ー第十二話ー 模擬戦
短めです
休憩時間が終わり、外に集合する。
なぜなら、模擬戦をするためだ。
そして、先生が、始まりの挨拶をいいながら外に出てくる。
「じゃあ、三時間目始めるぞ。だいたいの力量を見て置く。から、それぞれ等間隔で模擬戦をしてくれ。ただ、剣術だけで、戦え、スキルはなしだ」
そう言われ、俺たちは開けていく。
俺のやる相手は、クガベットとアルフレクスだ。
ちなみに、アルフレクスはいないから、という理由で、やっている。
もちろんクガベット対アルフレクスもやる予定だ。
みんな大体、等間隔に開けたところで、先生が始まりの合図をする。
「では、始め!」
その合図で、クラスメイト全員に緊張が走る。
俺も、クガベットと見合っている。
そして、クガベットは動き出す。
そして、俺が木刀の攻撃範囲に入ったところで、クガベットは木刀を振り下ろす。
しかし、それをマトリックスのようにすれすれで避け、反撃する。
自分の態勢が悪いので、当たらないと思ったのだが。――――予想を大きく外れ、クガベットの足の部分に当たり、良い音を立てた。
そして、痛みで跳ね上がったのだろうか、前のめりに転んでしまった。
「おっおい。大丈夫か?」
「大丈夫だけど、予想以上に威力が高かったようで、骨にひびが入ったっぽい」
そう返事されたので、とりあえず、治癒魔法をかけておく。
スキルが使えないので、恐らく気休め程度だろうが。
「我のMPを糧とし、彼の者たちを癒せ」
「ミニヒール」
【NAME:RILGLAYSIAは「ミニヒール」を発動】
ここ最近見てなかった、メッセージを即座にスルーし、クガベットに聞く。
「おい、大丈夫か?」
「あれ? 痛みが消えた」
……?痛みが消えた?
スキルなしの俺の治癒魔法はゴミと化するから、普通痛みが消えるわけがない。
しかし、青黒くなっていたところを確認すると、青黒いのは引いていた。
「なんで、消えてんの? 俺の治癒魔法はゴミと化するのに」
「まあ、結果オーライなんだから、いいじゃん」
「それもそうだな」
無理矢理、自分に結果オーライと言い聞かせ、、疑問を消す。
そして、模擬戦を続ける。
「続ける?」
「いや、自分はリルグレイシアに負けたから、アルフレクスいいよ」
「おう。分かった」
そう言われ、俺はアルフレクスと対峙する。
そして、結果はクガベットとほとんど同じになって、治癒する。
またもや、治癒魔法の威力が上がっていたが、気にしないでおく。
そして、今度はクガベットと、アルフレクスが対峙する。
俺の時とは打って変わって、二人とも接戦をしている。
そして、先に一本当てたのは、アルフレクスだった。
そこまで、見届けたところで、先生が終わりの合図を言う。
「じゃあ、これにて、模擬戦は終わりとする。昼休憩をはさみ、四時間目を始める」
そう言いながら、先生は職員室に戻っていく。
俺たちはその言葉を言われて、食堂へ向かった。