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Xmate -クロスメイト-  作者: 紅弥生 
第六章 世界冒険編終
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第一話 旅の再開前奏

遅れてすみません。

「ほへ〜……」


 予想以上に人多くて目がバグりそう。

 あの後、気絶して2日経ったみたいだけどこの国の平常時こんなに人がいっぱいだとは……

 まぁこれはこれで謎の達成感がある。

 とりあえず、この人混みを眺めながら話の整理をしよう。

 まず、俺が異状生命体を乗っ取り返しした後、再び俺は気絶したらしい。

 で目覚めたのは約二日後と。

 改めて思うけど、俺の体弱すぎる。

 まぁそれは良いとして、この宿屋、二晩いなかったのに部屋はキープしてくれてたみたいだ。

 感謝の言葉しか出ない。これは後で迷惑料を払わなければ。

 そしてヘルクレット。

 何故か分からないが、魂の繋がりはあるが、個々の身体として俺とヘルクレットは分離してしまったみたいだ。まぁ、俺と一体化することによって中に戻ってこれる。だから普段はそうしてもらってる。

 スキルは「竜化」と「神龍の加護」以上の2スキルはヘルクレットを正式な所有者と選んだらしいそれ以外は俺が正式な所有者。

 まぁこれも、ヘルクレットと一体化してる時は関係ないけどね。

 そしてルクレマス殿下。彼は俺の危機が去った為、裏世界に戻されるかと思われたが、戻らなかったらしい。まぁ戻されるまでは俺らに同行してくれるらしいので心強い。

 アルフレクスとフェル。彼らと異状生命体によってパーティを解散させられたかと思ったが、されてなかった。おかげで再登録しなくて済むけどね。

 異状生命体は俺が気絶したあとすぐに沈黙して、それ以降動きは何もなかった。

 まぁそれだけかな。

 いやもうニ点あった。

 この国で起こっていた現象は気絶していた2日の間に終息した。

 もちろん行方不明になってしまった方もいるけど……

 まぁだからこんな人混みが目の前で起きてるんだけどね。

 アルフレクスのゴブリィン化は、俺が異状生命体との戦闘中のときに予想した通り、あの時に分身体は消え、本体に一瞬で意識が戻り、あの場に転移してたっぽくて、宿のアルフレクスの部屋を確認したら本体を隠してた場所に本体はなかったらしい。

 まぁ、整理??……整理らしき物を終えた所で、本日何をするかというと殿下の冒険者登録と旅を再開するからその準備を予定してる。

 ちなみにアルフレクスやフェルは自由行動になってる。 

 再開する準備はしなくても、ほぼほぼ完了しているから、まずは殿下の冒険者登録からかな。


「さて、殿下行きましょう」


 ちなみにここでは殿下と言っているけど街に出て彼に殿下って言ったら混乱が起こるから、普通に名前で呼ばなきゃいけない。

 ギルドの人には記憶喪失になってしまった青年で名前と年齢は覚えているって言うありがちなやつで説明するつもりだ。


「すまないね。君には既に色々とお世話になっているのにまたお世話になって」


「いえいえ、自分の行動原理が人を助けたいってだけでしたので、他に何も考えずにただ突っ走ってただけです」


「それを今まで達成出来てきたのは凄いと思うけど……」


「いや、自分一人じゃ無理でしたよ。実は言えてなかったんですけどジュグメアを殺した際に、ビクトレアと言う守護神に加護を付与してもらって。それが無ければ今頃ここには自分は居ませんでしたよ」


「え?」


「さて、着いたよ」


 半ば話を逸らすかのように殿下の疑問を無視して更に周りの人達に怪しまれない様にタメ口で話しかける。

 すると後で問い詰めるみたいな風に凝視した後返事をしてくれる。


「じゃ、入ろうか」


 それに頷き入っていく。

 そしてそのまま、カウンターまで行き最初にここに来た時に情報をくれた受付の人の元へ行く。

 俺を覚えていてくれたのか、目で挨拶をしてくれたのでこちらも返す。


「すみません、この人の冒険者登録をしたくて」


「はい。では、市民票をお願いします」


「あぁ、すみません。実は少し話は複雑になるんですけど、彼記憶喪失な様で、気付いたらここにいたそうで、何も持ってなくて……」


「それでしたら、お名前と年齢をお願いします」


「名前がルクレマス。年齢は20歳です」


「ありがとうございます。では少々お待ち下さい」


 うーん。なんかこういう風にお願いするときになんか力入っちゃうな。

 ま、いいか。

 と言うか絶対ここで思うべきじゃないけど、やることが全て終わってしまうと平和だなって。

 いや、魔物とかドラゴンとか蔓延ってる世界で平和って。感覚麻痺ってる。

 レベルも俺は100、アルフレクスは54、フェルは68と高レベルの大台に乗ってきた。俺に関してはMAXだけどね……

 そういや異常生命体の中にいた際にレベルのMAX表示が消えたってなった気がする……


「出来ました」


 おっと。一旦疑問はほっといておこう。


「ありがとうございます」


 冒険者カードを受け取り、殿下に渡し、扉から出ていく。

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お読みいただき有難うございます
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逆境の騎士〜誰にもない属性魔法と特性でピンチをチャンスに〜
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