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Xmate -クロスメイト-  作者: 紅弥生 
第一章 初まりの始まり
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ー第一話ー 最悪の旅行前編

初投稿です。

頑張って投稿します

次話は少し短くなるとおもいます


「では、明日から野外活動だからあまり浮かれ過ぎて寝坊して遅れる。なんてことのないようにな」


「起立、注目、さようなら」


『さようなら』


 そういうと、先生は教室から出ていく。

 それを見届けた後、俺はだらしなく椅子に座り込み、机の上に倒れ込む。


「はぁ〜〜明日から野外活動だからしばらく授業はないからいいけど、ダリィ……」


 俺の名前は寺橋(てらはし)(まもる)。そこら辺にいるふっつうの男子高校生である。


「ハハッ。お前相変わらずだな」


 今話しかけてきたのは、俺の数少ない友人である北西(きたにし)(つよし)という。


「しょうがないだろ〜。ダルいもんはダルいんだから。まじで野活終わったら、退学でもしてやろうかな」


 俺は机に突っ伏しながら返事する。


「おいおい、流石にその冗談はキツイぜ」


 それに彼は苦笑いしながら返す。


「それで?今日は、部活ある?」


「あるわけ無いだろ〜?あったとしてもサボるわ。そもそもなんで野活前日に部活やらなきゃいけないんだよ?」


「ハハッ。それもそうだな。じゃ、この後買い出し付き合ってくれよ」


「え?何?お前まだ準備終わってなかったの?」


 自分も一個足り無いけどな。

 それは隠しそんなことを聞く。


「誰かさんと違って、塾や何やらと忙しかったからな」


「あーはいはい。面倒自慢は分かりました。ま、俺も暇だったし、いいぜ」


「よしきた。うーん。時間は……ないな。制服のままで行くか」


 チラッと時計を確認して言うので、俺も横目で時計を見る。

 時計の針は3時を指している。

 一つの市ではあるが、仙台市はそこそこ広い。

 今から駅前に行って物品を選び、買い、家に戻るまでは結構な時間がかかるだろう。

 地下鉄を利用すれば一瞬だろうが、帰宅時間にもかかりかけている時間の地下鉄は人が溢れかえっている。

 それに当たり前だが、地下鉄に乗るにしても毎分電車が通っているわけではない。

 来るまで待っていたらそれこそ、時間の無駄だ。

 そこまでざっと数秒。そして、返事をする。


「……そうだな。よし。行くか」


 そう返事をしながら、バッグを持ち立ち上がる。

 教科書類は……宿題はないし、野活に入るのだから、別に必要ないか。

 チラッと机を見てそう思い、つつ歩きだす。


------------------------------------------------------------

----翌日


「ふぁぁぁ……眠い……」


 あのあと、仙台駅前で色々買い揃えたあと、そのまま別々に帰路に着いた。

 そして、今はその翌日。二泊三日の野活に行くところなのだ。

 集合場所は学校だったので朝早くに来ている。

 

「……ったく、高校生なのにうっきうきでよく眠れないなんて情けねぇー……」


 そうボソっと独り言を溢すと、突然肩をバシンっと叩かれる。


「おはよう!護君!!君はきちんと早く来ていて偉いな!!」


「お……おはようございます」


 突然力強く叩かれて目を白黒させながら、なんとか答える。

 それのおかげか、せいかはわからないが、目も覚めたようだ。

 ぼんやりと、正常に戻ってきた視界で叩いた人物を認識する。

 彼は笹木(ささき)敦盛(あつもり)先生という。

 ややオーバー過ぎるが、肩を叩くのは先生の挨拶なのだ。暴力ではない。

 現に、叩かれてバッグの重さも相まって、バランスを崩して転びそうになったところを受け止めてくれる。

 心配の言葉の一つもないが。

 その先生はそのまま次の生徒に挨拶しに行っている。


「やっ、護。 ん?お前さては……」


「違うわ!!」


 続けて話しかけてきた剛を無視しようとしたが、あらぬことを口にしようとしたので、食い付くように否定をしてしまう。

 あらぬことは事実、小学生みたいにうきうきだったので否定は出来ないが、それを指摘されるのは俺の謎のプライドが許さない。


「はいはい〜分かりました〜。俺は先にバスにのってま〜す」


 尚もニヤニヤしながら言う剛を睨みつける。

 その直後、「バス」という単語がようやく脳みそに行き届いたのか、俺も慌ててバスに乗り込む。

 そうしてバスの中で揺られながら一時間程度。

 仙台空港に到着。

 点呼をし、荷物検査をし、ようやく飛行機に搭乗する。

2022/4/28内容をちょぴっと改変

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逆境の騎士〜誰にもない属性魔法と特性でピンチをチャンスに〜
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