第ニ十四話 深まる謎
冒険者ギルドに着いた。
「ウッ!」
「リルグレイシア!?大丈夫か!?」
「大……丈夫……大丈夫。平気平気。急にドキッとしただけさ」
入ろうとしたら急に強力な重力と、胸の痛みが襲いかかってきたので思わず膝を付いてしまった。
が、一瞬で消え去ったので大丈夫だと判断し、アルフレクスにもそう返す。
……嫌な予感が当たった気がするけどまだ分からない。
「リルグレイシアさん、ギルドに来るより、先に宿屋探したほういいんじゃないですか……?」
「いや、本当に大丈夫大丈夫。多分慣れないところに来たから心臓が驚いてしまっただけだと思うよ」
フェルも心配してくるが、今は大丈夫だし、日が落ちるまでまだ時間はあるので、先に情報を手に入れたい。
「さて、入ろうか」
「いつまでも心配してウジウジしてても何ですからね」
中に入るとやっぱり誰もいなく、受付のところに数人いる程度である。
どういうことだ……?
冒険者が誰もいないのは恐らく昼間だから依頼を受けているんだろうけど……。
受付の人までいない…まぁもしかしたらお昼時だから下がってる可能性はあるけど……。
とりあえず話を聞こう。
回りくどい言い方は出来ないからド直球に聞いてしまおう。
「すみません。なんで、昼間なのに外がこんなに静かなんですかね……?」
「知らない……ということは、この街の人じゃないですよね?何処からいらっしゃったんですか?いやなら答えなくて結構ですけど……」
「隣の国のハウロスジェーン王国から旅しようと来て、この国の街にしばらく滞在しようと来てみたら、あっちのギルドの方から聞いていた話と様子が全然違うなぁと思って……」
「なるほど。ではお伝えしますね。まず、国境超えた辺りから異臭がしていますよね?」
「そうですね。まさかと思うんですけど、空に浮いているやつと関係あります?」
「いやそれは、違います全くの別件です。話を戻しますけど、異臭の原因は主に腐敗臭で、その他もありますね。何処からするのかは分かりませんが、原因は上空の物体では無いです」
「なるほど。そして静かなのは……?」
「近頃夜になると人影が街を彷徨いていて、みんな怖がって家から出たがらないんですよね。ちなみに学院とかも全て休暇で……」
「なるほど。情報をありがとうございます。もう一つ聞いても宜しいですか?」
「はい。何でしょう」
「宿屋とかも閉めちゃってますよね……?」
「多くは閉めてますね……。安い所はやってるところもありますけど。流石にこれはタダでとは言えませんが、教えしましょうか?」
「あ、それはちょっと待って下さい。仲間と確認させてもらっていいですか?」
「分かりました」
「とのことだけど、どうする?」
後ろに振り返って確認する。
「宛もないから聞いた方がいいと思う」
「私もそう思います」
「了解」
みんな聞こうと言うので受付の人に伝える。
「お願いします」
「分かりましたでは、キーク5枚です」
キークを5枚渡し、場所を聞く。
そして宿屋に着き、各自部屋を取り、休憩に入る。
夕食の時間になったらみんなで集まって情報の整理等をするけど、あの受付の人の話聞く限りだとイヤな予感的中したっぽいなこれ……
まぁそれは置いといてはいけないけど置いといて、ヘルクレットにも話を聞こう。
もし、上空に浮かんでるやつが異状生命体とか言うやつの卵または気配が感じるなら、人類滅亡組織が絡んできそうではあるからね。
その辺の話も兼ねて聞こうか。
中途半端ですみません。
次回は少し長めに書くので許してください。