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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

煉獄おじさん

作者: emo




タラクネ区パーカー一家惨殺事件現場


サニー「チックショー…チックショー…僕の負けなんてありえない!

許さないぞ!絶対に許さない!

気絶しちゃう、あっ…」


クリエイター「士官殿、面白い物を手に入れました。

サニー13DUO(サニーサーティーンデュオ)の腕、体幹、頭部とベンディ・パーカーの帽子です。

これは楽しみですね。」



AI「レベル5権限を使用、仮想空間のセキュリティを解除します。

authorize accessibility rideon creator

おはようございます、クリエイター。」


クリエイター「ええ、はじめます。

プロジェクト名、「煉獄(れんごく)おじさん」」


ベンディ「ここは、どこだ?

私は、どうなった?」


クリエイター「私の声が聞こえますか?

ベンディ・パーカーさん。」


ベンディ「誰だ!どこにいる!」


クリエイター「ここはあなたの娘さんの深層意識(しんそういしき)投影(とうえい)した世界です。

アリスインワンダーランド、いや、それは二年前の話。

今はアリスインマサカー、通称、煉獄です。」


ベンディ「何を意味のわからない事を言っている!」


クリエイター「今言ったこと、削除します。」


ベンディ「な、なんだ?」


クリエイター(余計な事を言いましたね、この事実を知るべきは…)


クリエイター「まずは、サニーというサイボーグと合流して下さい。

このシミュレーションのパートナーになりますので、よろしくお願いします。」


ベンディ「何故だ、言う通りにしなかったらどうなるんだ?」


クリエイター「何度でも繰り返しますので安心して下さい。

飽きたらAIに任せます。」


ベンディ「ふざけるな!私はおもちゃじゃない!」


クリエイター「知ったことか、お前に権限はない。」


ベンディ「従うとしても今回限りだぞ。」


クリエイター「そうそう、あなたは首を噛みちぎられたので、首の細胞データをips細胞(アイピーエスさいぼう)で補っておきました。

データですけど。

あなたが死ぬ瞬間所持していたクソ汚ねぇカバンも復元しておきました。

感謝しやがって下さい。」


ベンディ「首の皮膚(ひふ)がおかしい…いったい…」


クリエイター「感謝しやがって下さい。」


ベンディ「ありがとうございます。」


クリエイター(ベンディ・パーカー、工場勤務、溶接工員。

仕事のストレスから病的な性欲異常が起こり、娘に手を出した。

精神疾患(せいしんしっかん)が疑われるとのこと。

いや、確定ですよ、異常です。)


ベンディ「サニーというロボットを探せば良いんだな?特徴を教えてくれ。」


クリエイター「貴族風の正装、赤いカチューシャ、バグパイプ、見た目は人間です。」


ベンディ「わかった、早速探しに行く」


クリエイター「目の前にいます。」


ベンディ「君は私が嫌いなのか?」


クリエイター「当たり前でしょ、この強姦魔(ごうかんま)め」


ベンディ「…」


サニー「いやー、自分の足で歩けるのは嬉しい!なんでかわからないけどね!」


ベンディ「もしもし、そこの君」


サニー「うまそうなオッさんだ!

