閑話 迷宮篇〜リルグレイシア捜索隊〜
久しぶりの連日投稿。
しかしメインストーリーが進む訳じゃないから読まなくても可
そして、地味にリルグレイシアのフルネームを変更しましたw
Side:アルフレクス
リルグレイシアが謎の光球に当たって消えてから丸2日。
あいつはまだ見つかっていない。
あいつが消えてからギルドマスターこと「カイルクリス」は王宮からリルグレイシアの捜索を命令されたらしい。
一応、リルグレイシアによると、王がお祖父ちゃんとかいう複雑な家庭だからお祖父ちゃんの孫馬鹿が発動したのであろう。−−−−−−−−このことは他言無用らしいけど−−−−−−−−
まぁ、それはどうでも良いとして、俺もその「リルグレイシア捜索隊」に加わっているのだが、この世から抹消されたのごとくあいつの手掛かりは全く見つかっていない。
とりあえず、光球の辺から探し始めようとしたが、光球のところに迷宮が出来てしまい、難易度測定の為Sランク以上の人たちしか入れなくなっている。
なので仕方なく、クリティカルギャングオウルとジャンボフォレストエルダートレント−−−−こいつらに関しては齧った程度しか知識がないが−−−−がいた森を探索してみたが、いなかった。
もしかしたらこの世界の何処か遠い所にでも飛ばされているのだろうか。
それとも…いやこの想像は止めよう。
今日は何処を探そう。
それとも休暇にするか。
この丸2日心配で躍起になって探していたため、精神が物凄く疲弊している。
まぁ、人前ではその様子を感じさせない様に振る舞っているが、恐らくギルドの数人は気付いているだろうな。
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その後たっぷり思案し、午前は捜索し、午後は休暇にすることに決めた。
さて、今日は何処を探そう。
川沿い?街道沿い?それともこっそり迷宮入るか?
こっそり迷宮入るのはバレてしまえば冒険者資格を剥奪されかねないから止めておこう。
となると川沿いか街道沿い。街道沿いは沢山捜索しているのであまり意味がないであろう。
じゃあ、川沿いと言うことで。
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川沿いを探して見たがやはりいなかった。
もうとっくのとうに午後になっているが、休暇としよう。
幸いお金は捜索隊で沢山稼いでいるから、買食いでもしてから宿に帰ろう。
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王都内に着いた。
リルグレイシアがいなくなっても、王は国の経済を回さなければ行かないため、今日も王都は沢山賑わっている。
さて何を買おう。
お、この串揚げ良さそうだな。
「おっちゃん、この串揚げ2本頂戴!」
「あいよッ! えーと、二本で5ダースだね!」
「はい」
串揚げを貰いながら銅貨を払う。
そして、店舗に背を向け、串揚げを頬張る。
噛んだ瞬間、肉の油が口いっぱいに広がり、タレがそのうえに重なって、とても美味しい。
そんな串揚げの他に色々と買い、宿に戻る。
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−−−−翌日
なんとなく、ギルドに来て見て捜索隊の情報を確認して見る。
今日も相変わらず消息不明のようで、手掛かりとか情報が一切ない。
今日も捜索しにいくかと思い、ギルドの外に出ようとした途端、捜索隊の隊員の一人がギルドに向かって走ってきた。
咄嗟に避けてその人が通ったあと、自分が続いて外に出ようと思ったその瞬間、隊員がこう早口で喋りだした。
「リルグレイシアが見つかったぞ!!!」と−−−−