規格外の魔法
なんとか無事に着地できた進藤は空高くから落ちた恐怖と、ミントに対する怒りと、本当に飛んだという非現実的なことで頭がいっぱいになっていた。
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「雀をイメージして飛んだ方は初めて見ました・・」
俺も思わなかったよ!
人生で一番怖い体験だったわ!!
「おい!そんなことより!!ミント!!お前早く言えよ!!」
進藤の頭の中で笑いを堪えながらミントは答えた
「進藤さんが勝手に飛び出したんじゃないですか?それにしても私の思っていた通り、やはり進藤さんは魔法の適応力・センスともに規格外ですね!!普通魔法は詠唱が必要なのですが【飛べ】とか仮にも中級魔法の飛空術をイメージだけで、しかも無詠唱で再現するなんてあり得ないんですよ?それに進藤さんは何気なく私と喋っていますが、普通は長い詠唱のあと話せるはずなのに【ミント】なんて普通に呼び出して話してますし」
そうか・・そんなものかと思っていたが、まさかそんな難しいことをしなくてはならないとは思っていなかった・・
「でも、雀って(笑)」
「うるさい・・黙れ・・!!」
これが初めて使った魔法だと思うと恥ずかしくなりミントとの会話を無理矢理切った
「まぁ、死ななくて良かった」
進藤は心から思った。
「でも、そういうことなら・・」
目の前の木に目掛けて心の中でこう唱えた
【燃えろ】
その木が一気に燃え上がり灰になった
「マジかよ・・燃えたぞ」
進藤はそんな当たり前のことを呟きながら拳を握りしめた。
その進藤のことを狙っている者のことを知らずに・・・
初めての投稿ですので暖かい目で見てもらえると幸いです。何かご指摘ありましたら、ご教示よろしくお願い致します。