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Xmate -クロスメイト-  作者: 紅弥生 
第四章 迷宮篇
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第十一話 迷宮篇〜出会い〜

長めになってしまった…

ここでこれ入れたから、長くなったんだろ!!と言うツッコミはなしで(笑)

 さてどうしたものか。

 宿に帰った俺たちは頭を悩ませていた。

 そう。迷宮のことに関してだ。

 互いに行きたいという意見は一致したものの、俺たちは二人パーティ。しかし、迷宮に潜るためには最低でも四人以上が必要。

 つまり、後二人足りない。

 そして、一人一人に声かけるのは良いが、Aランクの人たちは四人でパーティを組んでいるのが大半のため、誘ってもランクが足りないと言われるだろうと予想できる。

 とここで誰かの腹の音がなる。

 アルフレクスの方を向くと、アルフレクスも気付いたようで苦笑いしながら頷く

 そうだ、帰ってきてから飯食ってなかった。

 食いに行こうと立ち上がりながら外を見る。

 既に時遅し。外はもう真っ暗で、もう食堂は閉まってるだろう。

 確か、「アイテムボックス」の中に飯が入ってたはず。

 そう思い「アイテムボックス」を発動させる。

 えーと、フランスパン程長くはないパン(スティックパン2つ分位の長さ)が10本。これは二人で2つ位で充分かな?まあ足りなければ追加で渡そう。

 後は、焼き鳥みたいに串に刺さって焼かれてる肉も10本。これも二本ずつでいいかな?

 皿を取り出してその上にのせて、アルフレクスに渡す。


「ほい。とりあえず二本ずつ渡すわ。足りなければ言って」


「分かった」


 自分の分も手に取り、いただきます。

 あっ。やっべ癖で出ちゃった。アルフレクス見てないよな?

 そう思って食べながらチラ見する。

 運良く食べるのに集中してたみたいでこっちに気付いてなかった。

 危ねえ。こっちの世界ではいただきますの文化無いから、気を付けてたのに。

 というか、最近忙しくて忘れてたけどヘルクレットの反応がないな。

 話しかけてみよ。


(おーい、ヘルクレット)


(む?なんだ?)


(いや最近反応ないからいるのかなと思って)


(あぁ。そういうことか。別に病んでる訳でもないし、隠し事してる訳ではない。そして、消失してたらお前にも伝わるようになってるはず。最近反応してなかったのは単に用が無かったから反応してなかっただけだ。唯一気がかりなのは、空の狙撃者(スカイ・スナイパー)陸の追跡者(ランド・チェイサー)に関してだ)


(何故?)


(いや、記憶が確かでは無いが、生前アイツらと闘ったことがあってな。今のアイツらがあそこまで弱体化してるとは思わなんだ)


(え?弱体化?トレントはそうだと思うけどクリティカルギャングオウルはしてないように見えたけど?)


(いや、かなり弱体化されてる。まず、陸の追跡者の方は炎で滅びるほど脆くない。そして、老朽化してるにしろ、アイツの炎耐性は老朽化しても尚、炎で消失しないくらい高いはずだ。

 そして空の狙撃者。あいつはあんな正面突破してくるような攻撃はしないはずだし、老朽化により魔力も大量喪失してたとしてもあんなすぐに底が尽きるはずがない)


(確かに俺も少し違和感あったし、最初に遭遇したときに…)


(ん?なんだ?)


(デオトラントそして、グラスディプコディアに似た操られてるような雰囲気がした)


(なに?お前何故それを今まで言わなかった!!)


(え?)


(操られてる。つまり召喚術を改悪したもの。そう奴隷術。これは魔法耐性に関わらず確定で術式が発動する。それを使えばデメリットとして多少能力は劣るが、自分に強制服従させる事ができる。そして、何処へでも転移させれることができる!!今回、前回、前々回。つまり)


((彼の魔物たちを服従させ、転移させていたものが存在する))


(前回のやつは、恐らくあの「クリフカイト」とか言うやつが服従させていたのだろう。不明なのは前々回、今回。まぁ恐らく人類滅亡組織ヒューマン・エクスティンクションの誰かであろう)


(そうだな。とりあえず、今は目の前のものを攻略しよう)


(迷宮か?それなら、我が導こうとしよう)


(は?何言ってんの。迷宮だけど、その前にメンバーが足りん)


(それは自分らでどうにかしろ。俺は迷宮の構造を入るだけで把握することが出来るからな。中身が変わったとしても道案内等は出来る)


(何そのチート。そしてご都合主義みたいでなんかやだ。まぁ使えるものは使うけど)


(チート?ご都合主義?)


