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Xmate -クロスメイト-  作者: 紅弥生 
第五章 世界冒険編序
72/104

第三十一話 異なる

遅れましたすみません

今回は少し長めです

------side:人類滅亡組織ヒューマン・エクステンション(ドオルトローン管轄)


「んん?おやぁ?」


「どうされました?ヤハイムクムイ様?」


「どうやら、小鼠ちゃん達がここに侵入してきたみたい!」


「排除しますか?」


「いや、まだ手を出されてないからぁ。手を出されたら、じっくぅり弄んであげましょう?それに、一番の障害である、彼は封印してあるのですし、焦らずに行きましょう?」


「はっ」


 さて何処まで私を楽しませてくれるのかなぁ!!

 早く来てくれないかなぁ?


------------------------------------------------------------

------side:リルグレイシア(護)


 まぁ、俺がとってもおかしくない行動をしてれば怪しまれないよね。

 精神年齢的には彼らより長く生きてる訳だから大人びないように行動するのは割と苦労したけど。

 とりあえず一日は終わった。

 何か忘れてる気がするけどまぁ良いか。

 問題は明日だ。

 吉と転ぶか。凶と転ぶか。

 もう二度と同じ目には遭いたくないから俺的には吉に転んでほしいけどね。

 おやすみなさ……

 ……

 ……

 ……

 おはようございます!

 今日もいい朝ですね!!……まだ太陽出てないけど。

 運命の日だ。

 まぁどうせ、死んでもあっちに戻るだけでしょ?

 さて、準備して向かうか。


------------------------------------------------------------


 さて空港についた。問題の時刻まで後二時間……

 不謹慎なことだけど、万が一事故って救助隊が来たら、今回は無理をしてでも大きな声で呼びかけよう。

 それで助けられるかは不明だけど。


「よっ!護!お前なんで電子掲示板睨んでんだ?」


「うーわっ!!何だよ剛かよ。ビビらせんなよー!」


 考えるのに夢中になり過ぎて剛の気配に気付かなかった。

 不覚ッ!っていや、日本だからそこまで危険ないだろうが。あっちの世界に慣れてしまってたからかなー。まぁいいや。


「ビビらせるも何も、ただ声かけただけだけど?」


「いや、すまんすまん、考えごとしてたから」


「お前が?珍しいな考えごとなんて。いっつも眠そうにしてるからお前には悩みが無いのかと思ってたけど」


「なっ。失礼な!俺にだって悩み事の一つや二つあるってーの!!」


「まっそんなことはどうでもいい。と言うよりそろそろ移動しないと、飛行機に乗り遅れるぞー」


「えっ?」


 剛が指差した方を見ると沖縄行きの便の出発時間まであと少しとなっていた。


「うっわ!マジじゃん早く行こう!!」


 精神的に大人になっても、俺ってほんとこう言うところ変わってないなぁ。

 と思いつつ二人で急ぎ、何とか飛行機に乗り遅れずに済む。

 さて、事故が起こってしまうのだろうか?


------------------------------------------------------------


------4時間後


 良かったぁ。

 事故が起きずに無事沖縄に到着出来た。

 そして飛行機から降り、空港からバス停に向かう。

 前満喫出来なかった分、満喫してやるー!

 待って?ん?信号機赤なのにスピード緩めてなくねあの車。

 え?運転手寝てる!?不味くね?先生も気付いてないし!!

 は?え?轢かれるよね?俺の前にいる剛と玲佳轢かれるよね?不味くね!?

 これ恐らく、俺が轢かれるか、前の二人が轢かれるかの二択になるから……。 

 じゃあ被害が少ない方だよな!?

 別に自分の命を軽々しく投げ出す訳じゃ無いけど、これは被害を最小限に留めたほうがいい!!

 行っけぇっ!!

 二人を押して、転んでないのを確認した直後、視界がぐわんとねじ曲がり、空中へ飛んでいく感覚に襲われ、地面にぶつかった感覚と同時に意識が暗転する。


------------------------------------------------------------


 はぁっ!!ここは?

 周りを見渡すと何処かの遺跡にでもいるようだ。

 ってリルグレイシアの身体に戻ってる?

