、たまたま親が持ってきてくれたのかなって軽く考えてたんです・・・。でも今思えば不気味ですね・・・。まるでチャービーがやったことのような気がしてきます・・・。あーこわい!」
なおみ「プレイヤーさん、わたし、どうしたらいいんでしょう・・・。」
■重要な選択肢
1. 警察に通報しよう(正解ルート)
2. 霊媒師を呼ぼう
3. そのまま様子をみよう
なおみ「え?警察ですか?警察って霊媒もできるんですか?」
■重要な選択肢
1. 警察は人間を捕まえられる(正解ルート)
2. 警察は霊媒ができる
3. 警察は怖い話も聞いてくれる
なおみ「え?相手はチャービーですよ?人間じゃなくてぬいぐるみですよ?」
■重要な選択肢
1. ストーカーを捕まえてもらうんだ(正解ルート)
2. チャービーを捕まえてもらうんだ
3. なおみを捕まえてもらうんだ
なおみ「え?ストーカー?ちょっと一体どういうことですか?」
プレイヤー「いいから早く!」
【エンディング】
なおみは警察に通報し、警察がすぐに駆けつけた。
警察はチャービーに盗聴器が仕掛けられていることに気がつき、盗聴器を破壊。
盗聴していたのはチャービーをくれた、お隣の田中さんであった。
田中は若いなおみに恋をし、あるときチャービーに盗聴器を仕掛けることを思いついた。
なおみの日常を知ることができる快感と、なおみの役に立ちたいという自分勝手な正義感からストーカーとして変貌していってしまった。
盗聴器はチャービーの電池から蓄電することで動いており、配線の都合で今度は盗聴器のバッテリーからチャービーを動かせてしまったことが今回の怪奇現象の正体であった。
「プレイヤーさん、わたし、なんてお礼を言ったら・・・」
田中は盗聴できなくなったことをきっかけになおみの部屋に押し入る計画を立てていた。今日警察に通報していなければなおみはどうなっていたことやら。
「プレイヤーさん、本当にありがとうございます!お礼させてください!といってもお礼できることなんてありませんが・・・」
「お礼なんていいよなおみ。その代わり、チャービーに話していた秘密を教えてもらえるかな?」
「え・・・秘密ですか・・・。」
「わかりました・・・。」
「わたしの秘密、それは・・・プレイヤーさんのことが大好きってことです・・・。」
Fin.