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ヤギシリーズ

不要用紙処分業者・八木

作者: 透坂雨音





 不要になった紙を処分します。


 お題はいりません。


 こちらもお腹がふくれるので、うぃんうぃんだからです。


 どうぞ、不要になった紙があったら、こちらへお持ちください。







 ヤギの八木さんは悩んでいた。


 目の前の紙を食べるか否か。


 判断できない用紙達が事務机の上で山積みになっている。


 八木さんの仕事は紙を食べる事だ。


 むしゃむしゃ、どんどん食べていくと、人から褒められる。


 だから八木さんは、それが「たべるべき紙」なら、がんばってその紙をたべなければならない。


 けれど、分からない。


 その紙は食べていいのか分からない。


 八木さんは困ってしまった。


 そのため、八木さんは同僚に相談する事にした。


「これ、食べちゃいかんとちゃいます」





――たかのげんた こくご 0点――


――へそくり 3万円分――


――りこんとどけ はんこ済み――





 紙を見せたら、同僚は頭をかかえていた。


 しかしヤギの体では構造的に頭をかかえられないので、適当な場所に頭突きをしていた。


「せやな。持ち主にもちかえってもろて」






 不要になった紙を処分します。


 お題はいりません。


 こちらもお腹がふくれるので、うぃんうぃんだからです。


 どうぞ、不要になった紙があったら、こちらへお持ちください。


※ただし自分の不始末とか後々喧嘩がおこりそうなのは受け取り拒否します。

 あと、要らない封筒の中にへそくり隠しとるやつも気ぃつけて。




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