 そして、頭の靄が晴れた。

 確か俺ってアルフレクスとフェルと一緒にドオルトローン国の異変を解決するために色々調べて、人工ゴブリィンが原因だったからそれを止めるために作り出してる機関を探してるところで、何故か地球に戻ってたんだ。

 それは思い出せたけどここは何処?

 宿屋のベッドの上で休んで謎の世界行ってから地球に戻ってたからあの地球で死んだら宿屋のベッドの上に戻ると思ってたけど……

 まぁいいや、ヘルクレットに何処にいるか聞くか……


(おーい、ヘルクレットーここは何処だー?)


(……)


(おーい?)


 反応がない……そもそもヘルクレットの存在がしない……

 どういうことだ?って誰かに見られてる気がする……

 恐る恐るその方向を見ると、誰かが立っている。


「こんにちは……?」


 とりあえず挨拶しておいた。

 相手の出方を伺ってみよう。


「こんにちは、私の名前はルクレマス・クラエン・コーストロアと言う。貴殿の名前を教えてほしいな」


 え……?誰?

 まぁご丁寧に挨拶されたんだし、こちらも返さなくては……。

 いやまぁ敬語じゃ無いから丁寧では無いけどね。そこはどうでもいいや。

 ってちょっと待て。名前ってどっちで言ったらいい?

貴族の名前?それとも上だけでいい?

 いいや貴族名で行こう


「どうも。リルグレイシア・サウルエス・コルレストと申します。ところでここは?」


 名乗りつつ場所を問う。

 

「リルグレイシア・サウルエス・コルレスト殿と言うのかい。ここは、コーストロア王国の王宮の中だよ」


 うん。いや、何処?

 ハウロスジェーン王国のある大陸にはコーストロア王国なんてところないぞ?

 もしかして違う大陸かな……?

 ってちょっと待てぇい!ちょっと待て言うのこれで二回目だけど、そんな事はどうでも良い。

 この人の名前がルクレマス・クラエン・コーストロア。でここはコーストロア王国の王宮。

 てことは、この人王様!?

 膝つかないとまずくね!?

 慌てて膝を付き、謝る。


「ルクレマス王。とんだ御無礼をおかけしました。どうかお許しください」


「む?王?あぁ……なるほど……。リルグレイシア殿、面を上げて。私は王では無いよ」


「いえ、でも……」


「確かに、私は第一王子だけど、王ではないよ」


「いえ、王子様でも……」


「それに、貴殿を呼んだのは私だよ。故に対等な立場でありたいかな。そして貴殿、齢は幾つ?」


「20歳でございます」


「年も同じじゃないか!良き友としてもありたいな」


 えっえぇ……ここまで押されると逆に断るのが申し訳なくなってくるレベル……

 流石王子、恐ろしい。

 まぁ、何が起こるか分からないけど、あまり気を使わなくていい人物が近くにいるのはありがたい。

 アルフレクスとフェルも一応指示はしているけどしなくても俺に合わせてくれるだろうし、していても戦いやすいようにしてくれているからとても助かっているからな。

 そう思うと、考え方が戦闘寄りになってるのは置いとくと気が楽になってくる。

 そもそも王族に友人になろうと言われてそれを別のやつで例えて気が楽になるというのもおかしな話だけどね……

 まぁ……ここまで悩む話じゃないと思うし、誰かが見てるならきちんと下対応すれば良いか……。

 本来ならここで時間使ってるのと、悩んでる時点で不敬罪で処されても文句は言えないしね。

 そう決意して、自分の意思を表明する。


「……分かりました。でも敬語だけは止めません」


 そう言うと、ルクレマス王子は渋々と言った感じで了承する。


「うむ……まぁいいや。さて、自己紹介が済んだところで本題に入るとするね」


 え?本題?

 あぁ……そう言えば呼んだのは自分とか言ってたな。それに関する事かね?

 ていうか俺がもし召喚されたんならヘルクレットもついてくるはずじゃね……?

