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Xmate -クロスメイト-  作者: 紅弥生 
第二章 行く先
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ー第十話ー 学園生活の始まり。

なんか、敬語とため口がごっちゃってるところがあると思います。書いてる時に直してますが、気づいてないところがあった場合は報告してください。

 学園見学が終わり、寮の入寮の手続きをするために男子棟の入り口に、アルフレクスとともに向かう。

 そこには長蛇の列ができていた。

 時間がかかりそうだと思い、思わず後ずさる。

 しかし、後ずさった先に誰かがいて、その人とぶつかってしまう。


「あっ。ごめんなさい」


 ぶつかった瞬間に即座に謝る。


「こちらこそ、周りに注意を巡らしてなかったから、あなたに気づかなかった」


 お互いに頭を下げあう。

 そして、ぶつかった人も列に並ぶ。


「え? あなたも?」

「そうですけど」


 おおおん。いかにも年上っぽい雰囲気放ってるから、同学年だと気づかなかった。

 そう、考えていると、相手がこっちの顔をまじまじと見ている。


「俺の顔に何かついてる?」

「もしかして、あなた、あの謎の竜を討伐した人?」

「そっそうですけど」


 唐突にそんなことを聞かれ、肯定する。

 なんでそんなこと聞くんだと思ってたら、続けだした。


「俺、自分の実力がどの程度まで届くか、知りたいから、あなたと戦ってみたい」

「え?」


 自分の実力を知りたくて戦うのは。OK理解できる。しかし、俺と戦いたい?これがよく理解できない。

 いや、正確には「あの王家の兵ですら敵わなかった謎の竜を討伐した人と戦って、自分はどこまで通用するか試してみたい」ということは理解できる。恐らく、模擬戦という形でだろうが、もしかしたら本気で戦いたいという場合もある。本気って言っても殺さない範囲だけど。


「ごめん。言葉足らずだったね。もちろん、模擬戦でだよ。本気で戦ったら、瞬殺で終わるだろうから」


 ですよね。でも、瞬殺とは言ってもそれは無理でしょう。だって、最悪の亜竜(デオトラント)を倒した時のスキル消えているんだから。でもまぁそのことを言ったら、怪しまれるから言わないけど。

 そして、模擬戦で戦いたいというのはもちろんOKだ。相手の頼みを無碍にしたくない。


「もちろん、良いよ。一応名前は?」

「あ。俺の名前は、クガベット。あなたは?」

「俺は、リルグレイシアです。」

「では、リルグレイシア、よろしく」


 そう、返事を返すと、クガベットはにっこりと笑い、入寮するための手続きをしにそそくさと受付に向かってった。

 というか、話していたらいつの間にかみんな、入寮届の受付を終わって寮に入っていたようだ。

 アルフレクスだけがしっかり待っててくれたが。


「あ。アルフレクス。ごめん」

「良いぜ、別に、じゃあ行こうぜ」


 そう会話し、受付しに行く。


「あのすみません、入学生で、寮に入りたいのですが」

「入寮届と受験番号を照らし合わせるので、受験番号をお見せ下さい」

「あ。はい」


 そう言われ、受験番号を提示する。


「168番のリルグレイシアさんですね。えーと、お部屋は1050号室です」

「分かりました」


 返事を返して、アルフレクスの方を確認する。

 あちらも丁度終わったようで、こちらを見て話しかける。


「行こうぜ」

「おう」


 そして、奥の方にある階段を上る。

 上りながら、アルフレクスは聞いてくる。


「お前の部屋何号室? ちなみに、俺は1051号室」

「同時にやったからか、奇跡なのかしらんけど、お前の隣の1050号室」

「おっ。いいじゃん」


 そして、それぞれの部屋に入ってく。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

―翌日―


 起きて、朝の支度をする。そして、ご飯を食べるために、部屋から出る。

 そして、鍵を閉める。

 閉めると同時に話しかけられる。


「おはよう。リルグレイシア。お前も朝ごはん?」

「おう。おはよう。アルフレクス。そうだけど。お前も?」

「おう。なら一緒に行こうぜ」


 そう会話し、一緒に朝ごはんを食べに行く。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 朝ごはんを食べて部屋にもどり、準備し、教室に向かう。

 どうやら、一番乗りのようだ。誰も教室に来ていない。

 自分の机はどこだと、探す。そして見つけた。

 校庭側の前から1……2……3番目。そこにある。

 椅子に座り、準備をする。

 とは言っても、教科書の類もいらないし、筆記用具の類もいらないので、ただ座るだけだが。

 しばらく、経つと誰かが入ってくる。

 そして、その人に話しかけられる。


「おはよう。リルグレイシア」

「おはよ」


 クガベットのようだ。


「にしても、早いね」

「準備はパパッとやったけど、朝ごはんはゆっくり食べたんだけどな」


 互いに苦笑する。

 そして、しばらく話していると、もう一人入ってくる。


「お。リルグレイシアに……あれ名前何だっけ」


 アルフレクスだ。

 アルフレクスは昨日近くで、話を聞いていたが、名前は直接話していないから、覚えていないようだ。

 俺が紹介しようとすると、クガベットが自分から自己紹介する。


「初めまし。ではないか。俺はクガベットです」

「おう。俺はアルフレクスだ。よろしくな」

「よろしく」


 互いに自己紹介しあい、アルフレクスも交えて、話す。

 しばらく、話していると、先生が来たようだ。

 先生は、教室に入りながら言う。


「じゃあ。ホームルーム始めるぞー」


 その言葉で全員が座る。

 そして、学園生活初日が始まる。

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逆境の騎士〜誰にもない属性魔法と特性でピンチをチャンスに〜
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