第二十話 迷宮篇〜解かれる謎、増える世界〜
ッハ!
目が覚めたみたいだ。
よしみんなにほうこ……く……
意識が戻ったので報告しようとすると、後ろの方で激しい戦闘音が聞こえたと思ったら突如として二つのHPゲージが急激に減る。
一つのゲージにはPOKLOMの表記。
もう片方のゲージにはDIRASKOSと言う表記。
何故?まさか、フィールド場に侵入者が……?
いや無理だ。フィールドは侵入出来ない様になっている。
まさかこの、ディラスコス(この読みで良いか分からないけど)とか言う奴には侵入出来るように……?
いや、ゲージが現れてるから、この世界のシステムに則っているのか。
何故かレベルが上がっているが無視。
後ろを向くと奥の方で固まっているアルフレクスとフェル。そして後ろを向いた俺の前には、見るも無残な姿となってしまっているポクロンと思われる人物とその対面にもディラスコスとか言う名前のやつと思わしき人物が倒れている。
とりあえずまだHPは減りきっていないから治癒魔法を……
「癒神」
【NAME:RILGLAYSIAはスキル「癒神」を発動】
そしてそのまま魔法を発動させる。
ポクロンが喋ろうとしたがそっと口元に手を添えて口を閉じさせる。
そしてその手でポクロンの腰に挿してあった短剣を引き抜いて後ろに持っていき突き刺す。
そして視線をそのまま後ろに持っていき刺した相手を睨みつけながら言う。
「俺の仲間を殺しかけといて自分は簡単に回復し、その上奇襲とは。プライドというものは無いのかな……?」
「ふっ……お主……も……すぐ……に回復……でき……る……くせに……」
「やだなー。俺はちょっと特殊なだけで普通の人間だから傷付いたら治癒魔法かポーション飲まない限り回復しませんし、欠損したら元に戻りませんよ?」
「戯け……スキ……ル……「竜……化……」で……欠損……して……も……回復……でき……る……こと……は……知っ……て……おる……ぞ……」
何故俺のスキルを知っているのかね?
ヘルクレットと父母以外には公開してないのもあるのに。
父母と別れたあとに入手したスキルあるけどね…
ちなみに治癒魔法は未だ続けているが、スキル「癒神」を発動させて、その状況下で治癒魔法を発動しているのに、ポクロンは全く回復する気配がないどころか治癒魔法によって10で止まっていたHPが徐々に減って来ている。
欠損部位もあるし、酷い怪我なので上位の治癒魔法「スペーシャタル・ヒール」を使っているのに。
「そや……つ……はも……う……回復……は……せぬ……ぞ……。何故……な……ら……我の……放っ……た……魔法……に……は……自然の……呪いと……いう……追……加……効……果が……ある……の……じゃ……か……ら……」
自然の呪い……?
この世界に呪いなんてモノあったのか……
まぁいい呪いなんて代物あるんだったら解呪方法もあるはずだ。
「それで?解呪方法は?」
「裏世界……の魔法……も……混合……させ……た……か……ら……お主……には……でき……ぬじゃ……ろ……う……」
裏世界?なんだそれは…人類滅亡組織の連中が使用してた異世界の魔法とは違うのかね?
気になるが、今はそれどころではない。
そもそも、これが終わったらヘルクレットに聞けば分かるだろ。
「じゃあんたには使えるのか?」
「使……える……が……お主……の……攻撃……に……よ……り……思核……が破壊……さ……れて……ここ……に……留まって……いるのが……やっとじゃ……」
????
何か知らん単語が出てきた……思核?ナニソレ……魂なら分かるけど思核?
とりあえず、情報が欲しい。
少なすぎて何がなんだか……
この謎の老人ことディラスコスはいつまで耐えれるのかね。結構長い時間耐えれるのなら情報を引き出したい…というよりポクロンの治療が先か?いや留まっているのが限界なら情報だけ……?
うん。とりあえず情報を引き出そう。
「じゃぁ、あんたいつまで耐えれる?」
「そろそろ限界が……来そうじゃが……まだ大……丈夫じゃ……」
死にかけてる相手に質問だけするのは酷な事だが、元はと言えばこいつが原因だし、ポクロンの治療と質疑するだけで今は手一杯だから……
そもそも俺のこと狙ってたようだから、そんなやつを助けてあげるのは流石に人が良すぎる。
「じゃぁ、情報を聞きたい。別に無理はしなくて良いけど」
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質疑応答をした。
Q.思核って魂という解釈でいい?
A.厳密にはちょっと違うが、人間でいうならそういう認識で良い。
Q.裏世界というのはなに?
A.この表世界と違う点は殆どないが、魔法の属性でこっちの世界にあるものはなく。ないものはある。
Q.ところで、あんたは何者?とりあえず裏世界とやらを知ってるなら裏世界の者だろうけど。
A.裏世界の者で、種族は「霊人」
Q.どうやってこっちに来た?
A.それは言えない。
とまぁこんな感じかね。
ヘルクレットが喋らないということは恐らく休息を取っていると思われる。
「情報提供ありがとう。敵対関係だったから弔ってやることは出来ないけど、次、生を受けれることと平穏に生きれることを願っておくよ」
「僕からも願っておくよ」
俺の言葉に続けて言ってくるやつがいる。
驚いて声の方向を見る。
「やぁ。リルグレイシア。また会ったね。ちなみに今君が治療してる男性。もう死んでるよ。さっき来たときに弱ってたからとどめを刺しちゃった」
そこにはクガベットがいた。
※文中で文章力無くて説明出来なかったので
ディラスコスは謎の老人です。
リルグレイシアが地球から転生してきたのは表世界。
裏世界に関してはまた後程。
思核については霊人(謎の老人の種族)という種族の心臓でもあり、魂でもある部分。破壊されると存在証明不可能になってこの世から消えてしまう。思核さえあれば何度でも復活可能だが、一度でも破壊されてしまうと復活は不可能。
その他不明な点があったらTwitterか感想、後で作っておきますが、なろうのスレッド等で連絡下さい。
※この話以外でも構いません。
※誤字脱字、不明な文章についても受け付けておりますが、文章については完結してから変えたいと思っています。
長文失礼しました。
※Twitterで送る場合は、#narouN4245GBをつけてくださいを