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Xmate -クロスメイト-  作者: 紅弥生 
第二章 行く先
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ー第三話ー 混沌の入学式後編

自分でも忘れすぎでは?と思うくらいヘルクレットさんを忘れてる気がする。


――――そこにいたのは危険度SSS(トリプルエス)のモンスターだった。


 何故分かったかは、俺がモンスターの姿を視界に入れたと同時にヘルクレットが反応したからだ。


(ッ! あれは不味い!! 危険度SSS(トリプルエス)のモンスター「デオトラント・クライアンス・デイーピアング・ドラゴン」だッ!!)

(名前ながッ!)

(通称は「最悪の亜竜:デオトラント」)

(なんで最悪なんだ?)

(でも、おかしい。数万数千万という街を破壊し、なにもなかったように姿を消した筈だ! 何故ここにいる!!)

(とりあえず、やばくないか?)

(ああ。ヤバい。取り合えず今すぐこの町から住民を避難させないと、撫で斬りにされるぞ!!)


 しょうがない。この町全体がバトルフィールドになる前に避難させないと間に合わないな。

 ここは俺が食い止めて、先生方に住民の避難と王宮への連絡をさせないと。

 でも絶対承諾しないだろうな。

 先生方がいる方向に向き直り、大きな声で言う。その時にはもう、立ち直っていたが、絶望の顔色になっている。


「先生!」

「なんだ!」

「ここは俺が食い止めます! 先生方は住民の避難と王都への連絡をお願いします!」

「駄目だ!」

「でも、早くしないとこの町の住民の命がないんですよ!」

「ウッ!」


 そこまで話すと、先生方と生徒と入学生がざわめき出す。

 そして、先生方が集まり、話し合いだす。

 早く決めてくれ!時間がない!と思いながら、最悪の亜竜を視界に入れる。

 最悪の亜竜はおいしそうなものを探すかのような目で俺たちを見回している。

 すると、先生方は決まったようで俺に向かって言う。


「分かった! 俺たちは君の要望に従う! しかし! 死ぬなよ!」

「分かりました!」


 返事をし、剣を握り締めながら最悪の亜竜に向かって猛スピードで駆け出す。

 それと同時にスキルを二連続で発動する。


「闘神」

「ワン・オブ・ブレーク」


【NAME:RILGLAYSIAはスキル「闘神」を発動。NAME:RILGLAYSIAの直接攻撃力・魔法威力を10倍化】

【NAME:RILGLAYSIAの常時発動スキル「神龍の加護」が発動。NAME:RILGLAYSIAの経験値が2倍+筋力・俊敏を10倍化】

【NAME:RILGALAYSIAは「ワン・オブ・ブレーク」を発動】


 そして俺は光の速度で移動しながら、最悪の亜竜に攻撃する。

 しかし、最悪の亜竜は傷一つ付いていない。

 12連続攻撃が終わり、ちらっと後ろを見る。誰もいなくなっていた。

 よし。まずは、生徒を避難できたか。しかし、住民はまだ避難し終えていないだろう。時間をもっと稼がなきゃ。そう思い、剣を構える。そしてもう一回スキルを発動させる。


「ワン・オブ・ブレーク」


 再び、光の速度で最悪の亜竜を攻撃する。

 すると当然、腹に凄まじい激痛が走ると同時に吹き飛ばされる。


「ふぐッ!!」


 そして壁に激突し、気絶する――――



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