ー第一話ー 王家からの要請
遅れてすみません。
三章スタートです!
追伸:評価&ブックマークありがとうございます!
あっと本文の前に説明
えーと混沌の入学式の日にちが4/10
王との謁見が4/14
再入学式&学校見学と入寮が4/17
最初の授業が4/18
学園祭が9/18
という設定です
ー五年後ー
あの入学式からもう五年が経った。俺ももう後4か月くらいで卒業する。
早いような、長いようなそんな感覚に襲われる。
もう大体の授業は復習とか、冒険者になったときに困らないように自炊の練習だ。と言っても、「アイテムボックス」の中に食糧を入れておけばいつでも食べれるけど。
まぁそんなことはどうでもいい。
今、俺は陛下に呼ばれたから王宮に向かっている。
恐らく五年前謁見した時に言っていたあれが始まるのであろう。
でも一体なんでだろうか
俺は貴族だけどそれと何か関係があるのであろうか?
というか、随分準備に時間が掛かったなあっちは北側っていっても比較的ここより温暖な気候な筈。
こちらはもう準備が終わっていて、「いつでもかかってこいや!!」って感じなのにな。
と。そんなことを考えているうちに王宮に着いたようだ。
兵が門の前にいる。あ。あそこにいるのは、前に謁見したときに案内してくれた騎士だ。
あっちもこちらに気づいたようで仲間の兵に指示を出して、こっちに向かってきている。
「お久しぶりですね」
「ですね。ではご案内いたします。ついて来てください」
「分かりました」
そういう会話をし歩いていく。
あのときは混乱していて、必死について行ってたから周り見えてなかったけど、改めて周りを見てみるとよく、物語の共通のイメージであるGOLD OF GOLDって感じじゃなくて、高級感はあるけど、温かみのある感じがあって良いな。住みたいか住みたくないかって聞かれたら断然住みたいって答える。ただ、物凄くマネーがかかりそうだけど。
お。前には見慣れた扉が!!
って着いたのか。
「それでは入りますね」
「分かりました」
さっき指示出してたけど、陛下に知らせてたのか。
そう考えていると、扉がゆっくりと開いていく。
やはり、柔和な笑みを浮かべて、柔らかく座っている。
それを確認すると前のような感じで進んでいく。
「陛下。連れてまいりました」
「ご苦労であった。伝達に来た兵士と共にしばし休憩し再び持ち場に付け」
「はっ!」
そう会話し、案内してくれた騎士はやはりどこかに行ってしまう。
そして、俺が話しかけられる。
「久しぶりじゃの。リル。急に呼び出してすまなかった」
「久しぶりです。別に気にしてないので大丈夫です」
そう会話する。
そしてさっそく本題に入るのか、キリッとした顔立ちになる。
「リルグレイシア。そなたを呼んだのは、戦争が始まるからじゃ」
やはりな。
でも、なんでだろうか。俺はもう最終学年とはいえ、まだ学園生。
なんでだろうか。
「やはり、戦争のことですか。でもどうしてですか?まだ学園せ……」
「そなた、忘れたのか?」
「え?」
「貴族は学園生でも戦争に参加できる」
え?え?ええええええ!!
まっじかよ。
あまり人が死んでいくのを見たくない……
自分で殺めたくない……
「で。どうじゃの?返事は?」
その言葉がさらに俺の心を抉る