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Xmate -クロスメイト-  作者: 紅弥生 
第五章 世界冒険編序
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第ニ十八話 解決への道筋

 夕飯を食べ、俺の部屋に再び集合する。

 まぁ報告と今後の予定を話し合うだけなんだけどね。


「じゃぁまず、フェルには簡単にアルフレクスの事情を説明するね」


「分かりました」


「まず、フェルもアルフレクスの部屋に入ったら、ゴブリィンがいたの確認してたよね?」


「……えぇまぁ。そうですね」


「そのゴブリィンがアルフレクス。フェルがどのくらいまでの記憶があるのかは不明だからそこから少し省略して話すけど、俺はベッドの上の服でゴブリィンはアルフレクスだと判断して、確認しようとしたら、アルフレクスは人語ではなくゴブリィンの言語で喋ったため、分身体を作ってもらい、そっちに意識を移して、確認し、今に至るという流れだね。つまり、そこのアルフレクスは本体では無く、分身体のアルフレクス」


「はっはぁ……。分身体の方に意識を……。気になるところはありますけど、とりあえず無事で何よりです」


 俺は頷きつつ話を変える。


「じゃあ、説明終わったから、見張りの報告するね。結果だけ言うと、動きを確認できた」


 そう言うと、引き締まった顔になる。

 それを見つつ続ける。


「ただ人類滅亡組織ヒューマン・エクスティンクション関係者でも、上空の物体でもなく、ゴブリィンだ」


「え?ゴブリィン?」


 アルフレクスには少し説明してたから分かってた様で動揺していないが、フェルはそう言いながら目をぱっちり見開いてアルフレクスの方を見る。

 それに訂正しつつ話を続ける。


「ゴブリィンver.のアルフレクスとは無関係とは言い切れないけど別物のゴブリィンだよ。まぁいつ見たかと言うと、明け方頃。俺の視覚に捉えれたのがその位の時間帯だから実際はもっと暗い時間に現れてた可能性はあるけどね。それは置いといて、ちょうどあの料理屋さんの前に現れたから、野生かな?じゃぁ討伐するかと思って窓から出たんだけど、窓から出て切りつけようとした瞬間、そのゴブリィンは溶けてた。そして、その溶けたところから腐敗臭がした」


「え?一体だけですか?」


「いや、周りを見たら沢山溶けてるやつがいたから一体ではないかな」


「それはそうとして、ゴブリィンがどうやって溶けるんですか?そもそも、ゴブリィンが溶けるってなんですか?」


 まぁ。これが正常な反応だよな。

 俺も今、混乱してるけど、一周回って冷静になってるし、アルフレクスは分からないけどさっき伝えても冷静だったが、恐らく俺と一緒だろうな。


「ゴブリィンが溶けるってなんなのかは俺も分からないけど、陽の光に当たったら溶けてた。まぁ。そこから、実際は知らないけどアルフレクスの本体が溶けると思って当たらないように提案したけどね」


 もし溶けた現場を見てなかったら、恐らく明日の朝にはアルフレクスが死んでた可能性がある。

 そう言う点では収獲だけど、この街。いや、この国全体で起こってることに関しては謎が更に深まってしまった訳だけど、もしかしたら、この「()()()」が解決への大ヒントかも知れない。

 と言うことを飲み込んではいけない気がするが、飲み込んで、ある提案をする。


「まぁ、とりあえず、動きは見れたんだ。ゴブリィンが溶けると言うことは、恐らく野生ではない。新種の可能性もあるけど、人工的に生み出している可能性があるから、今夜、そのゴブリィンが何処から湧いているか手分けして探さない?で、発見したら、そこに強襲するのは翌日の夜。と言うことはどうだい?」


 そう提案し、反応を待つ。


------------------------------------------------------------

------夜


「じゃあ明け方頃に」


 そう言ってみんなと別れる。

 さて。探すか……まぁ、有り得そうなところから探すのが、正当かな。

 とりあえず、みんながあの提案受け入れてくれたおかげで、スムーズに事が運んだ。

 まぁ探す場所の縛りはして無いから、誰かしらは見つけるであろう。

 それはそうとして早速どこ行こうか迷ってる。

 まぁ定番の学院、もしかしたら俺らが泊まってる宿屋かもしれない。

 一応この街の外れに小屋も見かけてたからそこにも行くか…

 てかどうでもいいけど強共鳴今日来てないな…

 まぁ、ありがたいんだけどね。

 でもどぉんと今までのより強力なの来たらやばいな。

 そう思いつつ、まずは学院へ向かう。


------------------------------------------------------------


 着いた。けど、異常は見られないな。

 とりあえずニ時間程度ここに居て様子を見てよう。

 次に街外れの小屋。

 その次に少し遠いけど異状生命体の下の学院。

 特に縛ってないからこの街をぐるぐる回るのもいいけど、行く宛を自分で決めて行かないとなんか落ち着かない。

 MでもSでもないけどね。

 ってそんなことはどうでもいいわ。集中しやがれ。

 と内心で自分に活を入れる。


------------------------------------------------------------

------明け方頃


 まさか、な……

 あの後、決めたところを数時間見張った後、その場所を再度見に、ぐるぐる回りながら帰ってきたら、俺の行った場所の街外れの小屋、異状生命体直下の学院の地下。の2箇所からゴブリィンが湧いていた。

 人工的に生み出されてるってことは検討が付いてたからいいけど、研究所的なのが複数あるとは思わなかった。

 まぁ考えてみればそうだよな。この国の全域で腐敗臭がしている。

 つまり、各街に研究所的なのがあるって考えれるよな。

 うーん。分からんなー。各街の研究所的なのの中に本拠地はあるだろうけど、何処だ?

 これは長くなりそうだぞ……

 まぁ、とりあえず二人と合流しよう。

 そう思い、もう眼前に控えていた宿屋に向って歩いていく。

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逆境の騎士〜誰にもない属性魔法と特性でピンチをチャンスに〜
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