 いや今はそんなことはどうでもいいルクレマス王子の話を聞こう。


「直球に言わせてもらうけど、貴殿に力を貸してほしいな」


 まぁ。うん。召喚されたっぽいからそうだとは片隅で思ってた。


「力を貸す分には全然良いですけど、理由を聞かせてもらっても?」


「実は、未来視の魔眼を持った人物が世界が滅ぶと言う未来を見たんだ……しかもその人物は過去にも様々なことを見て私達に伝え、事前に対策出来るようにと、見た情景を事細かく教えてくれてたんだけど……」


 そこで苦虫を噛み潰したような顔になりつつも続ける。


「何者かによって私達に伝えた瞬間殺された。王宮の内部であったし、朝であったから暗殺は無いであろうと思ったんだけど、物事に絶対は無いことを忘れていたが故に油断していたのもあった……まぁ、私達はそれでも対策をしたんだけど……」


「策は尽きた……と」


「うん」


 まぁ魔眼とか色々突っ込みたいところはあるけれど、その前にいくつか確認しよう。


「いくつか確認したいことがあるのですが、宜しいですか?」


「うん。なんだい?」


「まず、一つ目は、その未来視の魔眼の人物はなにで殺されました?」


「この世界にはない筈なのだけど……炎の球で殺されたよ……」


 炎の球。つまり炎の魔法。そしてこの世界には無い。確か、ディラスコスだか言うやつが裏世界には表世界の魔法にはない属性があり、ある属性がないと言っていた。炎属性がないならここは恐らく、裏世界と言うことだろうな。

 まぁHPバーの下に魔力のバーがないことと、コーストロア王国とか言う国があることで表世界ではないと思っていたけどね……

 まぁいい。次。


「呼んだと殿下は仰っていましたね?自分のことをどうやって呼んだんですか?」


 話の流れ的に対策の一環で呼んだか、対策尽きたけどたまたま呼べてしまったかは気になるけど……それはいい。

 ルクレマス王子は一瞬驚いた顔をしつつも話し始める。


「それはだね、実を言うと今朝ふと所持スキルを確認したら、共鳴というスキルがあって、試しに使ったら貴殿が現われたんだ」


 まさかのスキルで驚いた。

 まぁいいや。そのスキルについては後々聞くとして、つまり、対策尽きている状態だった訳だ。で、対策の一環で呼んだ様に話していたのは、これ幸いと利用しようと言うことかな。

 別に悪くはないけど。 

 まぁすぐ、そう言う対応出来るのは素直に尊敬する。


「聞きたいことは以上?」


「はい。ありがとうございます」


 気になることは多くあるけど追々調べていこう。

 そう思いつつルクレマス王子の方を見ると自分の視界に違和感を覚える。

 奥の方にルクレマス王子似の人物が見える。

 なんとなく、違和感を感じる左目を閉じるとそれは消える。

 どういう事だ??


「さて、そろそろ父上にリルグレイシア殿の事を紹介しに行くか……っと。ん?どうしたんだい?リルグレイシア殿。じっと私の方を見て」


 謎の現象で疑問に思っているとルクレマス王子が聞いてくる。


「いえ、何でもないんですけど、殿下の後ろに誰かいません……?」


「……?誰もいないけど……?どうしたんだい?」


「さっきから殿下の後ろの方に殿下似の人物が見えるんですよ」


 そう言う殿下は俺の視線を追いそちらを向きつつ話し始める。


「あっちは……私の父上がいる部屋だけど……?あぁ。なるほど」


「?」


「リルグレイシア殿、貴殿はどうやら遠透視の魔眼の持ち主の様だね」


「遠透視の魔眼?何ですか?」


「その魔眼の持ち主はあらゆる壁を透視する事ができ、さらに遠くにいる人物が何をしているかが見えると言う。しかし、その魔眼の持ち主は制御出来るまで激しい頭痛が伴う筈なのだけど……大丈夫なのかい?」


 あ多分それ、俺精神耐性がヘルクレットとかの影響によって少し高いから……と言うのは隠して「視界に違和感がありますけど問題無いです」と答えて、続けて「何処かに行く予定だったんですよね?」と言うと、ハッと思い出したかのように「父上……いや国王のところに向かおうか」と言い、歩き出したので、それに付いていく。

王子様の口調を偉そうなのから優しいのに文章を変えずに変えたのでおかしい部分があるかもしれません。

自分でも確認しつつ都度訂正する予定ですが、「〇〇のところは〇〇とした方がいいよー!」と教えて頂けると幸いです(それ以外の話でも可)


一言

謎に謎に謎が更に重なってますね…これうまく説明出来るかなぁ…(メタ)

再び忙しくなって来たのと語彙力によってうまく表せない現象でやる気喪失しかけてますけど、頑張りたいと思います(笑)

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