真央ちゃんエッチする
うん、不人気
ホスローはオウンセンの住人を近くの町に扇動した。
王都で神が教本に書いた予言「おんせんいく。」
王から「司教等が解読すると、『オウンセン逝く』という事と思われる。ホスロー!住人を守りれ。」
と指示が飛ぶ。ホスローはオウンセンは守りに適さない町という事は把握していた。
温泉の影響か井戸が出来ず、水の確保は離れた川に行かなければいけない。辺りでの食料確保も難しく、城壁も低い。さらに住人を守りながらとなるとかなり厳しい戦闘が予想される。
ならば住人を一旦移動し、オウンセンに入った魔物を町を囲み兵糧攻めでも、町に夜襲をかけてもいい。
住人の移動が終了し、急ぎ兵を率いてオウンセンの町に向かった。
帰路につく魔物達。その表情には安堵感か漂う。
ハヴェルツは真央に近づき問う。
「何故帰るのですか?」
真央はハヴェルツが可笑しな事をという顔で口を開く。
「いつもでもあそこに居てもしょうがないでしょ。」
ハヴェルツの眉がピクリと動く。
『魔王は何も考えていないようで戦略を練っているのか?』
「さらに前進しても良かったのでは?」
ハヴェルツはさらに質問を繰り出す。
「前進?ありえないでしょ」
なんで、村に戻るのに遠回りするの?
「そんなことより、オウンセンの町に、お金を置いてきてほしいんだけど。」
「お金ですか・・・」
「そ、お金。また、利用したいし、自由に出入りしたいしね。まあでも私お金無いんですけど・・・ねえハヴェルツさん!お金貸して!」
「貸す?まあ良いですよ。私が払いますよ。如何ほど置いてきましょうか。?」
「に・・・2,000」
真央は、おこずかいが月5,000円。あれだけの人数なのに2,000円は申し訳ないがこれで手一杯だ。
ハヴェルツは考えた。2,000ゴールド(1ゴールド日本円にしておよそ23万円、2,000ゴールドであれば4億6,000万円となる。)とはまた法外な。
『なるほど、そういう事ですか。』
考えるハヴェルツを見て冷や汗を流す真央。
「さ・・・3,000。もうこれ以上出すと、もう一ヶ月遊べないよう。」
真剣な眼差しのハヴェルツに流石に2,000円では低すぎたかと泣く泣く、3,000円に引き上げた。
「3,000ですか。」
「兎に角、任せた!」
「わかりました。しかし何故、私なのでしょうか。」
「( ̄∇ ̄;)ハッハッハ。このメンバーで持ってそうなのハヴェルツさんしかいないからね。」
「ハハ、持ってそうなのですか・・・」
『ああ、魔王様はもうわかっているのですね・・・』
見透かすような真央の言葉に軽く目を閉じるハヴェルツ。
『まあ、他の人お金持ってなさそうだしね・・・』
ハヴェルツに笑顔を見せる真央。
目を開け、目線を下にするハヴェルツ。ハヴェルツは魔王に殺されても文句はないと思った。
「無茶な事させてゴメンね。ハヴェルツさん、ありがとう。」
ハヴェルツのみオウンセンの町に向かった。
次にユウショウを呼ぶ。
「ねえ、ユウショウ。あのね・・・えっち教えて・・・」
「ブハッー!魔王様何を・・・」
真央の言葉に焦るユウショウ。その言葉を聞いてゴーレムが倒れた。
「真央も、もうお年頃だしね♡・・・ダメ・・・かな?」
「魔王様、その~・・・可愛いですし・・・ダメというより・・・寧ろ・・・Σ(゜□゜;)ハッ」
しどろもどろになるユウショウを倒れながら睨むゴーレム。
「し、しかし何故そんなことを・・・」
「城で・・・司教が・・・」
『おいっ、聖職者が生殖かよっ!』
心の中で突っ込むユウショウ。
「あと村で、豚の村長も・・・奥さん相手に『凄い、凄い~♡』と見せていたので・・・」
『見せるって、どうゆうプレイしてんだよ!豚村長!!』
聞き耳をたてるゴーレムが暴れる。
「最初は痛いけど、慣れると気持ちいいと・・・」
顔を赤くする真央。
『どこまで教えんだよっ、村長!』
思わずそこに生えている木を殴り折るゴーレム。
「でも村長、教えるほど体力がないからの、他の者に教えてもらえと・・・めめちゃんは最近『フンガ~』としか言わないし、あとはユウショウかな・・・と」
『フンガーしか言えない・・・クソが~!!』
ゴーレムはその怒りをユウショウ目掛けて拳を振る。
ユウショウはゴーレムの左拳内側を自身の左手甲を回転させながら払う。前のめりになるゴーレム。そのままユウショウは体を回転させ上体が下がるゴーレムの顔面にバックブローを当てた。
吹っ飛ぶゴーレム。
さらにユウショウは回転し片膝を地面につき、真央に頭を下げる。
「魔王様、お任せ下さい!優しくします。」
「う、ああ・・・頼むよ、ユウショウ・・・」
村に着き。ユウショウは真央の部屋に行く。
~魔王様。大好きです。~
ここに来る前に何度も練習した、ユウショウ。
真央の部屋の扉を叩き、「は~い」と可愛い声返事とともに扉を開く真央。
ユウショウは緊張しながら、真央の部屋に入った。
「魔王様・・・だだだ・・・」
舌を噛みながら真央を抱きしめようとする。しかし真央は体を反転。部屋の端に向かう。
「ユウショウ、ちょっと待ってね!」
鞄を漁り本を取り出す真央。それをユウショウの前に出す。
「じゃあ、コレ。エッチ教えて♡」
「は?」
魔王様は何を?混乱するユウショウ。
「只今戻りました。」
丁度、役目が終わりハヴェルツが戻り、真央の部屋に入ってきた。
「お帰りなさい。ハヴェルツさん。今からエッチ教えてもらうんだ~。」
真央とユウショウの2人を見る、ハヴェルツ。そして口を開き
「ああ、『叡智』ですね。かなり大変ですよ。覚えるのは。」
「は?『叡智』・・・Σ(゜□゜;)」
「私、ちょっと成績も良くないので、少しでも楽に良くなりたいなあ・・・」
「ハハハ・・・『叡智』ですか・・・」
乾いた笑い声をあげるユウショウだった。
次回「真央ちゃんと、ちんポロ」




