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Xmate -クロスメイト-  作者: 紅弥生 
第五章 世界冒険編序
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第三十八話 作戦

遅れました

--------side:リルグレイシア


 ……ここは……?

 生きてる……?

 俺って自殺したはずじゃ……?

 地獄か天国に向かっているのかな……?

 なら、まだ目を瞑っていてもいいか……。


------------------------------------------------------------

--------side:異状生命体


 クハハハ!

 ちょろいもんよ!

 とは言えコヤツ最後の最後まで足掻きおって……

 そのせいで、魔力を無駄に消費した。

 存在維持にも魔力が必要だからな。

 最初に大国ハウロスジェーンを()()するつもりであったが、現在の魔力量じゃ彼の国(ハウロスジェーン)()()することはかなわぬであろうから、回復ついでに小国を一国()()するか。

 この国でもいいが、コヤツの仲間を生かしたまま捨て置いてしまったからな。

 駆けつけられて魔力が尽きるまで粘られてしまったら本末転倒だからな。

 しかし、だからといって遠すぎるのも問題だな。移動中に魔力が尽きてしまう可能性がある。

 一国を救済するごとに魔力が全部回復するというのはなかなか不便だの。

 うむ……近すぎるような気もするが仕方ない。この国の北の国「リビドスポワ国」を救済するかの……


------------------------------------------------------------

--------side:ヘルクレット


 にしても自殺する際に鎧も、剣も金類も置いていくとはあいつ流石だな……

 全く手間のかかるやつなんだか、気の回るやつなんだか。どっちなんだ?

 いやどちらでもあるか。

 さて、と。

 幸い異状生命体の気配はまだ感じ取れるというかラインはまだ繋がっているので何処にいるかは感じ取れる。

 新異状生命体は、恐らく我とのラインは生まれたばかりだから感じ取れていないであろうな。

 これは幸運だな。

 こいつら2名の警戒はするであろうが、我の警戒をしないのであれば不意を付いて捕らえ、リルグレイシアを助けることの確率が大きく上がるからな。

 不幸なのはリルグレイシアの身体と言う点だな。

 下手に攻撃し過ぎると身体が使い物にならなくなる。

 だからなんとかしてでも攻撃せずに捕らえたいところだ。

 やむを得なく攻撃するとしても最小限で抑える必要があるな……

 ここまで考えたところで、ふと、殺意の籠もった視線を感じる。

 ちらっとそちらを向くとリルグレイシアの仲間が起き上がって剣を構えていた。

 なるほど……そうだった。

 こやつらに我の存在を説明してなかったな。

 ふと、目が覚めて起きてみたらリルグレイシアに似た姿のやつだけど全く雰囲気の違うやつがいると言う訳だな。

 まぁ我の説明も兼ねて現状について話していくか。

 何処へ向かっているかは分からないが、恐らく方向とリルグレイシアとの戦闘の魔力消費を鑑みるに「リビドスポア国」を救済という名の破壊で滅ぼして魔力回復をするつもりだろうな。

 で移動速度とここからの距離を考えてみると、現状説明とほんの少しの準備をする猶予はあるな。

 残念ながら異状生命体の説明をする暇はなかったが……

 まぁいいさ。リルグレイシアに教えるついでにこやつらにも教えれば良い。

 さて、と。

 まずは自己紹介といくか。


「リルグレイシアの仲間のアルフレクス、そしてフェルミステ、初めまして我はヘルクレットと言う。時間がないため、詳しい話等は省略させてもらうが、リルグレイシアの中にいたため、君たちと敵対するつもりはない。信用できないと言うのであれば仕方ないが今は協力して欲しいことがある。これはリルグレイシアがここにいない理由と言っていいのだが、リルグレイシアの身体は異状生命体と呼ばれるこの世の最悪に乗っ取られてしまった。だから君たちに協力を頼んだ」


 まぁ協力しないならしないで、時間はかかるが、リルグレイシアが戻ってくるのには変わりないから別にどちらでもいい。

 というのは言うと虎の尾を踏んでしまう可能性があるから言わないでおく。


「あなたを信じますよ。リルグレイシアは俺のいや。俺達の仲間なんだ。助けられてきたやつがしゃしゃり出て言っているのは分かっている。だが、俺はあいつを、リルグレイシアを、助けられるんだったら命よりもそちらを優先させてもらう。何せ、あいつも自分の命よりも皆の命の方を優先させてるんだから」


「私もそう思います。って遠距離攻撃しかできない人が言っても意味ないですけど、遠距離だから見てるのもあります。私達に被害がいかない様に立ち回ろうとしてるせいで動きが少し固定化されて来ているようになっているのも、本来の動きが抑制されてるようにも見えています。リルグレイシアさんのいいところを発揮できる様にリルグレイシアさんに私達は自分は自分の身を守れると言うのも証明するためにも助けます」


 以外にもあっさり信じたな。まぁ……それはいいが。

 うっうむ。中からしか見てなかったしリルグレイシア視点からしか見てなかったから我からは何も言えんが、あいつが信頼されて来ているのは伝わった。

 こやつらの覚悟が決まったところで早速準備に入ろうか。

 そうして、我はリルグレイシアの仲間達に作戦簡略化して説明を始める。


「お主らの覚悟は伝わった。だから、作戦を説明していこうと思う」


 1.敵はリルグレイシアの身体そのものを使っているから攻撃し過ぎると使い物にならなくなる。やむを得ず攻撃するのは仕方がないがそれ以外で攻撃するのは極力避ける。

 2.リルグレイシアのスキルは我が預かっている為我は使用できるがリルグレイシアを乗っ取っている異状生命体は使用できないから、異状生命体が繰り出すスキルを気を付ければ恐らくなんとかなる。

 3.リルグレイシアの持ってるスキルから少し能力の上昇させる系の恩恵は今までしていただろうが、それらは今回あまり頼りにしないように。

 4.取り抑えたら逃さないように耐えてくれ。その間に我がなんとかリルグレイシアの意識を引っ張り出す。


 まぁ作戦の説明は最後だけだがな……

 む?共鳴……?

 何故、適任者がピンチなときに現れるスキルが……?

 適任者は恐らく我ではなくリルグレイシアだろうが……

 なるほど、急すぎてあいつがあの後獲得したスキルを全部預かるという風にやって分身に移動したからか。

 で、あいつがピンチになったから現れたのか。つまり、あいつは生きている。

 重要な情報があるだけで動きやすくなる。

 とりあえず共鳴を発動させてみるか。

 無言で発動させ、共鳴相手を呼び出す。

 すると、別の意味で格好が裕福なリルグレイシアと同じような背丈の人物が顕現した。

文章力無さ過ぎてうまく表現出来なかったところ多数。

次回とその次の回で4章終了予定。

世界冒険(2ヶ国(実質1カ国))

章題詐欺とはまさにこのことですかね(おい)

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お読みいただき有難うございます
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逆境の騎士〜誰にもない属性魔法と特性でピンチをチャンスに〜
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