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Xmate -クロスメイト-  作者: 紅弥生 
第二章 行く先
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ー第十四話ー 学園祭1

―五か月後―


 授業の初日から五か月が経った。

 あれから、何ともない毎日を過ごしている。

 朝起きて、四科目授業して、狩りに行って、寝る。

 そんな毎日だ。

 しかし、明日は学園祭と呼ばれるものがある。

 まぁ、簡単に説明すると、小中学校の運動会とかと同じだ。

 そして、今日も授業が終わる。


「じゃあ、明日は学園祭があるから。しっかり休めよ。これで、四時間目の授業を終わりにする」


 その言葉が合図となり、みんなが動きだす

 そして俺は、五か月前と同じ言葉を叫ぶ。


「終わったぁ!」


 そして、アルフレクスが話しかける前に振り向く

 しかし、アルフレクスはまだ近くに来てなかったようだ。

 振り返るのが早すぎたと思って、前を向く。

 そこには誰かが立っていた。

 ゆっくりと顔を上にあげていくと。

 アルフレクスがいた。

 

「うわ!」


「いや、お前何してんだよ。急に後ろに振り向いたと思ったら、すぐに前を向くって」


「お前の行動を先読みして、話しかけられる前に話しかけようと後ろ向いたら、いなかったから、早すぎたと思ったんだよ。なんで今日は前から来た」


「何の理由もねぇよ」


 と他愛もない会話をしつつ、本題に入る。


「で、今日は狩る?食べる?」


 狩るとはそのままの意味で、魔物を狩って、食べる?という意味だ

 時空魔法で「転移」と「アイテムボックス」を覚えたから初期の時とは違って運搬は楽だけど。

 食べるとは、飲食店とかで食べる?って意味だ。

 狩って、お金に換金できないから、無駄に消費することになってしまうが。


「今日は、食べようか」


「オッケー。じゃあ午後五時に集合しようぜ」


 という会話をして、それぞれ準備して、寮に戻る。

 というか、模擬戦してから一度もクガベットと話してないな。

 話しかけようとクガベットの方を見ると、他の人と話していた。

 邪魔しない方が良いなとその場を去る。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 部屋に戻り、ベットの上に座る。

 そして、アイテムボックスの中から、木剣を取り出す

 その後に無詠唱で無属性の「遮音障壁」を張る。

 ちなみに、無詠唱で魔法を使ったらメッセージは流れない。

 そして、剣を振る。

 剣を振れる丁度いい広さに高さなので、三ヵ月ほど前から夜暗い中で振っている。

 そのおかげで、暗視スキルを覚えた。通常はLvアップで上がるものだが、暗視スキルは特定の条件を満たしていれば覚える。まあ、あくまで俺の水石なのだが。

 アシストスキルを使ってもいいのだが、家具や壁を壊してしまいそうだから、使わない。

 五時間ほど無心で振る。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

―五時間後―


 五時間が経過したので、準備をし、外に出る。

 外に出ると、話しかけられる。


「お。リルグレイシア、じゃあ行くぞ」

「おう。そうだな」


 そして、俺たちは「登り魚の料亭」というレストランに向かって歩く。

 まぁ、学園から近かったから、という理由で選んだが。

 するとヘルクレットが突然聞いてくる。


(お前、最近俺のことわすれすぎじゃね?)

(あ。わりぃ忘れてたわ)

(そして、お前無属性魔法で「分身」おぼえただろ?)

(そうだけど……)

(あれ使ったときに何故か、魂が引っ張られる感覚があった。)

(今度やるときは言えと?)

(そうだ。もしかしたら、魂をあっちの肉体に移せるかもしれない)

(分かった。けど、もし分身が消えそうになったら?)

(自分で魂をお前の方に戻す)

(はーい)


 そんな話をしてたら着いたようだ。


「じゃあ、入ろうぜ」


 そうアルフレクスにせかされ、入る。

 中は青く光っており、いかにも魚が泳いでいそうな色彩だ。

 そして、受付に行き、テーブル席を選択する。

 席に座り、メニューを見る。

 どれも美味しそうなのが多いが、魚のグラタンという物を選択する。


「お前決まった?」


「おう。」


 アルフレクスに決まったか確認し、店員さんを呼ぶ


「あっすみません、店員さん」


 呼びかけたら店員さんがきて、メニューの確認を取る。

 しばらく経つと、頼んだものが運ばれて来た。

 それを受け取り、テーブルに置いてから、口に運ぶ。

 口いっぱいに魚の旨味が広がり、身がとろけるように柔らかい。

 そんな、美味しい料理を食べ、満足し、寮に帰っていく。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

―翌日―


「さぁ! あと二時間で始まります! 王都本部、学園祭!」


 そんな、アナウンスが聞こえ、目を覚ます。

 学園祭……?あ。そういえば。今日学園祭だな。

 そんなふうに寝起きで回っていない頭で思う。

 そして、意識を強制的に覚ますため、顔を洗う。

 洗って、朝の準備をする。

 準備をしてから、朝ごはんを食べるために外にでる。

 出て、部屋の鍵を閉めると、隣の部屋のドアが開く。そして、部屋の主が眠そうにこちらを見る。

 見られたところで、話しかける。


「おはよう。アルフレクス。眠そうだけどどうした?」

「おーう。おはよー。リルグレイシア。学園祭だから、興奮して眠れなかった」

「それは、ご愁傷様。じゃあ、朝ごはん食べに行こうか」

「そうだな」


 話しているうちに覚めて来たのか、ゆっくり目だった言葉がだんだん通常に戻っていきながら返事をした。

 その様子に苦笑しながらも、朝ごはんを食べに行くことを進める。

 そして、完全に覚めたようで、普通の速度に戻って返事をする。

 okと言われたので、食堂に向かって歩き出す。

あえて食事のシーンを早めに終わらせて、飯テロっぽくする()

自分で書いててうまそうだなと思ってしまった()

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逆境の騎士〜誰にもない属性魔法と特性でピンチをチャンスに〜
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