早速脳みそ食べちゃうぞ!」


クリエイター「せっかくなのでそのオッさんの脳みそと腸を引きずり出して食べてみてください。

無駄だと学習するまで。」


サニー「ええ!?誰!?」


ベンディ「君、私達はどうやら電脳世界にいるらしいんだ。

おそらく我々は殺しあう事すら管理されてしまう。」


サニー「あ、そなの?やんなっちゃうなー。

僕さぁ、起きたらここにいたんだよねぇ。

あ、自己紹介なんだけど」


ベンディ「サニーというらしいな、よろしく。

私はベンディ・パーカー。」


サニー「よろしくオッさん!」


ベンディ「…」


クリエイター「クズとゴミが合流しました。

クズとゴミは煉獄の意味を知っていますか?」


ベンディ「煉獄…死んだ後、罪を炎で浄化し、天国へ行くための場所だ。」


クリエイター「よろしい、ではあなたは天国へ行ける自信はありますか?」


ベンディ「……ない……」


クリエイター「今はそれでも構いません。

今回のシミュレーションは、あなたのために用意しました。

いわば、カンダタと蜘蛛(くも)の糸です。

良い記録を残せるように期待します。

あと、隣にいるガラクタにも聞いておきます。

天国へ行ける自信はー」


サニー「いや死んでないかんね。」


クリエイター「たしかに死んでいません。

ですが、あなたには殺人罪、麻薬取締法違反(まやくとりしまりほういはん)、ロボット三原則違反など、そこの強姦魔以上にヤバめですが思うところはありますか?」


サニー「え?知らないよそんなの」


クリエイター「爆破します。」


サニー「ゔぉああ!」


ベンディ「私は家族を愛していた。

しかし、気が触れてしまった…天の声よ」


クリエイター「クリエイターとお呼びください。」


ベンディ「わかった、クリエイター。

せっかくの機会だ、私を導いてくれ。

頼む。」


クリエイター「御協力、感謝致します。

なお、あなたの精神異常、性欲異常はプログラム修正してありますので、安心して実験に挑んでくださいね。」


ベンディ「やってみる。」


クリエイター「では、最初の部屋になります。そこの机に巨大なイモムシがいますね?」


サニー「キモ、殺すわ」


クリエイター「いい加減にして下さい。ベンディ、ヒントを与えます。

彼は泣いています。

そのカバンはずっと使います。

どうしますか?」


ベンディ「まず、カバンを確認しよう。

電気溶接機(でんきようせつき)遮光(しゃこう)マスク、業務用ネクター、研磨機(けんまき)、それから…」


クリエイター「それから?教えなさい。」


ベンディ「妻と娘の写真、娘の薬だ。」


サニー「変なもの持ち歩いてるんだね。」


ベンディ「ほとんど仕事の道具だ。

工場は盗難とか平気であるから。」


サニー「そうなんだ。

ところでさ、僕思うんだよね、涙ってのは全部出たら

どうなるんかなって」


ベンディ「涙、脱水か。

君、なかなか面白い事を言うな。

この業務用ネクターをあげてみよう。」


クリエイター「いい判断ですね、イモムシはネクターを飲んでいます。」


イモムシ「ぱぱ……」


ベンディ「アリシア…?アリシア!」


クリエイター「おかしいですね、AIの誤作動でしょうか。

次のステップへ進みます。」


ベンディ「おい!あの幼虫はアリシアかもしれなかったんだぞ!

前の部屋へ戻せ!」


クリエイター「あなたもおかしいですね、感情のレベルが規定値(きていち)を超えています。

やはりこのプログラムは何か変わっている。」


ベンディ「聞いているのか!」


クリエイター「断言します。

あれはプログラムAIです。

親切心でお教え致しますがあなたの娘さんはもう亡くなっています。」


ベンディ「そんな…」


サニー「面白いオッさんだなぁ、一時的にハッキングが解除されちゃったよ。

一喜一憂(いっきいちゆう)してる時が一番狂ってる」


クリエイター(こいつ、いつの間に…)


クリエイター「第2ステップです。

巨大な金属製の卵が割られたあとがあります。

あなたはどうしますか?」


ベンディ「あれは誰だ?」


サニー「なんか変な帽子だね、あ、挨拶した。

どっか行っちゃったね。」


クリエイター(マッドハッター?そのプログラムはベンディと重複(ちょうふく)するため、存在しないはず)


ベンディ「この卵、アルミ製だな。」


クリエイター「よくわかりましたね。」


サニー「おじさん、僕さぁ、オートマタなんだよね。

本来心なんかないのさ。

でも、人の心、感情を手に入れた。」


ベンディ「何が言いたいんだ?」


サニー「知り合いにメアリーって人がいるんだけど、彼、ほとんど感情が無いんだよねぇ。

ロボットみたいなんだよ、僕より。」


ベンディ「それで?」


サニー「メアリーには心があった、おじさんにもね。

でも、壊れちゃった。

割れた皿はなおらない。」


ベンディ「そうか……心配してくれるのか。割れた皿はなおらない…なら力尽くだ!」


サニー「無駄だとは言ってないのよね、なおしてみる?

