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夢現ノ国ノエリー  作者: 靉璃太郎
1/1

黄昏時の電車

「………あれ?」


いつの間にか、電車の中で眠っていたみたいだ。


足元には、読んでいた参考書が落ちていた。


「あ…やば…!」


参考書を拾い上げ、リュックの中へとしまい込む。


まさかうたた寝して落とすなんて…!!


落としましたよーって、優しく声を掛けてくれる人がいなかったのかな。


今はみんな…自分の事で精一杯だから、声を掛けてくれる人なんて…。


「え…!?人が…いない……?」


右を向いても、左を向いても、誰もいない。


「どういう事…?」


気味が悪くなった私は、席から立ち上がった。


たまたまこの車両だけ、人がいない可能性だってあるかもしれないし。


他の車両に行けば、きっと誰かがいるはず…!


そう思って他の車両に向かい、扉を開けてみたけど。


「――え…!?」


こんな事ある!?


その後私は、次の車両に移るも、人がいなかった。


「何で!?何で!?何で誰も居ないの!?」


移っても移っても、誰もいない。


どういう事なの!?


もしかしたら、夢!?


これが夢なら、リアル過ぎるでしょ!!


「何なの…!!」


次の扉を乱暴に開け、周りを見渡す。


やっぱり、誰もいない。


本当に、誰もいない。


私は、その場でへたり込んでしまった。


制服は汗で濡れ、気持ちが悪い。


もう十月なのに…。


こんな時期に、汗だくになるなんて…思いもしなかった。


「はぁ…。マジでどういう事?」


普段から独り言が激しいタイプなのに、パニックを起こして、更に独り言が、激しさを増す。


私はふと、電光掲示板を見上げてみた。


LEDのオレンジ色の文字が、おかしくなっていた。


『yllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllEyllE』


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