ー第十八話ー 学園祭5「バトルロイヤル」
遅れてすみません。
「それでは、ラスト種目、バトルロイヤル予選を開始します。最初の選手は準備をしてください」
そのアナウンスと共に生徒が動き出す。
そして各ブロックのやるところに全員付いたのを見計らってアナウンスが流れる。
「それでは! 第一試合スタート!」
試合が始まった。
A,B,D,Eは最初は一年生が他の学年と戦っていない。
ちなみに、俺とアルフレクスはEブロックの第五試合目だ。
あっと目を離してる隙にEブロック二試合目行こうとしてる。
早すぎだろ。
えーとEの一試合目勝ったペアが四年か。
あ。Aも二試合目に移行してる。
Cは一年生粘ってるけど押されてる
Bは混戦状態だ。あれは体力勝負になるから結構長くなるな。
Dはどちらも相手を見て動こうとしない。ここも長くなるな。
Eは……一年生VS五年生だったけど、五年生が始まりと同時に仕掛けて一年生瞬殺されたな。
まじでE進むの早すぎだろ。もう四試合目始まってんぞ。
あ。でも、四試合目はどちらの学年も片方は戦術読もうとして動いてないし、片方は始まりと同時に動いて相打ちになってる。ひとまず少し長くなりそうで良かった。
Aはまだ二試合目のようだ。
Bはさっき決着がついたようで今二試合目が始まったようだ。
Cはあぁ。二年生が勝ったようだ。
Dは……
Dを確認しようとしたところでアルフレクスに話しかけられる。
「おい、Eの第四試合終わったぞ」
「え?」
おそう言われEを確認すると、終わっていた。
慌てて準備しつつ、戦場に立つ。
対戦相手は二年生。
互いに一礼し、構える。
相手はこっちの戦術を読もうとしてくる。
その隙を狙ってっと。
「バーン・ブレイキング」
【NAME:RILGLAYSIAはウェポンスキル「片手剣」によるアシストスキル「バーン・ブレイキング」を発動】
相手に見えないように尚且つ、静かに移動する。
そして、相手の近くに移動し、後ろから木刀で叩き込む。
ワンダウン。
そして、アルフレクスに気をひかれているうちに後ろに移動し、また叩き込む。
トゥーダウン。
試合が終わる。自分で早い早い言っといて、自分の試合も早く終わらせてしまった。
戦場からでる。
そして、他のブロックのところを見る。
俺は、それを繰り返して行き、いよいよ、予選決勝になる。
Aは四年VS三年
Bは五年VS一年
Cは二年VS三年
Dは四年VS二年
Eは五年VS俺たち。
選手が戦場に立ったと同時に開始のアナウンスが流れる
「それでは、予選決勝を始めます。予選決勝スターット!」
アナウンスが流れ、全体に緊張が走る。
これは最初からぶっぱしてこう。
決勝が始まる前に木刀をしもう一本借りて来たから。両手剣で。
「ス……」
「シャイン・エクス・クライアンス!!」
スター・トルネードを発動させようとしたら、先に五年が「シャイン・エクス・クライアンス」というアシストスキルを発動してしまう。
スター・トルネードの構えから強制的に受け身の構えをする。
両方の剣で受けようとしたが、相手の木刀は、俺の木刀をすり抜けて攻撃しようとしてくる。
木刀をすり抜けてきた瞬間に、しゃがみながら後ろに下がる。
しかし、ワンテンポ遅くて右足に攻撃が当たる。
コン!と良い音をたてる。
右足から凄まじい痛みの信号が脊髄に伝わり、脳に伝わる。
痛みをはねのけながら強制的に立ち上がり、木刀振った反動で動けない五年生の背中に片方の剣で攻撃する。
すると無理矢理、動かしたのか、少しぶれていた木刀が背中のところに来て、攻撃しようとした木刀を跳ね除ける。
すぐさま、左手に持っている木刀で追撃し、跳ね除けられた右手に持っている木刀を強制的に動かし、追撃する。
左手に持っていた木刀も跳ね除けられたが、二連続で跳ね除けた影響で、木刀は宙を舞って飛んで行ってしまう。そこに右手に持っている木刀を少しぶれながら振り下ろす。
振り下ろした木刀は、相手の背中に当たる。
ワンダウン。
そう思いながら、姿勢を立て直す。
しかし、右足が痛みで踏み込めず後ろにこけてしまう。
そして、前からはアルフレクスを倒したとみられる五年生が、攻撃を仕掛けてくる。
後ろにある木刀を再び前に無理矢理持っていき、ガードする。
俺は当たった影響で、勢いよく、地面にぶつかる。
五年生は、後ろに吹き飛ばされる。
次の瞬間したから何か来る!と感じそこを、勢いよく地面にぶつかった反動を生かし、後ろにジャンプし、立ち上がる。
立ち上がった瞬間、俺がさっきまでいたところを、先の鋭い蔓が貫いていた。
俺はその蔓を見ながらギョッとする。
何故なら、その蔓は魔力でできていたからだ。
しかも、見覚えがあり、実際自分も魔法の練習の時に使ったからだ。
あの蔓は草属性上級魔法「ローズ・シャーパー」という魔法で発動する。
そこまで、思考が言ったとき、俺とさっき攻撃してきた五年生以外時が止まる。
そして、さっき攻撃してきた五年生は笑い始めた。
「フフフ。フハハハ。ハハハハハ!」
きれいに笑いの三段活用をしながら、続ける。
「流石、最悪の亜竜を倒した英雄さんは違うねぇ」
「誰だお前は!」
「名乗る前に、僕から質もーん。君ぃ。最悪の亜竜を倒すときになんか声が聞こえたでしょぉ?」
「ッ!」
「おっと。黙秘ですかぁ。でもその様子じゃぁ。図星のようだねぇ! じゃぁ僕から生き残るチャンスを与えようかぁ! 君ぃ僕たちの組織「人類滅亡組織」に入らなぁい?」
独特な喋り方のペースに持ち込まれてしまう。
しかし、声が聞こえたことには変わりがない。しかし、人類滅亡組織だと……?