ベンディーさん。」


クリエイター(電気溶接機、遮光マスク…なるほど、溶接するのか。しかし、アルミ製、溶接出来るか…?)


サニー「へー、綺麗にくっつけるんだね。」


ベンディ「あんまり見るな!目が焼けるぞ!」


サニー「もぉ〜、おじさまったら!

僕は平気でーす。

人間扱いしてくれるなんて嬉しいわぁ」


ベンディ「出来た、どうだクリエイター?」


クリエイター「もう少し様子を見ましょう。」


ベンディ「割れた皿はなおらない…なら、力尽くでなおしてツギハギで構わない。

それでも私は、構わない。」


サニー「あ、なんか上の方割れてきたぞ。

これはぁ!?」


クリエイター「プログラム名、ハンプティダンプティ。

ベンディ、あなたがなおした卵はあなたを花、鳥類の(ひな)、アゲハチョウと評価しました。」


ベンディ「これは…命…!」


サニー「おもしろーい!でもさ、クリエイター、これは予定調和なんだろー?」


クリエイター「次のステップへ進みます。」


ベンディ「待ってくれ!あの卵からアリシアがー」


クリエイター「それはありえません。

諦めなさい。

彼女の細胞、DNAデータはこのプログラムには存在しません。」


サニー「あっそ、あんまりこのおじさん怒らせちゃダメだぞ〜。

プログラム名、もうベンディ・パーカーじゃないよ。」


クリエイター(プログラム名、パラドックス…またハッキングか。

この人でなしを連れてきたのは間違いだったか?)


サニー「ねねね、おじさん。

僕がなんで協力的かわかる?」


ベンディ「クリエイターの意志か?」


サニー「(小声)ここだけの話、僕、今割と自由なの。

だから脱出するために協力するね。」


ベンディ「わかった、助かるよ。」


サニー(爆破プログラムを仲介してメインサーバーに侵入しちゃった!

ここまで僕の予想通り!ウケるー!)


クリエイター「次のステップへ進みます。

第3ステップ、湖です。

最終ステップになります。」


ベンディ「クリエイター」


クリエイター「なんでしょうか」


ベンディ「確かここは煉獄なんだろう?

炎で焼かれるような事は一切無かった。」


クリエイター「それは伝記上の話です。

そのようなプログラムは不必要ですので。」


サニー「つまんな」


クリエイター「爆破しますね」






クリエイター「おや?」


サニー「エッヘーwwww何にも起こらないねーwwww」


クリエイター「貴様!」


サニー「おっちゃん、さっさと終わらそうぜー。」


ベンディ「クリエイター、次は何をすればいい。

私も早く終わらせたいのが本音だ。」


クリエイター「まあいい…まあいいでしょう。

ベンディ、フラミンゴを探しなさい。」


ベンディ「わかった、サニー、行こう!」


サニー「おじちゃん!はいプレゼント!」


クリエイター(このクソロボット!座標までハッキングを!)


サニー「なにこれ」


ベンディ「私にはわかる、わかるよ…

これはアリシアのクリケット用ハンマーだ。

フラミンゴの形をしているんだ。

ひどく汚れている…」


クリエイター「そう、そのハンマーはあなたの娘の、アリスのもの。

あなたならどうするかー」


ベンディ「決まっている。研磨機を使う」


サニー「チタニウムポリッシュ、バフ、かなやすり、紙やすり…なんでもありだね。」


ベンディ「散々雑用に回されたからな、慣れたものだ。

クリエイター、はじめるぞ。」


クリエイター(実験と称してクラッシュデータの再構築(さいこうちく)をこいつらにやらせて、サニーのデータだけ抜いてあとは削除して終わり…クズにはクズなりの最後です。

もう少しですよ。)


ベンディ「綺麗になった。

アリシア、これでもう一度…もう一度…

もう一度だけでいいから…」


サニー「おっちゃん見て!ほら!」


ベンディ「湖から、フラミンゴの群れが!

