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お転婆娘 イアン
イアンの家を捜すのに、かなりの時間がかかってしまっている。
とりあえず、誰かに聞くしかないな…
あれほどのお転婆娘だ。顔が知られてるだろ。きっと。
「あの……すみません…赤髪でショートカットの女性の家知りませんか?」
俺が話を聞いた男はニカッと笑って、案内してくれた。
ついていくと、そこは俺がついさっきまでいた家と同じ家だった。
ここがイアンの家か。
「それにしても君、イアンの知り合いかい?
彼女、付き合うには少しアレだよ?」
は……?え、いや、そういうことじゃないんだよなー。
「いえ、少し用事があるだけなんで…ありがとうございました。」
絶対あらぬ誤解をされた気がする。
お転婆以外で顔が知られてるって、相当なやつだな……
イアン……




