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Xmate -クロスメイト-  作者: 紅弥生 
第六章 世界冒険編終
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第十三話 討伐

--------ここにテラリンが誕生した。

 その身に力を馴染ませ、次々とキングやクイーン達を蘇生していく。

 そして、飛び立とうとする。

 俺は、ハッと我に返り、飛び立とうとしているテラリンに向けて風の矢を咄嗟に放つ。

 流石に頑丈だし、そんなに威力を込めてなかったので、貫通はしなかったが、皮膚は多少裂けたようで、そこから血が流れ出す。

 それが、敵対認識されたのか、バトルフィールドが包み込み、テラリンの飛行を阻止する。

 テラリンは飛行をやめ、地面に着地すると、忌々しそうにこちらを睨む。


「お前に街を襲わせるかよ。ここで俺が死んだとしても、傷を負わせときゃ、街を襲いに行った所にいる冒険者たちでなんとか倒してくれるさ。ま、倒せれば御の字なんだけどね」


 理解出来ないだろうけどね。

 一応左手で挑発してたから、今の言葉も挑発だろうと、思ってくれればいいんだけど……


「グルグゴゴォ」


 お、睨みつけて唸ってる。

 と言うことは、挑発成功ということでオッケー?

 てか何でこんな呑気にしてんだろ……

 緊張感を持てよ……

 よし切り替え。

 キングとクイーン達のの様子をチラッと見る。

 どうやら自分たちで動こうとはしない。

 まるで生きる屍の様に活力が無く、指示を待っている。

 テラリンが指示をしない限り、脅威じゃないと判断する。

 そしてテラリンを見る。

 こちらは今にも飛び出しそうな勢いな為、とても指示をしようとする様には見えない。

 だが、油断はしないでおこう。

 もしかしたら罠の可能性がある。

 そう思い、アイテムボックスから剣を取り出し、構える。

 そして、スキルを発動させる。


『闘神』


神之宴(テオス)


天帝之頂(ゼウス)


【NAME:RILGLAYSIAはスキル「闘神」を発動】


【NAME:RILGLAYSIAはスペシャルスキル「神之宴(テオス)」を発動】


【NAME:RILGLAYSIAはアルティメットスキル「天帝之頂(ゼウス)」を発動】


 この前取得した、竜人化は発動しない。

 ピンチに陥ったときの切り札として使用しよう。

 こっちは準備万端だが、テラリンはどう出る……?

 まだ、睨みつけて、飛び出しそうなままだ。

 じゃ、こちらが先制攻撃しようか。

 踏み込み、思い切り地面を蹴飛ばし、ダッシュし、一瞬でテラリンに近付き、切る。

 それをテラリンは迎え撃とうと、爪で攻撃する。

 しかし、流石は竜の素材でできた剣。

 テラリンの爪をいとも容易く切り裂いてしまう。

 そしてそのまま、首を切ろうとするが、そこでテラリンは我を取り戻したのか、短くなった爪で俺を攻撃して来ようとする。

 腹の位置に攻撃が来るので不味いと思い、無理矢理身体を動かし、身体を捻る。

 テラリンの攻撃は鎧をかすり、俺の攻撃は無理矢理身体を捻った影響で、腕の肉を軽く抉るだけで留まる。

 俺は一旦体勢を整えるために後ろに飛び、テラリンから距離を離す。

 その後ろに引いたのを好機と見たのか、キングとクイーン達に指示を出す。

 そしてキングとクイーン達が散らばって俺に向かってくる。

 俺はそれを、雷魔法で範囲攻撃をして迎え撃つ。

 それで全員を纏めてロックオンしている為、キングとクイーン達を捌いている俺を攻撃しようとしていたテラリンにも当たる。

 もちろんテラリンは軽傷で済むが、他のキングやクイーン達は一撃で死に至る。

 しかし、テラリンは雷の付属の麻痺で一瞬動きが止まる。

 その一瞬を見逃さず、俺はテラリンに向けてダッシュをし、間合いを詰め、剣に炎を纏わせて首を切る。

 炎は念の為だ。再生を防ぐ為に念の為発動させた。

 風魔法や威力の上がった雷魔法が軽傷で済んでる時点で、魔法に対する耐性はあるはずだから、意味ないと思うけどね。

 さて、完全に死んだようで、もう動く気配は無さそうだ。

 じゃ、後始末だ。

 そう思い、テラリンから魔石を取り出し、討伐したゴブリンやオーク達、キング、クイーン、テラリンをアイテムボックスに入れ、森から出て、火属性魔法で燃やす。

 もちろん風魔法で匂いや煙は分散させている。

 それを見終えた後、王都に転移する。

 そして、ギルドに報告する。


「キングとクイーンの討伐完了しました」


 そう言い、魔石を渡す。

 それに続けてテラリンのことも報告する。


「後、今回の件、テラリンが産まれる寸前だったっぽくて、討伐したあと、処理をしていたら産まれました」


 受付の人は驚いた顔になり、聞いてくる。


「お疲れ様です。よくご無事で戻られましたね。テラリンの件はこちらで……」


「あっ、いやもう討伐しました」


 そう言い、テラリンの魔石も渡す。


「迅速な討伐感謝します。では、こちらが、キングとクイーンの件の報酬。こちらは、テラリン討伐の報酬です。お疲れさまでした」


 そう言い、お金の入った袋を渡してくる。

 それを受け取る。

 急なことなのに、それに応じて対応できるとか流石すぎる……

 よくこういうののテンプレってギルマスに指示を仰ぐのに……

 そう思いつつ、ギルドを後にする。

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逆境の騎士〜誰にもない属性魔法と特性でピンチをチャンスに〜
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