真央ちゃん魔物退治をする その1
うわわわ、終わりきらなかった・・・( ゜Д゜)
評価お願いします。
「『天の間、王』様、僕と結婚して下さい!」
王子は顔を真っ赤にしながら願い出た。
「・・・はい、却下!」
胸の前で左右の腕をクロスさせて、全身で駄目とアピールする真央。
「で、でも・・・この助けてもらった命、是非『天の間、王』様の・・・」
助けた記憶もないし、まだ王子は子供でしょ。イヤイヤ、子供とは言え、美形だよ。成長した時が楽しみだ。でもね、この年で結婚はないでしょ。
( ̄∇ ̄;)ハッハッハ、わかってますよ~。OKって言ったらクラスの人達が出てきて、
「ハイ、どっきりでした~」
と辱めを受けるんでしょ。まあ、クラスの子に会えてないから、ワザと引っ掛かるのもの手かなあ。
「もっと王子が、成長して私の事が好きだったら、また検討するわ。」
ちょっと含みを持たせて、投げキッス♡を王子にしてみる。さあ出てこいみんな!と構える。
シ~ン・・・
キョロキョロと辺りを見渡すが、誰も出てこない。
「出てこいや~」
高田延彦風に叫ぶ真央の姿のみが痛々しい。
余計な投げキッスが闘志に火をつけたのか、あきらめずに四六時中付いてくる王子。
城で数少ないやすらぎの場所、トイレとお風呂にまで付いてくる。
「お背中、流します~。」
と、入ってくる王子。
「まてまて~!」
乙女が入っている風呂に乱入するか~!と注意しようと思ったら、王様まで入ってきた。
「混浴当たり前なのか~!!!!」
外で待つ、ゴーレム。
遅い、遅すぎる!不安になるゴーレム。
魔王は、魔力は人間以下というより皆無だし、見た目も幼すぎる以外は人間並みだ。流石に魔王とバレないだろうが・・・もしや、人身売買の売人に捕まった?
・・・ありえる!
魔法を唱えて忍び込む?なんて、この口じゃあ、詠唱出来ん(+_+)
王都の人間、全員相手することになるが、飛び込むか?!
「俺の嫁(仮)!待ってろよ~!」
城から出してもらえない(-“-)
買い物が~!というと、メイドが買い物リストをみて持ってきてくれた。
おおタダで!丸儲けじゃん・・・ってこれを持って帰りたいのに
やれ、王子の快気パーティーだ、どこかの貴族が私に挨拶をとか、もう何だよ~!
「フンガ―」
ゴーレムが王都の城門をぶん殴ってた。
「城兵、応戦しろ!」
ゴーレムに向けて矢を放つ。が固いゴーレムの体に矢は刺さりもせず。
(阿呆が、このゴーレムは、この二代目魔王の特製だぞ。簡単に殺られるか!)
「何だよ、なんでこんな化け物が王都に来るんだよ。」
城兵も慌てふためく。
城門をぶち破り、ゴーレムが突入
前方にランスを持った、騎士達が待ち構えていた。
「突入~!」
騎士長らしい色の違うアーマーを装着した者の号令で騎士がゴーレムに向かって走り出した。
ゴーレムは距離があるにもかかわらず、地面を這うようなパンチを繰り出す。
地面を這うというより、拳は石畳を擦っていく。
石畳が砕けて、弾丸のように多数の砕けた石が飛ぶ。多数の騎士に当たり負傷する。
それでも、少数の騎士は突入してくる。
ゴーレムは拳で攻撃をするが、その攻撃をかわす騎士。ゴーレムを囲むようにし四方からランスでの攻撃を試みる。
『痛覚がないし、いくら頑丈といってもな・・・』
破損部が出来れば綻びから大破の可能性がある。ゴーレムはランスの攻撃を払うように横から叩いて軌道を変えさせた。
少し距離をとる一部の騎士。その騎士は詠唱を始めた。
『火炎系か・・・火は効かぬよ。』
城の中が騒がしくなる。
落書きの教本と外ばかり見てる私。
「城内にゴーレムが侵入しました!至急応援を!」
遠くで聞こえてくる声。
ゴーレムねえ・・・Σ(゜□゜;)ハッ!
めめちゃん待たせてた!!
うおおお!城から出ようとする真央。
「危険です。『天の間、王』様」
夢見てる王子の横をサヨナラと呟き走り抜けた。
ゴーレムが口を開ける。
水弾を口から発射する。貯水に限りがある為、容易く使いたくないが、五月蠅い蠅どもを蹴散らす為だ。
詠唱で足が止まる騎士を狙い撃ち人数を削るゴーレム。どんどん増える騎士や兵を相手しながら前進をする。
「おいおい、二代目~。大戦でも起こす気か~。」
ゴーレムの足が止まる。
「フンガ―(ホスローか!?)」
王都なんだから、こいつが居てもおかしくないが、早い参戦だ。
50を超える白髪頭の爺さん。顔もシワが多く皮膚は浅黒い色をしている。
元勇者で魔王討伐者。現英雄で王国の将軍。
しかも3度の魔王討伐で英雄の中の英雄、『英雄王』の称号を持つ。
面倒な相手が出てきたな。
「流石にオイタがすぎたな。」
目が鋭くなり、一瞬でホスローが4,5体に増えた。
『分身か?クソ、いきなり全力かよっ!』
右腰にある複数のボタンの一つを押し後ろに飛ぶゴーレム。
ゴーレムの口から広範囲火炎が飛ぶ。
ゴーレムの腰にあるボタンは体内の魔力を蓄積した魔石を作動。魔石に刻まれた魔法が作動する仕組みになっていた。
ボタンは5つ。内1つは広範囲か単体の切り替えボタンとなり、残り4つが魔法の発動ボタンとなる。
「遅い、二代目~。弱くなったな~。」
ゴーレムが上を見上げると頭上から剣を振り上げゴーレムを切ろうとするホスローの姿が見えた。
次回「真央ちゃん魔物退治をする その2」
毎回思うけど、真央ちゃん主役なんだけど活躍しないなあ。
本人自覚ないから、しょうがないけどね・・・