第二話 新たなる力
あっ。パーティ登録するの忘れてた。
ま。いっか。
いつでも出来るし。
さてと。
残りのものを買いに行こうかな。
ん?
今なんか見えたような??
うーん??
恐らく2日も眠ってたから目が誤情報を脳に送ってんだろうな。
「ん?どうしたんだい?リルグレイシア」
「いやなんでもない。さ、いこう」
------------------------------------------------------------
「ふー疲れたー。ハウロスジェーンの王都より人が多いから断然疲れた」
「これがあの神殺しの英雄だとはなぁ」
「殿下?……人には得意不得意と言うものが……あるんですよ?」
「そうだね……」
……俺の場合日本で慣れてるはずなんだけどなぁ……
まぁ20年も経てば流石に慣れも消えるか。
そういや、裏世界に行く前に日本に一度戻ってたっけ。
で、再び死んで……あれ???
そういやビクトレアが俺の魂がフリーになってたって言ってたよな。
まさか、あれは夢ではなく現実ってことか??
でも今思い返して見ると俺がこの世界に転生した際は空港についてちょっと確認してすぐ飛行機に乗ったから電子掲示板なんて見る暇なかったはずだ。
飛行機が墜落して死んだ場合は表世界。居眠り運転してる車に轢かれたら裏世界。まさかじゃないけど俺の運命は死んだらどちらかの世界に転生することが定められてる……?
いや想像するのはよそう。これ以上想像するのはよそう。
なんでだか知らないけど巻き戻り別の死に方をしたってだけだ。
とりあえず今生きていることを幸せに思うべきだ。
俺は実質3度位死んでいるんだから。
もう使命は全うした。これからは自由に生きていける。
それを幸福だと思うべきだ。
「どうしたんだい。リルグレイシア。急に思い詰めた様な顔になって」
「ん?なんでもないです。大丈夫ですよ」
て言うかジュグメアを殺したことでなんか引っかかるんだけど……
うーん??なんだっけ??
まぁ。いいや。
とりあえずアイテムボックスから逐一剣を取り出すのめんどいし腰に挿してるのも疲れるからすぐさま剣を手に出現させる方法でも研究しますかな。
一番は戦闘が終われば魔力になって戻ってくる創造スキルがあれば良いんだけど。
まぁ一時期はあったけどね。あれ剣を物質化させる魔力維持も尋常じゃなかったから。
まぁないものねだりしたって無駄だ。
とりあえずイメージとしては漫画とかでたまにある戦闘開始と同時に剣とか杖を手に現すやつ。
ここで練習しちゃうと建物とか家具とかを傷つけたり破壊しちゃう可能性あるから、人類滅亡組織が使ってた実験室に移動しよう。
殿下に一言言ってこう。
「殿下ちょっと試したいことあるから出掛けてきます」
「うん。分かった。いってらっしゃい」
「なにかあったら俺にメッセージ送ってくれれば」
「了解」
「じゃいってきます」
そう言って転移を発動させる。
ばっちり空が見えるけど気にしない気にしない。
うん。やるか。
そうだ。暇だし、ヘルクレットでも呼ぼう。
「おーい出てこいヘルクレット」
「ん?なんだ?」
「いやちょっと、暇だし、なんとなく今から試すことのアドバイス的なのをお願いしたいと思って」
「なるほど。分かった。シゴイてやるよ」
「お、お手柔らかに……」
さて始めるとするか。
ん?ゴブリィンが入ってたところの容器の下から神様に助けてもらった際に感じた力の流れが。
「ん?どうしたリルグレイシア」
「いやちょっと。うん。なんでもない」
なんだこれ。うーん?魔法陣?
よく分からない。まぁ神様には申し訳ないけど念の為破壊しとくか。
そっと触れて俺の魔力を大量に流し込ませ、俺の魔力に染まったところをはかっ……
ぐわぁッ!!
なに!?何が起こったんだ!?
「おいどうした?大丈夫か?」
「うん。大丈夫。大丈夫なんだけど……」
魔法陣らしきものは跡形も無く消えてる。
けど何だったんだ?
【NAME:RILGLAYSIAはゴッズスキル「神覚伝乱」を獲得】
え?っえ?
どういうこと??
なんか魔力ゲージの下に謎のゲージ追加されたしなんなんだ??
「リルグレイシア、お前。もしかして我を殺すつもりか?」
「え?そんなつもりあるかーーー!!魔法陣らしきもの破壊したら急になんか起こったんだよ!!」
「まさか。神が設置した神法陣でも破壊したのか?我も詳しくは知らぬが、破壊不可能なはずだぞ?」
「えっ……魔力流し込んで破壊できたけど……」
「は?」
「まっまぁ、今の俺に何が起こってるの??」
「疑問は山程あるがそれらは良いとして、お前を観察しているが、心力と言うものが備わったようだな。簡単に言えば神々の力を手に入れたわけだ」
「え?あの、クガベッドとかジュグメアが使ってる……?」
「いやあれとは全く違うし、お前が神になった訳ではない。と思う。備わった力は不明だが、それが使える様になった。まぁ。だからといって普段どおりにしておれば大丈夫だろう。最初我に当てられた謎の力も治まってきてるしな」
「そう。なら良かった……変わりなしと言うならば。よし、やろうとしてた物をやるか。新たに獲得したスキルの情報を見てから」
そう思いスキル一覧を開く。
決して内容思い浮かばなかったからスキルの情報を後回しにしたわけではないです。決して。
それと、またこの作者主人公に力与えてるよ……と思っても優しい目で見守っていただければ。
メインキャラにも出番与えなければ。
主人公中心で描き過ぎた……
ちなみに若干の説明。
神々の力と言っても「死ね」と言えば死ぬ訳でもなく、そこまで大した力ではないです。
文字だけ見ればなんこれ強そうって思っても実際はゴッズスキルが無ければなんの意味もないです。
簡単に言えばゴッズスキルを使うための力ですね。
スキル効果はまた次回。