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世界は終わりを告げている。  作者: 現実みかん
1世界目
14/16

いざ、過去の世界へ

「は?私は全ての魔法は言えばなんとかなるって、あの女に聞いたわ」


時間がない上に、バカなことで叫んでいる俺にイアンが非難した。


「もしかして、聞いてなかったとか……」


「いや、聞いてない。世界転移しか聞いてない」


あの女神、教えるの忘れただろ……


「とりあえず、言ってみればいいのよ。…………過去の私、任せたわよ」


「ああ。俺から会いに行ったらどんな反応するだろうな」


「意味深発言やめて……、早く!時間なくなっちゃう!」


いや、どこが意味深発言!?

そうツッコミたかったけど、時間も時間だからな。


「じゃ、また後で」


イアンは俺に対して、小さく手を振っている。

いや…口開かなければまぁ相当ないいやつなんだけどな。

それを本人に言ったら火炎放射されそうだし、心の中に留めておこう。


「時間遡行!」


またあの時と同じ…

白い空間…


それに気づくと同時に頭に流れてくる映像。


俺の学校が飛ばされて……そのあとは…

あそこにいるのって……俺か…?

なんで俺、あんな海岸沿いにいるんだ?

危ないぞ……?どうして……?


そして、また、宙を浮くような感覚があった後、俺はまた意識を手放した。

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