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Xmate -クロスメイト-  作者: 紅弥生 
第六章 世界冒険編終
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第六話 行方不明

----翌朝


 念の為遮音結界を張ってと。


「ごめんみんな、寝起きだろうけど、報告がある」


 そう言うと少しウトウトしてたのがキリッとなる。


「それで?」


 アルフレクスがそう返す。

 それに続けて俺も話を続ける。


「昨晩、昨日の夕方頃に言ってた奴らが襲撃してきた」


「は?」


 俺とヘルクレット以外が理解できるけど理解したくないみたいな表情になる。


「もう撃退したから、安心して大丈夫だけど……。情報が欲しいんだけど皆で行ったほうが効率的だと思って、捕虜として捕らえておいた。朝食を終えたら行くから念の為戦闘準備をよろしく」


「了解」


  ってちょっと待ってどういうこと??

 おい?

 は?


「みんなごめん。朝食はここで食べない方いいかも」


「え?何でですか?」


 フェルが聞いてくるのでそれに答える。


「何故か、この宿屋にいる人全員俺らに殺意ある」


アルフレクス:「え?」


フェル:「はい?」


ルクレマス:「えっ!?ちょっとまって、リルグレイシア。どう言うこと?」


 どうしてだ?

 いやこの場合で思い当たるのは一つしかないけど認めたくない。

 けど認めざるを得ない。


「俺の仮説ではありますけど、おそらく昨日の人らとグルって事ですね……」


「「「……」」」


 いやまぁ、構えてたから対応はできる。

 これは完全に警戒し過ぎて彼らだけだと安心した事による油断だな。

 まぁ、先に気づけただけマシだ。

下手すればされてからようやく気づくってこともあったかもしれないんだ。


「とりあえずお金も支払済だし、朝食もいらないってことで、そのまま殺意持ってた人達のところに向かおうか」


「そうだな」


 出てく支度をし、急に消えたらあれなので、敢えて女将さんに断りを入れてから宿屋を出て、向かう。


------------------------------------------------------------


 うーん。街外れに来たから転移しようと思ったけどなぁ……

 着いてきちゃったなぁ。

 別に無視して転移してもいいんだけど転移しようとしたときに攻撃されると厄介だし、何より妨害魔法で魔法封印の結界張られるの妨害してるけど転移は攻撃魔法より術式複雑だから集中しないとなぁ……

 いや皆いるじゃん?

 頼ればいいじゃん?

 まぁ万一妨害失敗しても良いように準備はしておこう。


「ごめんちょっと何人か着いてきちゃってて、魔法封印の結界張られそうだから誰か魔法を妨害してくれない?」


「分かりました」


『我が魔力を糧とし、結界魔法の妨害をせよ』


「バック・マジック」


【NAME:FELMISTEは妨害魔法「バック・マジックを発動】


 わぁぁそうだった。

 考えすぎてた上に自分は無詠唱だから、皆は詠唱必要なの忘れてたよ。

 念の為音を遮断する結界張っててよかったし、妨害魔法が発動済みの魔法に作用しなくてよかった。

 よし。


「ナイス!!フェル!」


 そういい、転移する。

 景色が変わり、辺り一帯森だ。

 追ってきてた人は……よし。いない。

 じゃぁ、尋問の前に……

 ちょっとだけ朝食。

 アイテムボックスから食料を取り出し、皆に分ける。そしてササッと食べ、捕らえてた所へ。

 重力魔法張った所には誰もかかっていないどころか魔物すらかかっていなかった。

 念の為ヘルクレットを呼び出す。


「ヘルクレット周りの警戒お願い」


「分かった」


 最近ヘルクレットを雑用でしか呼んでない気がする。

 まぁ後で戦闘でも呼び出すか。

 そして、重力魔法を解き、彼らへ近づき、そして話しかける。


「俺は別に君たちを殺そうとも思ってないし、なんならおとなしく、ちゃんと話してくれれば解放してあげるよ」


 解放して仲間に知らせられるのはマイナスだけど、そこまでして、人を殺したくは無いかな。

 別にそれで俺の命が危なくなるんだったらいいけどアルフレクス達の命までも危うくなるんだったら全員殺すけどね。

 そんなことを考えながら一人の猿轡を取る。


「別に自殺するのは構わないけど、命が惜しいなら話した方が見の為だと思う」


 と優しい声で続けるとポツリポツリと話し始める。


「我らは人類滅亡組織ヒューマン・エクスティンクションの……!!」


「リルグレイシア!!上だ!!気を付けろ!!」


 そうヘルクレットの声が聞こえたところで投げナイフが飛んできて目の前の人の脳天を貫いてしまう。

 ヘルクレットの忠告もあったので、皆で後ろに下がる。と、さっきまでいたところに巨大な光の玉が飛んでくる。

 眩しくて半目な上、手を目に当てて見てしまう。

 そして、光が消えて目が慣れてくると目の前の情景が見えてくる。

 それを確認するより前に首筋に強い衝撃を感じ、意識が暗転してしまう。


------------------------------------------------------------

----side:ヘルクレット


 我は光による目眩ましは喰らわないが、今リルグレイシアが気絶させられた瞬間が見えなかった……

 と悔やむ前に!!


「リルグレイシアをどこへ連れて行くつもりだ?」


 そう言いながら我はリルグレイシアを担いでいる人物に突っ込み、リルグレイシアを奪還しようとする。


「おー怖い」


 が、ひらりと躱されてしまう

 まぁ、無策で突っ込んでいてもこうなるのは当たり前なので、フェル以外のアルフレクス達も突っ込んでいるから誰かしらが取れなくてもその間で我が準備してればいい話だ。

 まずは皆が突っ込んできたからあやつが躱して行く先を読め。

 そこに、魔法無効化の結界を張り、更には足元を湿らせ、身動きを取れなくさせる……


「ぬおぅっ!?」


 よしハマった。


「クッ!!魔法は使えない……ならば、神的権限!!」


 パキンッ!!

 残念、それはリルグレイシアがこの前手に入れている心力で無意識のうちに封じれているわ!!


「なっ!!」


 よし周りに誰かいるかも知れないから念の為防御壁張って。

 よしリルグレイシアは誰にも渡さねぇよ!!

 そう言って素早くリルグレイシアを奪還しようと試みるが、光による目眩ましと突然の爆発による爆風で逸れてしまい、かつ、ハマってたやつは抜け出してしまった。

 どちらの攻撃も我はダメージを負わなかったが、判断が遅れ、探知を使えずに敵を逃してしまう。

気を付けるって言ったのに、またしてもスピード重視で書いてしまった。

ま、まぁ、計画は建てていたのでね。許してください(必死な弁明)

9/6追記:リルグレイシアの名前がリルグレシイアになってたので修正致しました。

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