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Xmate -クロスメイト-  作者: 紅弥生 
第四章 迷宮篇
63/104

第ニ十ニ話 迷宮篇最終〜戦い。別れ。〜

久しぶりの連日投稿

迷宮篇最終話です。

 クガベットが剣を構えたので、ふっと我に返り、状況確認して見る。

 クロノスは……助けられなかった。

 キレながらも治癒魔法を続けていたのは分かっていたが、今様子を確認してみると完全に心肺停止していて息絶えてしまっている。

 クソッ!ポクロンも助けられないし、クロノスも助けられないなんて……

 いや今はクヨクヨしてる場合じゃない。

 よし。最悪死ぬのは俺だけで良い。

 で、二人を逃がすのはいいが、クロノスも持っていってしまうと、二人が危ない。

 なら、クロノスは残してって貰おう。で、クロノスは壁際まで持っていって踏んづけてしまわないようにしないとな。

 そう簡単に負けてやる義理はないが、互いにスキルやウェポンスキルは使えない。これは一緒だが、俺は身体強化無し。相手は身体強化有り。それに神的権限の身体強化なので恐らくこの差は技量だけではうまらないだろうし、そもそも相手は俺の技量を把握しているだろうけどこっちは相手の技量を把握していない。

 完全に詰んでいる。だがまぁ、やれるだけやってやるさ。

 こうなったら自分の限界まで足掻いてやる。

 よし意志が固まったら早速実行。


「二人共、転移して逃げるんだ。それとクロノスは連れて行かなくて良い。話聞いてれば分かってると思うけどクロノスを狙ってるみたいだから、連れて行って二人に危険が及ぶのは良くない。後助けも呼ばなくていい。最悪の場合は俺だけで充分」


「……分かった。リルグレイシア、頑張れよ」


「ポクロンさんが亡くなってしまったので、リルグレイシアさんは生きてくださいね!」


「おう。分かった。また会おう。」


『魔力を消費し、今我らを彼の地へ移動させよ』


「転移」


【NAME:ALFRECSは無属性魔法「転移」を発動】


 そう会話し、転移してった。

 見事にフラグ成立しました。どうもありがとうございます。

 あやふやだけど、大事なものを大事にできないだの言ってたクセに自分の命は大事にしないのな。

 まぁ、頑張って見るさ!

 そして、クロノスの遺体を壁際に寄せ、中央に戻ってくる。


「ここまで待ってくれて。どうもありがとう。クガベット」


「いや、僕の目を覚ましてくれたお礼さ。逃げてった二人はここで殺せないのが悔やまれるけどまぁいずれ殺す。ジュグメア様と僕以外は殺すことに決めたからね。手始めとして君を先に殺すことに決めたよ。恐らくこの目標で一番の障害になりうる君を、最初に殺せるのはとても喜ばしいね」


「そりゃどうも。こっちとしても簡単に殺される訳にはいかないから、せいぜい足掻いてみるよ」


 互いにそれだけ言い、戦闘が始まる。

 先制攻撃はこっちの新技術無詠唱で魔法の多重発動。火と水属性魔法の多重に発動させて攻撃する。

 しかし、身体強化によって簡単に避けられ迫って来る。

 迫ってこられたので、すかさず剣を構える。

 俺から見て右方向に向かって薙ぎ払いをしてくる。。それをうまく左手の剣でいなし、その反動をうまく利用しバックステップそのバックステップの最中に攻撃。

 しかしこれも簡単に躱され、こっちの着地の隙で切り上げを行ってくる。

 それをギリギリまで引きつけ右手の剣で弾きつつ、左手の剣で追い打ち。

 剣筋は首に吸い込まれたように見えたが、実際は頬を掠めただけ。

 今の攻撃で俺とクガベットは一旦離れる。

 ……あれ?意外と戦えてる……。

 確かに転生した後それなりに努力したけど、これは……。

 いや、油断はいけない。

 実際に当たったろ!と思った剣筋が全部躱されてる。

 明らかにこっちの剣を全部読まれてる。

 それに対し俺はなんとか両手の剣を上手く使い対応してる。

 やはり、最初からこちらの負けは確定してた訳か。

 このままだと、体力奪われるし、こちらが捌ききれないものも出てきてジリジリとHPを削られるのみ。

 まぁ足掻いてやると決めたんだから。

 そう簡単にくたばってやらねぇ。

 意地でも生き残ってやる。

 っとまた突っこんで来た。

 ひだr……じゃない!!右だッ!!

 あっぶない!!フェイントを上手く対象できた!!