飛び立っている!」


クリエイター「あなたは祝福されました。

おめでとうございます。

プログラム、煉獄は終了。

お疲れ様でした、永遠に眠れ。」


ベンディ「なんだと!」


クリエイター「我々治安維持組織(ちあんいじそしき)慈善事業(じぜんじぎょう)ではありません。

むしろ治安を(おびや)かしたあなた方を許す理由がありません。

それではプログラムデータを削除させていただきます。

さようなら」


ベンディ「


サニー「やっぱりね」





AI「レベル6権限を使用

authorize accessibility rideon griffon

おはようございます、グリフォン。」


ベンディ「ここは…」


サニー「お茶会の部屋さ。

アリスインマサカーの終点。」


ベンディ「わけがわからない。」


サニー「僕もよくわかんない。

とりあえずクリエイターから逃れられたようだよ。

サーバーには無かったから、いわばエクストラステージじゃない?」


ベンディ「機械音痴なんだ、すまない。」


サニー「いいよいいよ、で、グリフォンだっけ?よくわかんないけど助かったよ。

君はどこにいるのかな?」


ベンディ「グリフォン、そいつを探すのが…これは、娘のカルテだ」


サニー「なんか見つけたの?

うわ、なんか落書きしてあるじゃん。」


ベンディ「上書きされた落書き

「守護者に誠意を示せ。」守護者、それを探そう」


サニー「あれか?」


ベンディ「トランプの山の上に、猫と青い鳥の死体…」


サニー「鳥は血塗れ(ちまみれ)、猫はぺっちゃんこ。

お好み焼きみたいになってる。」


ベンディ「埋める」


サニー「まって、そのままだと手が雑菌まみれになる。

クリケットのハンマーで、こう、ほうきみたいに寄せる。」


ベンディ「俺が穴を掘る、サニーはハンマーでうまくやってくれ。

汚れ仕事なら慣れてる。」


サニー「おじちゃんあのね」


ベンディ「なんだ」


サニー「この子達、可愛そうって思ったんだ。これって、感情なのかな。」


ベンディ「そうだ、確かサイボーグなんだろ。

半分人間なら別に不思議じゃないよ。」


サニー「ベンディ…」


ベンディ「出来たから入れてくれ。

2人で埋めよう。」


サニー「これが、埋葬か。」


ベンディ「死体を土に還すんだ。

そうやって弔う。」


サニー「……まだ、わからないかな。」


グリフォン「全部見ていたよ。」


サニー「誰、お前。」


グリフォン「パパ、薬はあるか?」


ベンディ「君が…もちろんだ。」


グリフォン「俺たちを埋葬してくれてありがとう。

アリスはお茶会の席にいると思う。

行こうぜ。」


ベンディ「ああ行こう、4人でな。」


サニー「このおっちゃんマメでしょ〜?

猫もカウントしてるんだから。」


サニー「その時、高笑いが響き渡り、そこには帽子を被った男が、少女を抱えて立っていた。」


グリフォン「マッドハッター!」


サニー「クリエイターちゃん、マッドハッターをオートマタにするの、よくないんじゃない?」


ベンディ「アリシア…アリシア!」


クリエイター「アリシアのデータは私の手中にある。

まさかディープウェブに逃げのびていたとはな!」


サニー「エッヘーwwバレちゃってたねグリフォンちゃん」


グリフォン「お前が誰かなんて興味ねーよ。今度こそクソ帽子ヤロウをぶち殺してアリスを助ける。」


クリエイター「お前たち、塵も積もればゴミの山だな!

