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Xmate -クロスメイト-  作者: 紅弥生 
第三章 動き出す最悪
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ー第三話ー ディスガインディア平原

昨日投稿できなくてすみません。

数日休ませていただきます。

休止開始日は後日お伝えします。

―二日後―


 俺たちは戦場である、ディスガインディア平原に来ている。

 ディスガインディア平原は世界一の経済国家「ハウロスジェーン王国」と世界最大の武装国家「グハイランディア帝国」を見事に分断している平原だ。しかもこの地域にはなぜか魔物が出現しない。抜群の領土だろうけど、この平原、人が建てた物、育てたものは何故か1時間もしないうちに腐るらしい。ただし、料理器具や、料理した食べ物は腐らないらしい。なんともご都合主義がいいこと。

 覚悟を決めて、やる。とは言っても昨日一昨日と胸が痛み、吐き気がしていたので、俺の体調はあまり万全ではない。

 それほどまでに''人殺し''という物には抵抗がある。

 ゆとり世代、とはいってもいじめだなんだっていう問題があるけども、人殺しというものをしたことがない(そもそもやりたくないが)ため、心が当然のように痛いし、犯罪意識がとんでもなく高くなってしまう。

 そんなことを考えていると、ヘルクレットが話しかけてくる。


(まじで大丈夫なんだよな?)

(大丈夫……だと思う)


 ヘルクレットも俺が人殺しをしたことがなくて、心が痛んでいることを当然知っていて、心配してくれている。

 いざとなれば、ヘルクレットと意識を入れ替えて、続行する。

 と、地平線を見ながら自分に最後のカツ入れをしていると、奥の方から何かが向かってくるのが見える。

 恐らく、グハイランディア帝国の兵だろう。

 一応、陛下に確認しておく。


「陛下」

「なんだリル?」

「あれって……」


 俺の言葉は最後まで続かずに伝達が来る。


「陛下! グハイランディア帝国兵が見えました! 恐らく宣言でしょう!」

「分かった。今行く! ちょっと待て!」

「はっ!」


 伝達とのやり取りを終えると、再び俺の方に向きかえってくる。

 俺は、伝令と同じことを言おうとしたことを説明する。


「いや、今の伝令と同じようなことを伝えようとしただけなので別に行って構いません」

「違う。お前も来るのだ。」


 え……?まぁいいやついて行こう。


「分かりました」


 しばらく歩くと、向こうの兵がスピードを緩める。

 そして、近づいてきて、こう言い放つ。


「最後の勧告だ! 我らに投降するなら、命と生活の保障はする!」

「我らは投降の意思などない! 今ここで自国に帰るなら見逃してやる!」

「よろしい! ならば戦争を始める! 撃てぇぇぇぇ!!!!!」


 その会話と共に戦争が始まる。

 前方から一万の上級火属性魔法。このくらいなら上級水属性魔法で一気に消せるな。


「水よ。我の魔力を糧とし放たれうる魔法を消滅させよ」

「アクアリテーション」


【NAME:RILGLAYSIAは上級水属性魔法「アクアリテーション」を発動】


 敵兵と俺たちの間に分厚い水でできた壁が出来上がり、その壁から水が大量に発射……ってあ。ヤバいあれは、水蒸気爆発するやつだ。

 急いで地属性を使って壁を作る。

 そこに無属性魔法で当たっても崩壊しないようにする。


「大地よ。我の魔法を糧とし、強固な土でできた壁を作り出せ」

「ジ・イクリプス」

「我の魔力よ、目の前の壁を強化せよ」

「ウィンドウ・アップ」


【NAME:RILGLAYSIAは地属性魔法「ジ・イクリプス」を発動】

【NAME:RILGLAYSIAは無属性魔法「ウィンドウ・アップ」を発動。「ウィンドウ・アップ」により「ジ・イクリプス」を強化】


 水蒸気爆発によりできた暴風を防ぎ切った後、土の壁は自動的に崩れていく。

 その方向を見たら今の暴風が防げなかったのであろう。敵兵が幾人か動いていないのを確認できる。

 そこで、俺は胃がきゅっと縮み、胃の物を吐き出してしまう。

 その間に両軍は敵陣に突撃していた。

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逆境の騎士〜誰にもない属性魔法と特性でピンチをチャンスに〜
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