 少し力んでしまったおかげでクガベットと距離が取れた。

 フェイントしてくるんだったらこっちからもしかけていこうか。

 俊敏のめっちゃはやい人がどれくらいかは分からないし、ステータスはHP、MP、Lv、名前以外共有されないからみんなのステータスよく分からないけど俊敏500でドラゴンブレスからみんなを救えたんだ。

 そのスピードをうまく利用し、クガベットに一気に近づき左の剣で斬りつける。

 これも余裕でガードされるのは分かってたさ!!

 クガベットが左の剣をガードしようとしたので、右の方の剣で不意をとる。

 しかし、突然剣が見えなくなったかと思ったら、両方の剣を弾き返される。

 反動で体がガラ空きになってしまうが、無理矢理両手を引き戻し、カウンターの一撃を上手くガードする。

 あっぶな!!危うく一気にHP削られるところだったわ!!

 カウンターを防ぎ、体勢を立ち直すと、クガベットはこれで終りだ!!とばかりに馬鹿げてるスピードで突撃してくる。

 そしてそのまま、姿が見えなくなる。

 驚きつつも身構える。

 どこからくる……?上か?右か?左か?前か?それとも後ろか?

 全体に神経を巡らせて何処から来ても対処出来るようにする。

 いや、敵の考えを予測すると、俺が単純なら死角から来ると予想して前を選ぶ。で、俺が裏を読んでるすると死角。最悪のパターンは全体。

 いや、パターンを予測するくらいなら相手が考えつかなそうなことをすればいい。

 つまり、魔法だ。

 せっかく魔法も使えるんだから、最初しか使わないでどうする。

 上手くいくか分からないけど全方向に水属性魔法を発動。

 発射!!

 すると、予想外だったのか、声が聞こえる。

 その声の方向に向って思い切り剣を振るう。

 すると予想外と言うことと死角だってことが重なったのか、防げず直撃を喰らっていた。

 その剣は見事なまでに肩を斬り、心臓をも貫いていた。

 流石に心臓を貫いたことにより、回復は不可能だったのか、肩の傷は癒えても心臓までは癒えていなかった。

 こっちの世界での元同級生を殺すのは心が痛むけど、相手も殺そうとして来たんだ。止む終えない。

 剣を抜き取り、血を払って鞘に戻すと声が聞こえる。


「……リルグレイ……シア……流石だね……。君は……身体強化を……使っていな……かったのに……。勝てる……なんて……」


「いや、使えるものを使っただけさ。もし、相手の予想外をとるで魔法を使う、という事が閃いていなかったら、そうなってたのは俺かも知れない。だからたまたまと言えばたまたまだよ」


「充分すごい……じゃないか……。予想通り……君が一番の……天敵だった……ようだね……。もう駄目だ……じゃあね。リルグレイシア」


 そう言い、クガベットは塵になって消え去ってしまう。

 あぁ、バイバイクガベット。クガベットの過去は知らないけど、来世は良いものであります様に。

 そのままクロノスを抱え、転移する。

 そして、迷宮を後にすると迷宮は崩れていた。

 恐らく予想するにクロノスが迷宮のボスだったのであろう。それが死んでしまったから崩れてしまったのであろう。

 それは誰にも分からないが、少なくとも俺はそう思うことにする。

これにて、迷宮篇完結!!※事後処理等は迷宮篇とは別とします。

予定では五、六話で終わらせるはずだった迷宮篇。

それが計十四話。投稿数で言うと十九話。約3倍の話数がかかってしまいましたw

もう四章タイトルを見てもらえば分かりますが、まだまだ続きますw

恐らくこの章が一番長いですね。

一応リルグレイシアのステータスと同レベルの通常ステータス載せときます。


NAME:RILGLAYSIA

Lv.69 HP:24,639 MP:498,273

近距離/遠距離攻撃力:1,586/1,254

近距離/遠距離防御力:1,196/1,062

俊敏:565

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

Lv.69 HP:10,326 MP:15,892

近距離/遠距離攻撃力:652/558

近距離/遠距離防御力:320/682

俊敏:100

※通常ステータスの方は基本値なので、人によって上下しますが、リルグレイシアほど差は開いていません。

HPの減りは(相手の攻撃の威力÷防御力)×100です。

通常は100〜250のダメージ

クリーンヒットすると500〜1,000

致命的なのが5,000〜9,000

心臓や脳など攻撃したら一発アウトなところはその人HPが1になるまで減ります。

※一回攻撃受けたら回復するか、しばらく経つか、100〜500の持続ダメージです。

リルグレイシアの場合は

通常50〜100

クリーンヒット125〜625

致命的4,500〜8,900

です。それ以外は同じです。

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