(それは追々説明する。とりあえず話し合えて良かったわ)


(おう。暇があればいつでもはなしかけてこい)


 と。意識を現実に戻す。

 おっと。長く話していたようだ。アルフレクスは寝てしまっている。

 静かに皿を片付けてと(どうでも良いが皿はきちんと洗われていた。)。

 そっとアルフレクスに布団をかけて俺も寝よう。


------------------------------------------------------------

----翌朝----


 んっ。鳥の鳴き声が聞こえ……ない。

 そもそもここは日本ではなかった。

 そんなことを考えつつ目を覚ましていく。

 さて、目が覚めたところで朝飯食べに行こう。そう思い、起き上がると、アルフレクスと目が合う。

 あちらも起きたばかりで、目を擦っている。


「おはよう。アルフレクス」


「おう……」


 あちらはまだ半覚醒の様で眠そうに返事をしてくる。

 だんだん目が覚めてきたのか、起き上がり、俺に向かって言う。


「よし。朝飯食いに行こう」


「おう。分かった。行こう」


 顔を洗い、食堂に向かって歩き出す。

 そして朝飯を食べて準備をし、ギルドに向かう。

 まぁ、昨日ランクアップの件で抜けてたが、報酬を貰ってなかったからと言うのもあるし、メンバーが集まるまで、普通のクエスト受けようと思ったからだ。

 そんなことを誰かは知らないけど伝えながらギルドに入り、昨日の受付の人のところに向かう。

 早朝というのもあり、人があまり来てなかったからすぐに自分達の番が来る。


「おや。リルグレイシアさんとアルフレクスさん。どうかされました?」


「いや、昨日ランクアップで驚きすぎて報酬を貰うの抜けてたので」


 そういうと、受付の人はハッとした顔になる。


「少々お待ち下さい」


 そう言い、奥へ向かう。

 数分後、お金を載せたトレーを持ってきた。


「えーと、「クリティカルギャングオウル」と「ジャンボフォレストエルダートレント」の発見、報告、討伐なので、10ゴートと50ギークです。どうぞ」


「ありがとうございます」


 そういい、受け取る。

 そして、5ゴートと25ギークをアルフレクスに渡し、掲示板のところへ行く。

 えーと何しよう。ってここはDランク用の掲示板だったわ。

 そう思いAランクの掲示板へ向かい、考える。

 そうしていると、話しかけてくる人がいる。


「あのーすみません」


 振り向いて返答する。


「なんですか?」


「えーと、単刀直入に申しますと、私たちと迷宮探索してくれませんか?」


 え?まさかの迷宮探索のお誘いがされるとは。

 困惑しつつ、アルフレクスの方を見る。

 とアルフレクスは頷きながら返答する。


「話を聞いてみよう」


「了解」


 俺も返答する。


「とりあえず、話しませんか?ここだと迷惑になると思うので、場所を変えて」


 そういい目の前の人を連れて場所を変える。


--------------------------------------------------------


 うーんとこの人の話を要約すると。


 1.あと一人いてその人も目の前の人が誘い、他の人を誘うのを手伝ってもらってるらしい。

 2.ちょうど俺たちを含めると四人になるので声をかけた。

 主な理由はこの2つらしい。

 アルフレクスと相談をしてみるが、互いに断る理由もないし、いつか俺たちも誘おうと思ってたからという理由で承諾する。


「ということで、よろしく。えーと……」


「あっ名乗ってませんでしたね。私の名前は「フェルミステ」と申します。気軽に「フェル」って呼んでください!」


「俺はリルグレイシア。こいつはアルフレクスです。よろしく」


 自分を指しながら名乗り、続いてアルフレクスを指しながら言う。

 と、互いの自己紹介も終わったところで一時的なパーティを組むために話し合いを進めようと、前を向くとフェルが口を開けてポカーンとしている。


「おーい」


 と彼女の目の前で手を振りながら言う。

 すると彼女はハッとした表情になる。


「すすすすす,すみません。彼の英雄リルグレイシアと名乗られましたよね?」


 だからなんで英雄ッ!!!

 とりあえずなんか反応しないと。


「そうだよ。リルグレイシアだけど。この前の俺を発見してくれた人も言ってたけどなんで俺英雄って呼ばれてるの?」


 アルフレクスが必死に笑いを堪えてんのは無視だ無視。

 後でシバくけども。


「なんでって二度この街を救った上に、魔物の侵略を阻止したからに決まってるじゃないですか」


 Oh……そんなに英雄の定義低くて良いのか?というより救いはしたけど、救った後即倒れるひ弱なやつを英雄って呼んでいいの?

 まぁ偶像崇拝されてたら流石にヤバいと思うけど、まだ英雄と呼ばれているだけだから良いのか(?)


「あーうん。まぁどう呼ぶかは好きにして良いけどせめてパーティ組んでる時は「リル」か、「リルグレイシア」でお願い。様付けもしなくて良いよ」


 と、ここまで話すと誰かが近寄ってくる気配がする。


「おっと。フェルに報告しに来たら客人か。ん…?」


 え?この声は俺を発見した人じゃないか!

 驚きで振り向くと、やはり昨日俺を発見した人だ。

 

「おうおうおう。客人かと思ったら彼の英雄様じゃないですか。一体どうしてこんなところに?」


「いや、パーティを組もうと彼女に誘われて……」


「いや参った。フェルの誘った相手が英雄様とは。これは運命かね。流石に名乗らなきゃ失礼と言うもんよ。俺の名前は「ポクロン」だ。以後お見知り置きを」


「一応名乗っときます。俺はリルグレイシアで、こいつはアルフレクス。よろしく」


 そんな感じで互いに名乗りあう。

ヘルクレットが超久しぶりの登場

遂に主人公とポクロンが出会う!!(笑)

てか名前ポクロンであってるよね…?(半年前のことだから記憶にない)

てか迷宮篇入ってから4話くらい経ってるのに未だ迷宮を探索してないと言う…

次回長くなってでもいれy…それはクソ化するからやめとこ。

いやエタりそうになってる時点でクソ化してるか(笑)

後書き長くてすみません。次回もお楽しみに。

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