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Xmate -クロスメイト-  作者: 紅弥生 
第四章 迷宮篇
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第二十一話 迷宮篇〜それぞれの想い〜

遅れました〜

「……!?」


 なんでここにクガベットが!?

 そう思いつつポクロンのゲージを確認してみる。HPが完全に尽きてしまっていて、回復は不可能な状態になってしまっている。

 ディラスコスという名の老人は質疑してるときに仲間判定が外れたのか、HPは確認できないが動いていない。

 そこまで確認した次の瞬間二人の死体が同時に光の塵を残して消えてしまう。

 ポクロン、今までお疲れ様。そしてありがとう。次はいい人生であるといいね……。あと謎の老人も。

 そして、そのままクガベットへ向き直る。


「お。別れは終わったのかい?なら改めて挨拶を。お久しぶり、リルグレイシア。5年ぶりだね」


「おう。久しぶり。で?何しに来た?」


 そう言いつつアルフレクスとフェルのバーを確認してみると麻痺が解除されたみたいだ。

 近づいてくる気配を感じ取る。


「まぁまぁ。そこまで睨まなくてもいいじゃない?ってアルフレクスもいるじゃん久しぶり」


「はて、お前と話したことあったかな……?まぁ良いか……」


 ボソッと呟くアルフレクス。

 近いから俺には聞こえてるぞー?


「無視かよ。心に来るなー。まぁ今は良いかな」


 チラッと、ある方向を見ながら言う。

 ハッとなって咄嗟に駆け出すが、一足遅かったようだ。

 クガベットが既にそこにおり、クロノスに掴みかかっている。


「障壁よ、我の魔力を糧とし、ここにいるものの魔法発動を妨害せよ!」


『マジック・ジャミング』


【NAME:RILGLAYSIAは無属性魔法『マジック・ジャミング』を発動】


「チィッ!!」


 あっぶね。転移魔法発動の気配したから、反射的に魔法妨害の結界を張ってしまったけど、吉と出たようだ。

 どうやらクロノスを連れて逃げようとしてたみたいだな。


「酷いなぁ、魔法妨害とは」


「そいつを助けたんだ、最後までめんどうは見るさ。で、せっかく人が助けたやつを連れて行こうとした理由は?」


「言ったら魔法を解除してくれるのかい?」


「内容によっては解除してもいい」


 対話は不可能と取ったのか、クロノスを置き、剣を持ち、襲い掛かってくる。

 それを軽いステップで避けつつクロノスの方にダッシュ。そしてクロノスを抱える。

 そのままアルフレクス達の方までダッシュし、クロノスを手渡し、剣を構える。

 オッケーこれで心配は無くなった。

 充分に戦える。

 身体強化系のスキルはバトルフィールドが解けたので、解除されてしまっている。が、何故か『神之宴(テオス)』の効果である、魔力無限だけは継続されているので、結界に魔力を注ぎ込んで、解除されないようには出来る。

 魔法妨害の結界張ったおかげか、他の魔法を発動しないため、永遠に魔力を結界に注ぎ込める。

 スキルは一応発動できるが、戦闘系のスキルはバトルフィールド上とは違って効果が削減されてしまっている為、ほとんど意味を成していないから発動しないでおこう。

 ウェポンスキルも然り。

 なので、この勝負は素の状態で競い合える。と思っていた。


「神的権限発動。魔法妨害結界削除。……成功。名リルグレイシアの全スキルを削除。……アルティメットスキル「天帝之頂(ゼウス)」のスキルレジストにより失敗。ここにいる我以外の身体全能力低下。……名クロノス以外、名リルグレイシアのエクストラスキル「神竜の加護」により失敗。我の戦闘能力向上。……成功」


「なッ!!」


 神的権限だと?

 なんのことか知らないけど恐らく、神の権限を一時使用できるのか…?


「グバッ!!」


 困惑していると、クロノスが血を吐き出す。

 は?まさか!クガベットの言葉の中にあった、身体全能力低下のことか!?

 どうやら、神的権限により、魔法妨害結界は破壊されたようなので急いで治癒魔法を発動させる。


「癒神」


【NAME:RILGLAYSIAはスキル「癒神」を発動】


 忘れずにスキル「癒神」も発動させて、回復能力をアップさせる。


「無駄だよ。リルグレイシア。諦めな。神的権限によって我らが神ジュグメア様の干渉を受けたんだもの」


 は……?

 神の干渉……?

 助……けれない……?

 なんだそれ……?

 理不尽じゃないか……

 卑怯じゃないか……

 いや、こんなこと考えてる暇があるなら、治癒に専念しろ。

 ポクロンを助けれなかったんだ。

 絶対にクロノスは助ける!!


「リルグレイシア、無駄だと言っているでしょ?いずれ死に至る。治癒してもそれは避けられないさ」


 うるさい……助けると決めたんだから。話しかけないで欲しい……


「だから魔力を無駄にしない方がいいよ」


 黙れ……うるさい……これは自分で決めたことなんだから……


「そもそもの話、敵に背中向けちゃ駄目だろう?僕だから良かったけど、ここにいたのが人類滅亡組織ヒューマン・エクスティンクションの幹部伍星集(ファイブ)だったら、向けた瞬間殺してたよ」


「うっせんだよ。黙れよ!!分かってんだよそれぐらい!!でも俺が無力なせいで他に方法がないから、必死にこっちもやってんだよ!!そもそも、素の体術で負ける確率があるからって、神の権能を使ってんだよ!!そして、クロノスを狙ってたんじゃないのか!?なんでクロノスも巻き込んだ!!」


 治癒魔法をかけても、みるみる顔色が悪くなっていくクロノスと、クガベットの話で思わず叫んでしまった。


「神の権能って……君もスキルに頼ってるんじゃなくて?なんならアルティメットスキルとかエクストラスキルとか言う寿命が短い人間共には入手困難なものまで持ってるじゃないか?まぁ別にいいけど。我らが神はそんなのも無効にできるからね。

 さてそいつも巻き込まれたのはこちらも予想外だけど、いずれ殺してた。だから何も問題ない。それにそいつは人間だけど、竜種でもある。遺体は人間ならさっき見た通り塵になってしまうけど、それ以外は残る。つまり、竜種は残るのでサンプルとしては生死は問わないんだよね。むしろ、先に死んでたほうがこっちとしてはいいんだよね」


 スキルに頼ってるのはそれはそうだから否定しないけど、サンプルだって?死んでたほうがマシだって?


「ふざけるんじゃない……」


「え?なんだって?」


「ふざけるなと言っている!!サンプルにする?死んでたほうがマシ?そんなの馬鹿げてるじゃないか!!危険だと思って魔物を散々殺してきたり、動物を散々食べてきた俺が言うのもなんだけど、生きている。それだけで大事なことなんだよ!!なんで大事なものを大事にしようとできないんだ!!」


「ハハッ!リルグレイシア面白い質問だね!!それは、生死なんて、どうでもいいんだよ!そうだよ!僕とジュグメア様さえ生きていれば!!」


 そう言ってクガベットは剣を構える。

あと2日(今日含めなければ1日)で一周年です!!

この1年間まぁ約3ヶ月間失踪してしまいましたが、それでも投稿続けられたのはこの小説を読んでくださった皆様です!!本当に感謝しきれないです!!(言うのが早い)

設定崩壊してるかも知れませんが、これ以上は崩壊させないように気をつけて書きたいと思います。ではでは!

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お読みいただき有難うございます
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