ー第四話ー 覚醒
書き終わったので、投稿しました!
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――ここは一体どこだ?
――俺は最悪の亜竜と戦って……
――そうだ! 最悪の亜竜はどうなった。 王都の住民は無事に避難できたのか?
俺は飛び起き、周りを見る。
しかし、周りは墨汁を水で薄めたような色ということ以外何も特徴はない。
すると、ゲームで良く聞くメッセージ音が鳴る。
――ん? なんだ?
メッセージ音のした方向を見た瞬間、辺りに王都の様子が映し出される。
王都の様子はバトルフィールドになっていた。そして、逃げ遅れた人々が食べられている。
――間に合わなかったか……
そこで映像は途切れ、どこからか声が聞こえてくる。
――――立て。立ち上がるんだ。まだやれる筈だ……
――でももう、多くの人々が食べられてしまっている。今さら向かっても間に合わない。
――――いや。まだ、間に合う。そして、助けるんだ。
――助ける? 馬鹿を言え、光の速度で移動して攻撃したとしても見切られて攻撃されてそこで終わりじゃないか。
――――ならば、力を授けよう。それを使って助けるんだ。
――大きな力には代償が伴うだろ? 代償がある力なら、俺はいらない。
――――頑固だなぁ。僕が授ける力は、代償はないよ?
――嘘を言え。必ず代償は伴う筈だ。
――――やらなきゃ、分からないだろ?
――確かにそうだけども。でも、大きな力には必ず代償は伴う。
――――あまり、言いたくはなかったけど。しょうがない。”今僕たちが話してる間にも人々は食べられている”んだよ?それでもいいの?
――うぐッ。あぁもう! 代償がどうなってもいい!
――――それを待ってた。じゃあ、力を授けてから、意識をあっちに送るよ!
【NAME:RILGLAYSIAはスキル「武具作成」を取得】
【NAME:RILGLAYSIAはスペシャルスキル「神竜合体」を取得】
【NAME:RILGLAYSIAはウェポンスキル「両手剣」によるスペシャルアシストスキル「天地両断」を獲得】
そのメッセージとともに俺の意識は吸い込まれていく――――
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「ッ! はぁはぁ」
俺は起き上がり、周りを見渡す。
そして、一点をみる。そこには、最悪の亜竜がいる。
最悪の亜竜は逃げ遅れた人々と王家の兵を貪りながら王家に向かって歩いている。
それを確認し、俺はスキルを使用する。
「武具作成」
【NAMNSJHVXZBnJMNBCNXNBDD】
スキルが特殊なのか枠を外れたからなのか、メッセージがバグる。
武具作成により、ミスリルの剣を二本、成される。
そして、スキルを連続使用する
「闘神」
「神竜合体」
【NAME:RILGLAYSIAはスキル「闘神」を発動。NAME:RILGLAYSIAの直接攻撃力・魔法威力を10倍化】
【NAME:RILGLAYSIAの常時発動スキル「神竜の加護」が発動。NAME:RILGLAYSIAの経験値が2倍+筋力・俊敏を10倍化】
【NAME:RIKLZHBZXsxhcbxhcxjhooji】
最初の二つは正常だったが、最後の一つはまたもやバグる。
スキル「神竜合体」により、神竜と呼ばれる者と一体化し、姿とステータスが少々変化する。
まず背中から翼が生え、飛べるようになる。
次に髪色は赤色から真紅に少し黒味がかった色に変化する。
そして、俺は最悪の亜竜に向かって駆け出す。
最悪の亜竜も俺に気づいたのか、咆哮してくる
「GAWAAAAAEY!!!! GYAWWWWW!!」
その声が戦いの蓋を切って開いた――――