第四話 リビドスポア国へ
----翌日
よし。荷物準備オッケー
「それじゃ、リビドスポア国へ出発!!」
「「「おー!」」」
まぁリビドスポア国の国境付近まで転移できるけど、たまにはこう言う経験も良いじゃん?ってことで馬車も何も使わず徒歩で行くことに。
その分休憩は多めに取らないとね。
バテてしまって戦闘不能!!ってなったら危険だし、疲れは注意力を低下させるから。
いざとなったら「神覚伝乱」の不可侵防御使うけど……
「〜〜〜〜」
「〜〜!?」
「〜〜〜!」
楽しそうで何よりです。
さて俺は……ってなんか修学旅行とかの自由行動のやつに似てる気がする……
この感覚再び味わえると思ってなかったな。
なんか剛とかに見えてきた……
いやいやあり得ないあり得ない。
ここは異世界。あの事故で俺だけ死んだ。
そう。もしかしたら転生者的なので同郷の人がいるかもしれないけど、知ってる限りでは元日本人いや元地球人は俺だけ。まぁ、魂と意識だけはね。身体はこの世界の身体だ。
ってそんなこと考えてる暇あったら日が落ちるまでにどこまで進むかの予測と何処らへんで野宿するかを計算しろ。
昼食もあるからそこの時間も考慮しよう。
それに野宿の際の見張り番だって……いや、ヘルクレットに任せればいいか?あいつ寝なくてもおそらく大丈夫だから
俺も前はそれが可能だったけどヘルクレットと分離しちゃったからそこらへんは普通の人と一緒になった。
だから交代でやる場合は俺も含めないと。
いやさっき修学旅行と似てると言ったけど訂正するわ。全然違うわ。
何かわかんないけど先生って色々大変なんだなって。
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〜4日後〜
やっと街に着いた。
国境を守ってる人たちとは二度目だけど、まぁ当たり前で冒険者証を見せ、通行を許可してもらった。
さて、まずは宿。ってん?なんか人に見られてるような?
気のせいかな?
気のせいということにしとこう。
「リルグレイシア、この街大丈夫そうか?なんか俺らのこと見てないか?」
「……やっぱ見てるよね。ま、観光客が珍しくて見てるってことで無視しようぜ」
「分かった」
ま、なんか気色悪いけど我慢だ我慢。本当は4日5日位滞在しつつクエストを幾つかクリアしようと思ったけどこれは身の危険を感じるから2日程度で次の街行って、そこでも似た雰囲気ならすぐに次の国へ行こう。
それでいいや。
このことの確認は……後ででいいか。
とりあえず宿は1日だけ取っておこうそれで延期するんだったらその都度延期する分お金を払えばいいし。
さて、宿はどこだ?
うーん、あった。
おぉ、ちょうどギルドの近くか。
ラッキーラッキー
やっぱ気になるなぁ……
でも無視無視。
なんか攻撃とかされたりしたら理由とか聞けばいいし、それで話し合いして解決するなら尚良し。
それまでは我慢。
そっと皆に寄ってっと……
音を遮断する空間にしてっと……
オッケオッケ。
「皆、4人部屋あったらそれで良い?」
「なんで?」
「命の危険があるかもしれないから、念の為にね」
「なるほど。了解」
皆頷いてる。
ならそれでオッケーだな。
もしなかったら無かったでしょうがないから魔法でなんとかするか……
無効化されないよう心力も混ぜよう。
適当に魔法使ってたら心力混ぜれるようになってたんだよね……
威力が上がるのはいいんだけど、上がりすぎて逆に困ってた……
ま、そこらへんのゴブリンとかの敵は俺らのレベルだと攻撃するだけで死ぬんだけどね……
ゲームじゃないから油断禁物だけどね。
おっと話が逸れた。
さて、音を遮断する魔法を解いてっと。
宿に入るか。
中途半端&短くてすみません