ー第九話ー 正式な入学
遅れてすみません。
投稿6日で総合PVが1000突破!!ありがとうございます!!
受付に向かい、正式な入学手続きをする。
「すみません。一週間前に入学式を迎えようとしたものなんですが」
「はい。受験番号確認させてもらいますね」
「あっはい」
そう言って受付に手渡す。
「168番ですね。リルグレイシアさん、こちらをどうぞ」
「え?あっはい。」
そう言って受験番号とともに渡された紙を見やる。
そこには、再入学式に関する備考と書かれていた。
何かいけないものでも書かれているのかと思った。
読み始めようとしたときにヘルクレットが話しかける。
(おい。お前、なんかおかしくないか?)
(何が?)
(お前そんなに疑心暗鬼じゃないだろ)
(ヴッ! だって、貴族になったから、それで、何か言われるんじゃないかって。)
(そこまで気にしなくても良いだろう。アルフレクスだって目の前の受付のやつだって、余所余所しい雰囲気で応対してないし)
(確かに。ありがとう。ヘルクレット。)
(気にすることじゃあねぇよ)
(あれ? もしかして照れてる~?)
(抜かせ! さっさと、意識を現実にもどせ!)
照れてるヘルクレットをもう少しいじっていたいが、学園にいることを思い出し、意識を現実に戻す。
戻すと同時に、アルフレクスから話しかけられる。
「お前、本当に大丈夫か? 様子がおかしいけど」
「え? あ。うん。大丈夫」
「なら、いいんだけど。じゃあ、行こうか」
「え? 行くってどこに?」
「その紙に書いてるだろ」
「え?」
言われて紙を確認する。
「再入学式は入学生のみで行いますので、直接、学園の中庭にお集まりください」という表記があるのに気づく。
そして、アルフレクスに返す。
「あぁ。これか。中庭集合ってやつね」
「そうそう。何度も確認して悪いけど、お前だいじょう……」
「さっ。行こう行こう」
アルフレクスがもう一度「大丈夫か?」って確認しそうになるのを、遮り背中を押して移動する。
ここで、最悪の亜竜によってLv.2だったのがLv.30にレベルアップしたおかげで、筋力パロメーターを4/1程度でアルフレクスを押せる。
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中庭に移動した俺たちは用意されていた、椅子にそれぞれ座る。
もちろん、隣で。
そうしてから話していると、いかにも何でもできそうな男性が出てきて、再入学式の始まりのアナウンスを流す。
「それでは、再入学式を始めたいと思います。皆さん静かに着席し、お待ちください」
なんか日本語がおかしい気がするが気にしない。
俺もアルフレクスと話していたのを中断し、前を向き、背筋を伸ばす。
その姿勢でしばらく待つと、再びアナウンスが流れる。
「それでは、再入学式を始めます。まずは、学園長からの挨拶とメッセージです。学園長宜しくお願いします」
そのアナウンスが合図となり、入学式が始まる。
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入学式が終わり、学校の見学をしている。
まずは一階の新入生用のクラス。うん。至ってシンプル。
次は三階に上がって召喚魔術用の部屋。ごちゃごちゃって物が置いてあって、研究室っぽい雰囲気を出している。
その隣が「闇」「光」「聖」属性魔法の部屋。ミスリル加工が部屋にされているらしいから、魔法当ててもよほどのことがない限り大丈夫。というか、ミスリルそんなに使って、懐は大丈夫だったのかな?絶対この学園作った……って初代王様か。でも、懐が痛いって泣いてそう(棒)
その次に別館に来て医務室。うん。感想は特になし。ただ、医務室は別館の全ての階にある。
その次の次にまた一階に戻って職員室&校長室&会議室。うん。高校と同じ作りしてるけど、パーソナルコンピューターことPCとエアコンなどの人類の英知の結晶とよばれる科学製品は異世界なので当たり前のようにない。というか、今まで何とも思わなかったけど、ここは本当に異世界なのであろうか?諸説あるが、宇宙は四次元空間と言われるのだから、もしかしたら、地球と同じ世界だけど、時間軸が違く、地球のある天の川銀河から超遠い銀河系の惑星の可能性だってあるかもしれない。まぁ、それを確かめる術はないので、どうしようもないが。
と、話が逸れた。戻そう。
職員室の次は二階にきて、2・3年用教室。新入生用のクラスと大差ない。
その次は4・5年用教室。ここもあまり変わらない。
そして、食堂。ここの食堂で出される食べ物はうまいらしい。
次に、校庭。主に走り込みや「時空」「地」「無」属性魔法、学園祭の時に使う。隅に木がポツンと生えている以外特徴はない。
次に訓練場だ。剣術などに使うらしいが、最悪の亜竜によって半壊している。ちなみに、俺がぶつかった跡もクッキリ残っている。後、改修工事中だ。
最後に寮。男子棟は右側、女子棟は左側だ。男子棟女子棟の間には壁があるので、男子棟から女子棟を覗き出来ないという構造になっている。
ざっと校舎はこんな感じになっている。説明してない部分もあるが。