ー第十話ー 学園生活の始まり。
なんか、敬語とため口がごっちゃってるところがあると思います。書いてる時に直してますが、気づいてないところがあった場合は報告してください。
学園見学が終わり、寮の入寮の手続きをするために男子棟の入り口に、アルフレクスとともに向かう。
そこには長蛇の列ができていた。
時間がかかりそうだと思い、思わず後ずさる。
しかし、後ずさった先に誰かがいて、その人とぶつかってしまう。
「あっ。ごめんなさい」
ぶつかった瞬間に即座に謝る。
「こちらこそ、周りに注意を巡らしてなかったから、あなたに気づかなかった」
お互いに頭を下げあう。
そして、ぶつかった人も列に並ぶ。
「え? あなたも?」
「そうですけど」
おおおん。いかにも年上っぽい雰囲気放ってるから、同学年だと気づかなかった。
そう、考えていると、相手がこっちの顔をまじまじと見ている。
「俺の顔に何かついてる?」
「もしかして、あなた、あの謎の竜を討伐した人?」
「そっそうですけど」
唐突にそんなことを聞かれ、肯定する。
なんでそんなこと聞くんだと思ってたら、続けだした。
「俺、自分の実力がどの程度まで届くか、知りたいから、あなたと戦ってみたい」
「え?」
自分の実力を知りたくて戦うのは。OK理解できる。しかし、俺と戦いたい?これがよく理解できない。
いや、正確には「あの王家の兵ですら敵わなかった謎の竜を討伐した人と戦って、自分はどこまで通用するか試してみたい」ということは理解できる。恐らく、模擬戦という形でだろうが、もしかしたら本気で戦いたいという場合もある。本気って言っても殺さない範囲だけど。
「ごめん。言葉足らずだったね。もちろん、模擬戦でだよ。本気で戦ったら、瞬殺で終わるだろうから」
ですよね。でも、瞬殺とは言ってもそれは無理でしょう。だって、最悪の亜竜を倒した時のスキル消えているんだから。でもまぁそのことを言ったら、怪しまれるから言わないけど。
そして、模擬戦で戦いたいというのはもちろんOKだ。相手の頼みを無碍にしたくない。
「もちろん、良いよ。一応名前は?」
「あ。俺の名前は、クガベット。あなたは?」
「俺は、リルグレイシアです。」
「では、リルグレイシア、よろしく」
そう、返事を返すと、クガベットはにっこりと笑い、入寮するための手続きをしにそそくさと受付に向かってった。
というか、話していたらいつの間にかみんな、入寮届の受付を終わって寮に入っていたようだ。
アルフレクスだけがしっかり待っててくれたが。
「あ。アルフレクス。ごめん」
「良いぜ、別に、じゃあ行こうぜ」
そう会話し、受付しに行く。
「あのすみません、入学生で、寮に入りたいのですが」
「入寮届と受験番号を照らし合わせるので、受験番号をお見せ下さい」
「あ。はい」
そう言われ、受験番号を提示する。
「168番のリルグレイシアさんですね。えーと、お部屋は1050号室です」
「分かりました」
返事を返して、アルフレクスの方を確認する。
あちらも丁度終わったようで、こちらを見て話しかける。
「行こうぜ」
「おう」
そして、奥の方にある階段を上る。
上りながら、アルフレクスは聞いてくる。
「お前の部屋何号室? ちなみに、俺は1051号室」
「同時にやったからか、奇跡なのかしらんけど、お前の隣の1050号室」
「おっ。いいじゃん」
そして、それぞれの部屋に入ってく。
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―翌日―
起きて、朝の支度をする。そして、ご飯を食べるために、部屋から出る。
そして、鍵を閉める。
閉めると同時に話しかけられる。
「おはよう。リルグレイシア。お前も朝ごはん?」
「おう。おはよう。アルフレクス。そうだけど。お前も?」
「おう。なら一緒に行こうぜ」
そう会話し、一緒に朝ごはんを食べに行く。
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朝ごはんを食べて部屋にもどり、準備し、教室に向かう。
どうやら、一番乗りのようだ。誰も教室に来ていない。
自分の机はどこだと、探す。そして見つけた。
校庭側の前から1……2……3番目。そこにある。
椅子に座り、準備をする。
とは言っても、教科書の類もいらないし、筆記用具の類もいらないので、ただ座るだけだが。
しばらく、経つと誰かが入ってくる。
そして、その人に話しかけられる。
「おはよう。リルグレイシア」
「おはよ」
クガベットのようだ。
「にしても、早いね」
「準備はパパッとやったけど、朝ごはんはゆっくり食べたんだけどな」
互いに苦笑する。
そして、しばらく話していると、もう一人入ってくる。
「お。リルグレイシアに……あれ名前何だっけ」
アルフレクスだ。
アルフレクスは昨日近くで、話を聞いていたが、名前は直接話していないから、覚えていないようだ。
俺が紹介しようとすると、クガベットが自分から自己紹介する。
「初めまし。ではないか。俺はクガベットです」
「おう。俺はアルフレクスだ。よろしくな」
「よろしく」
互いに自己紹介しあい、アルフレクスも交えて、話す。
しばらく、話していると、先生が来たようだ。
先生は、教室に入りながら言う。
「じゃあ。ホームルーム始めるぞー」
その言葉で全員が座る。
そして、学園生活初日が始まる。