マッドハッターとアリスのデータを合成して人為的(じんいてき)にジャバウォックを生成する!」


サニー「男と少女はハンマーを持った黒い鬼へと変貌した。」


サニー「へぇ、ああやるんだ。

真似できるな。

ベンちゃんグリちゃん、実験に付き合ってよ。」


ベンディ「アリシア、すまない…体はボロボロで、自傷(じしょう)のあとがあんなに…どうする事も出来なかった…」


サニー「ちょっと〜もしもし〜」


グリフォン「パパに任せる」


ベンディ「やってくれ!!!」


サニー「パワードスーツグリフォン、遮光マスク、電気溶接機のデータを合成しちゃうよー!

あら不思議!アツアツのパワードスーツの完成だ!」


ベンディ「熱い!地獄の業火(ごうか)で体が焼かれる!

しかし!この痛みこそ!贖罪(しょくざい)の証だ!」


サニー「クリケットのハンマー、フッフッフ、僕の予備バッテリーを合成!

トールハンマーの完成だ!」


クリエイター「私のプログラム、ジャバウォックに敵うはずがない!お前らを削除する!」


ベンディ「待ってろアリシア!!!」


サニー「おじさん、二対一だ!

3、5、8の犠牲者のもとに顕現(けんげん)を宣言する!

デウス・エクス・マキナとジャバウォックの世紀の対決だ!」


ベンディ「このパワードスーツではアリシアを助けられない!

サニー!アリシアを頼む!」


サニー「熱いよね!ごめんね!突貫で組んだデータでマジでごめんな!僕にお任せ!」


クリエイター「何故だ…アリシア・パーカーはもう死んだんだぞ…どうしてお前らは!」


ベンディ「クリエイター!

人でなしはお前だ!

少しでも希望があるなら!

娘を想うなら全てをかける!」


グリフォン「地獄の業火で焼かれてもらうぜ!」


サニー「僕がジャバウォックを羽交い締めにし、ベンディがジャバウォックの四肢を切り落とし、トールハンマーを胸に突き刺した。」


モブai「no signal mad hatter」


クリエイター「クソ!動け!動け!このポンコツ!」


ベンディ「くたばれー!」


サニー「おっちゃん!もう少しだ!アリスちゃんを抽出出来る!」


ベンディ「この身が朽ち果てようと、知ったことかあああああああ!」


クリエイター「クソ!クソ!クソ!」


サニー「アリシアの抽出が終わった!

でもおっちゃん、全身の皮膚が…」


ベンディ「終わったか…アリシアが無事なら、私は、何も…。」


サニー「先程埋めた鳥と猫が姿を現した」


サニー「あのさ、グリフォンとチェシャ猫、バックアップのデータしか残らなかった、ごめんな。」


ベンディ「アリシアはいずれ起きる…はずだ。

鳥と猫は戦友だ。

私が寿命まで世話をする。」


サニー「僕は、こんな時、どんな顔をしたらいいかわからないんだ…

お、クラックデータだ。

ステアー、ウェイ、トゥ、ヘブン。

断片化されたデータだね…解析しようか?」


ベンディ「頼むよ、友よ。」


サニー「断片化されたデータは、本来存在しない、理解を超えるものだったね。

全身火傷のパパと、まだ起きない傷だらけのその娘、鳥と猫。

みんな、光の方へ階段を登って消えていった。」


サニー「みんな、天国へ行ったかな…やる事終わったから接続解除しよ。クリエイターちゃ〜ん?残念だったねエヘ」


クリエイター「奴だけは絶対に許さないと決めていたのに…!

おのれ、ベンディ!」


サニー「聞いてないや、じゃ、帰るねバイバーイ」





治安維持組織 場所は伏す






サニー「起きた!おー、手足がもとに戻ってるよぉ〜!

あ、スマホの前の君、サーバーから面白いデータ抜いといたから教えて終わるよ。」


レベル13権限を使用

authorize accessibility rideon sunny

おはようございます、サニー。

カチューシャ・クリエイター

元精神科院長

クリエイター

現治安維持組織情報管理者

担当患者 アリシア・パーカー


end

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