名前は適当に思えるがスケールはでかすぎる。そんなところに入るわけがなかろう。
「どうするのぉ?」
「入るわけがなかろう」
「じゃあ。死ね」
その言葉と共に、ビームが放たれる。
そのビームはホーミング性があるのか、避けた俺を追撃してくる。
戦況は不利すぎる。相手に分がありすぎる。
そんなことを考えながら、避けまくる。
すると、ヘルクレットが話しかけてくる
(おい)
(なんだよ、こっちは今避けるので必死なんだよ!)
(いや、一瞬でいい相手に目隠しをし、その隙に分身を作れ。そしたら、俺はその分身に魂を移動させる。そしたらお前は上に行き、上からスター・ブレークを使え)
(なんか、知らないが分かった。)
言われたとおりに走りながら、魔法を発動させる。もちろん無詠唱でだ。
脳内で、魔法のイメージを作り出し、それを目の前に具現化させる。
そして、次の瞬間、某ジ〇リ映画「天〇の城ラ〇ュ〇」の「バ〇ス」より眩い光が発生する。
すぐさま、無詠唱で分身を作り出す。
そして、分身に移動させたのか、小声でヘルクレットが話しかけてくる。
「よくやった」
「おう、じゃあ行くわ」
その会話を一瞬で行い、俺は空に飛ぶ。ヘルクレットに標準が行ったのか、ホーミングビームはヘルクレットを追いかけ始める。
そして、眩い光が薄れてきたと同時にアシストスキルを発動させる。
「スター・トルネード!!」
【NAME:RILGLAYSIAはウェポンスキル「両手剣」によるアシストスキル「スター・トルネード」を発動】
右足が痛むが気にしない。
こいつを縛り上げて色々尋問しないといけないから、殺さない程度に攻撃しよう。
そんな風に考えながら、攻撃をする。
落下でスピードが上がり、さらに俊敏によって上乗せされ、アシストスキルによるスピードアップが重なり、光の速度で200連撃をする。
終わって確認すると、そこには誰もいなかった。
分身のいられる時間が過ぎたのか、ヘルクレットが脳内で話しかけてくる。
(逃げられたな)
(そうだな。でも、あいつらとはいずれ、戦うからな。さらに強くならなくては)
そう返事をし、意識を現実に戻す。
戻すと、時が戻っていたようで、ざわめき声が聞こえる。
それを確認しながら、俺は気絶した。
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目が覚める。そこには見慣れた医務室の天井が見える。
そして、誰かに話しかけられる。
「おや、目が覚めたのかい」
声をかけられた方を見ると、医務室のおばさんがこっちを見ている。
気絶してから起きるまで掛かった時間を確認するために起き上がる。
「おばちゃん。俺って何時間寝てた?」
「うーん大体二日かな」
「ふつ!?」
そこで絶句する。
バトルロイヤル本戦はどうなったのか。
それも確認するため、聞こうとする。
それを感じ取ったのか、おばちゃんが話し出す。
「バトルロイヤル本戦はあなたと戦っていた相手が魔法をあなたを殺すために使ったから、中止になった。しかも突然その人が消えたからねぇ」
中止?しかも、俺のために?なんで?
まぁ。中止になってしまったのはしょうがない。
来年に期待しよう。
ひとまず、二章はこれで終了と致します。
本当は、第三章の部分を入れてやりたかったんですが、最終回を分割にするとか考えてたら、突然四章の内容を考え出してw考えていくうちにじゃあ、三章はこうだなって強制的に変えてしまってw二章でやる予定だった部分を三章に持ってたらいいかなってw本当にすみません。
もう一つお詫びとして、二章の話の書き方が物凄く中途半端な終わりかたにしてったせいでラストらへんが物凄くつまらない話になってしまったことです。盛り上がってほのぼのとしたお話に切り替えるのがどうしようかと途轍もなく悩みに悩んだ結果と、早く投稿しなきゃって思って文章構成も「パパパパッ」って感じで適当にやってしまった結果が合わさり、折角これからに期待してブックマークしてくれた方を一名だけですが不愉快にさせてしまったことを深くお詫び申し上げます。
これからもたくさんクソみたいな展開になってしまうことが多いと思いますが、応援よろしくお願いします。
そして、この章での王家でのくだりをどうするかで悩んだ時に参考として読ませていただいたのは、Y.A様による、「八男って、それはないでしょう!」です。
この小説は、四月にアニメが放映されるようなので興味がある方は見に行って欲しいです。
これからも、たくさんの人々にご迷惑をおかけすると思いますし、参考にさせていただく小説もたくさんあると思いますが、頑張って行きますので、よろしくお願いします!(最後日本語おかしくてすみません)
ながながと書いてしまい申し訳ありません。では、第三章をお待ちください!