表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Xmate -クロスメイト-  作者: 紅弥生 
第三章 動き出す最悪
32/104

ー第七話ー 皇帝との出会い

評価ありがとうございます!

戦争編は終了ですが、三章はまだ続きますよー

 朝ごはんを食べ、皇帝の天幕へ向かう。

 もちろん俺を先頭にしてだ。

 先頭になるのは良いんだけど、皇帝の天幕の場所知らない……

 それ言ったら陛下もか。

 別に変化するところ見られてたから竜化使って見てきてもいいけど、逃げたとか思われそうだからあまり使いたくない。

 しばらく歩いてると白いものが見えてくる。

 天幕だ。随分古ぼけてきているが、恐らくこの平野の謎の能力によってであろう。

 見えて来たので陛下に天幕の方を指差しながら伝える。


「陛下、見えてきました。恐らくあれだと思われます」

「分かった。少し急ごう」

「OKです」


 急ごうって言われたから少し小走りになる。

 そして数分走ると、着く。


「どうしますか?」

「入ろう。魔物化しているなら、中でコールドスリープ状態とかいう状態になっているのであろう?」

「恐らくですが、そうだと思われます。いないなら、帝国に帰ったか、コールドスリープにならないでどこかに行ってしまったと思われます」


 そう話し合っていると天幕の中から声がかけられる。


「そこにいるのは何者だ! 姿を現せ!」


 どうするのかと思って陛下に振り向く。

 すると行けという合図をされたので進む。

 堂々と入っていく、そして中の様子を確認して、手前の方にいた先程声をかけてきたと思われる人物に返答する。


「ハウロスジェーン王国の者だ! 戦う意思はない! 武器を下げて欲しい!」


 手を挙げて、戦意はないことを示す。

 一応陛下と護衛はまだ姿を見せていない。

 奥には、皇帝と思われる人物が将軍らしく座っており、その横には護衛と思わしき人物がいる。

 紋章を見ると、帝国の紋章がついており本物であると確認できる。

 もしかしたら、「人類滅亡組織ヒューマン・エクスティンクション」とかいう野郎が帝国の人に化けているかもしれないが。

 数ミリ単位でずれが生じるはずだから変装している様子はない。

 完璧に同一の可能性があるが。

 と思案していると、武器を下げずに続けてくる。


「では、証拠は?」


 はい?こちらも紋章ついてるだろ!

 目ぇ悪いのかな。まぁいいや陛下と護衛に合図を出そう。

 陛下の方に視線を向け、入ってきてOKですと合図をする。

 当然、視線を他の方に向けたので、相手の護衛と思わしき人物も一緒に向く。

 陛下と護衛はゆっくりと入ってくる。

 相手の護衛と皇帝は驚いたような顔になる

 そして、武器を降ろす。

 それをみた陛下は続ける。


「そちらも生きていたようだな、シュガイケル皇帝」

「そのようだな、ガーレング国王」


 まるで、親友のような軽い感じで挨拶をしているが、俺からは何故か目と目の間に稲妻が走っているように見える。

 まぁ気のせいであろう。

 そんな変なことを考えていると。陛下が切り出す。


「ところで、シュガイケル皇帝」

「なんだ?」

「そちらの都合が良ければ、王国にて一旦保護するがどうかの」

「それは、ありがたい。が、我々も、帝国にて敗戦の宣言と戦で起こった事柄を話したのち、貴国との交渉を行おうと思っているからな」

「そうか。では日程は後日伝令で伝えようじゃないか」

「分かった。その予定でこちらも準備をしておこう」


 何故か親友のような話し方(二回目)なのに剣呑とした雰囲気で話し出した。

 恐らく条約関係のことであろう。

 戦争のことを思い出すだけで吐き気がしてくる。

 あとでもう一度死んだ者たちを弔わなければ。

 と、考えていると、陛下は出ていこうとするので、急いで前に移動し、出ていく。

 そして、王国へ向かって歩き出す。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お読みいただき有難うございます
小説家になろう 勝手にランキング
作者のTwitterは下のリンクから!!
Twitter
投稿再開しました
逆境の騎士〜誰にもない属性魔法と特性でピンチをチャンスに〜
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