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Xmate -クロスメイト-  作者: 紅弥生 
第四章 迷宮篇
59/104

第十九話中編 迷宮篇〜謎は謎のまま終わる〜

ちょいちょい修正してたので遅くなりました。


------------三人称視点


 そこには四人と一匹がいる。

 いや棒立ちの人間と竜。それを見守る三人の人間と言ったほうが正確であろうか。

 しかし、そこに突然一体の老人が姿を現し棒立ちの人間に突撃していく。

 

「〜ト」


 しかし、いつの間にか現れていた魔物によって攻撃は防がれる。


「無抵抗な人間に不意打ちはいけないと思いますよ」


「ふん。言ってくれるな、小僧」


 老人はそれだけ言い、魔法を発動させる。

 加勢しようとしていた人間二人が突然動きを止めてしまう。

 しかし、魔物を召()喚したと()思われ()る人間()は動きを止めずそのまま棒立ちの人間(リルグレイシア)を守る姿勢に入る。


「おっと、麻痺とか卑怯じゃないです?」


「小癪な。この儂の魔法を防ぐとは」


「すみませんね。これでも、この四人の中では一番上なもんで状態異常には強いんですわ」


「ほう。まぁいい。殺す対象が一人増えただけ。儂には片手間で出来ることよ」


 そう言い老人は再び魔法を発動させる。

 今度は草属性の魔法で召喚術士(ポクロン)に攻撃をする。

 召喚術士(ポクロン)は草の鞭の攻撃をいとも容易く避ける。

 そして、反撃だと言わんばかりに魔物が一斉に老人に向かう。

 しかし、老人は突然姿を消したと思われた。が、瞬間召喚術士(ポクロン)の目の前に現れ、手に持っている杖で殴りかかる。

 召喚術士(ポクロン)は腰に挿していた短剣を構え、杖を防ぐ。


「遠距離特化だと思ったら、瞬間移動してきて更に肉弾戦仕掛けてくるとか想定外も良いところですわ」


「その割には余裕そうに見えるが?」


「これはお褒めに頂き光栄ですわッ!」


 召喚術士(ポクロン)は老人を押し返し、言葉を繋げる。


「それで?目的はなんです?そこの街を二度も救った英雄さん(リルグレイシア)を殺そうとする理由は?」


「なに。簡単さ。危険だから殺す。別に理由はこれだけで充分だろう?」


「は?危険だから?英雄さん(リルグレイシア)のどこが危険だと?」


「はぁ……あの小僧(リルグレイシア)、こいつらに力隠してんのか……?」


「発動したスキルのことや突然棒立ちになったことなど、問い詰めたいことは山々ですがね。別に仲間だからといって隠してちゃ駄目とかいうことないでしょう?」


「まぁ本人から聞けばいいがね。お主は死ぬから無理だろうけど。とりあえずそいつは成長すればこの世界を滅ぼしかねん。だから成長する前にその芽を摘み取るだけさ」


「本人には世界滅ぼそうとする様子は無いですがね。俺はそれを信頼したんですがね。それは置いといて、何故アンタはリルグレイシアさんのスキルを見れるんですかね?」


「なに。工房……いやあそこの部屋のログを見れるようにしてた。だからそこを破壊する際にログを念の為確認して見た。別に理由はそれだけで良いかね。別に儂は()()()()英雄になるつもりは無いが、害を及ぼす存在は徹底的に排除する主義でな。」


 そこまで言って老人は魔法を発動させる。


『あまねく天の光。蠢く闇の塊。我が魔力を糧とし、敵を喰らい尽くせ』


「ヘブンライト・ダークネス」


 召喚術士(ポクロン)に魔法が殺到する。


『壁よ、我が魔力を糧とし、今我の前に現れ魔法を防ぎたまえ』


「マジック・ブレイカー」


 もちろん召喚術士(ポクロン)もそれに合わせて魔法を防御魔法を発動させる。

 しかし、幾らか防ぎきれずにダメージを負ってしまうが、魔法発動と同時に魔物に命令を送っていたようで、老人に再び魔物が向かう。

 老人も魔法発動直後ともあって反撃できずにダメージを負う。

 召喚術士(ポクロン)は魔法の残滓と自らが召喚した魔物に隠れて老人の不意を取ろうとする。

 老人も魔物に隠れて召喚術士(ポクロン)の不意を取ろうとする。

 互いにダメージを負い、互いに不意を取ろうとしたため、急所は外れるものの、互いに左腕を失くす。


「やりおるな。お主」


「感謝しときますよ……これでも頑張った方なんですがね……」


 老人の余裕そうな言葉に対し、召喚術士(ポクロン)は弱々しく返答する。

 それもその筈、老人の傷口はすぐに塞がったものの、召喚術士(ポクロン)は未だ血が噴き出している。


「ふむ。中々耐えるが、これで終わりとするかの」


「舐められてもらっちゃ困りますぜ……」


 互いに魔法を発動させる。


『荒れ狂う自然よ、我が魔力を糧とし目の前の敵を討ち取れ』


「アングレート・ナツァーレ」


『強大なる力、豪勢なる力。我が魔力を糧とし、眼前の敵を倒し、力を彼の物に与えたまえ』


「エフジズ・アボジ」


 草の鞭などあらゆる自然の攻撃が召喚術士(ポクロン)を襲い、突如現れた龍が老人を襲う。

 互いに最上級の魔法を使い、互いにダメージ負う。

 それは長い時間続き、魔物()が塵となり、魔法が消失したところに残っていたのは、倒れて動かなくなった二つの体であった。

老人=謎の老人

つまり謎の老人の正体は分からぬまま。

……これ怒られそうだな。

ルビの数が恐らく一番多いから自分で自分の首を絞めるというね…

メタいこと言いますと、別に老人視点やポクロン視点で書いても良いんですよ。

 ただ、老人視点だと正体分からない人物の視点で進めると訳がわからなくなると思いますし、ポクロン視点はとある事情により不可能なので三人称視点でございます。

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